コラム

ハラル食品とは?「ハラル認証」を取得して販路を広げる方法

公開日:2022.04.06

ハラル食品の市場規模は、2020年に1兆9000億ドルの金額に達し、今後さらに成長すると予想されています。最近では、農畜産物でハラル認証を受ける農家もあり、農業の分野でも注目されています。

1.ハラル食品とは

「ハラル(ハラール)」は、アラビア語で「許されている」という意味で、その反対語は「ハラム(ハラーム)=許されていない」です。ハラル食品とは、 イスラム教を信仰するムスリムが食べることができる食べ物のことです。

ムスリムは、普段の食事で「ハラル」と「ハラム」に注意しながら生活しています。主なハラム(食べてはいけない)食品には、豚肉アルコールイスラム教の教えに沿った処理をされていない肉などがあります。特に豚は、加工品や豚を原料とした添加物豚が含まれた餌を食べた家畜もハラムとされます。

2.ハラル認証機関お墨付き「ハラル認証」

原材料だけであればハラルかハラムの判断は比較的容易にできますが、加工品などの製品には多くの原材料が含まれているため判断が困難です。そこでハラルの基準を満たしている製品かどうかを、検査して認証するのがハラル認証です。

ハラル認証は、どの国でも通用するというものではありません。ハラル認証製品として、輸出する際には輸出国のハラル認証機関から承認を受けた国内の承認団体が発行したハラル認証書が必要です。国内の主な認証団体は、NPO法人日本ハラール協会宗教法人日本ムスリム協会宗教法人日本イスラーム文化センターなどで、認証取得のサポートもしてくれます。

3.農家がハラル対応に取り組むメリット

ハラル認証を取得して製品の輸出や海外進出するとなると、大企業でなければ事業化は難しいですが、日本国内のムスリム市場向けのビジネスであれば個人農家でもできます。
滞日外国人のムスリムと日本人ムスリムを合わせると、日本には約23万人のムスリムが暮らしているという調査結果もあります。また、長期的に見ると観光客や留学生は今後も増加すると予想されます。そのような背景から、国内市場においてもハラルに対応した商品の需要が拡大し、楽天市場など大手通販サイトでは、多くのハラル製品が販売されています。

先述の通り、ムスリムの方たちが商品を選ぶ際は、原材料の情報やハラル認証によってハラルかハラムかの判断をしています。六次産業化に取り組んでいる農家にとって、ハラル認証を取得することでムスリムという新たな販路が開ける可能性があります。

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4.ハラル対応の注意点とポイント

ハラル認証を取得するには、200~数百万円の費用が必要となります。その費用と申請の手間を負担に感じて、ハラル認証の取得を躊躇うケースもあるのではないでしょうか。 しかし、国や都道府県などから、ハラル認証取得に関する助成金や、海外販路開拓のための助成金などのさまざまな支援制度が出ています。認証取得を検討されている方はぜひ活用を検討してみてください。

国内ではハラル認証を取得しなくても、原材料や作り方、輸送方法、保存方法など、ハラルの基準を満たしているという情報を商品に細かく表示して販売することで、ムスリムの方たちに安心感を与えることができます。みなさんも新しく取り組んでみてはいかがでしょうか。

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▼参考サイト
〇日本ハーラル協会
https://jhalal.com/auth
〇株式会社グローバルインフォメーション
https://www.gii.co.jp/report/imarc999696-halal-food-market-global-industry-trends-share.html

ライタープロフィール

【都良TORA(田口 忠臣)】
北海道在住のフリーライター。
6次産業化やグリーンツーリズム、農産加工品開発のコンサルティング・ブランディングを行う仕事をしていたことから、その知識を活かして食や観光・農業に関する記事を書いています。
保有資格:北海道観光マスター、食生活アドバイザー、日本酒ナビゲーターなど






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