コラム
公開日:2025.02.27
△左)田中健人さん,右)中田英治さん
日本曹達株式会社が企画した「大規模ハウスで日曹のくん煙剤を使ってみよう!」で、実際にモニターしていただいたのは宮崎県東臼杵郡門川町でトマトを生産している中田英治さん、中田健人さん親子です。
中田さん親子は糖度が高くて甘い大玉のフルーツトマト『ひゅうが小町』を周年栽培しています。今回は息子の健人さんのハウスでモニターしていただきました。
ひゅうが小町は、約10年前から「門川町高糖度トマト組合」に所属する生産者が栽培する大玉の高糖度フルーツトマトです。JA宮崎を通して販売しています。
水耕栽培で水分を絞り、ストレスを与えているため、皮が薄くて糖度も高く、食べやすいのが特徴です。糖度は10度以上になることもあります。
△JAみやざき 門川トマト選果場
健人さんは「トマけん農園」としてオリジナルのパッケージを作成し、直売所でも販売しています。
△トマけん農園のトマト
健人さんのハウスでは約45aのほ場を8区画(7ベット)に分けて、3~4ヶ月で回転させながら周年栽培しています。
同じハウスで輪作しているため、コナジラミが完全には防除できず、トマト黄化葉巻病も発生しています。収量や品質が低下し、農業経営に影響を及ぼしかねません。
△トマト黄化葉巻
現在は7日~10日に1回、薬剤を葉面散布していますが、動力噴霧機を使った手散布のため、散布するだけで約4時間かかります。片付けも含めると5時間半もの時間を薬剤散布に費やしています。
他にも、防虫ネットの設置やハウス周辺の草刈り、ハウス内「土足禁止」を徹底し、外部からの侵入を防いでいますが、なかなか減らすことができていません。
そこで、「くん煙剤なら満遍なく防除ができて効果が高いのではないか」と今回のモニターに応募されました。
△トマけん農園ハウス外観(約45a)
△燻煙の様子
・受粉昆虫の巣箱やハウス内に収穫した作物がある場合は全てハウスの外に出します。
・金具を組み立て、不燃性の台の上に設置をします。
・ハウスを密閉して循環扇を停止します。
※縦105m×横40m×高さ4m(約45a)のハウスに45錠設置しました。
【特徴】
・煙は微粒子なので、作物や病害虫によく付着し、防除効果にムラがありません。ハウスの隅々までしっかり拡散します。
・収穫間近にくん煙しても、果実の汚れはほとんどありません。
・水を使わないため、ハウス内の温度や湿度を高めることがありません。
・ハウスの奥側に設置したものから順に、入り口に向かって点火していきます。
※農薬散布と同様、保護具(手袋、帽子、保護メガネ、農薬用マスク)を着用して作業します。
※点火後は発煙まで時間があるため慌てず、歩いて出口に向かいます。
ハウスに入る前に循環扇を回し、天窓等を開けて十分に換気します。
※発煙終了後、最低6時間(通常は12時間程度)ハウスを密封してください。
点火し、くん煙するだけなので、作業はとても簡単です! くん煙は夕方に行うため、日中は栽培管理に集中できます。
英治さん:これで本当に効果があれば、春の長雨で昼間散布できないときに散布できるため、少し値段が高くても十分元が取れる。部会のみんなも喜んでやります!
健人さん:収量を上げて、もっといろいろな方々に食べていただきたいです。
あとは病気や虫が出ない方がトマトにとっても良いので、0に近い状態にしていきたいと思っています。
モニターの様子をまとめたインタビュー動画を公開しています!
ぜひご覧ください。
取材動画
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ライタープロフィール
【施設園芸ドットコム 編集部】
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