コラム

遮光カーテン何色がいいの?効果の違いと選び方紹介

2018.08.13

記録的な猛暑が続くこの夏。暑さ対策の一つとして”遮光資材“を使う方法があります。中でも遮光カーテンによる暑さ対策は現在の主流となっています。みなさんはどんな色のどんな素材の遮光カーテン・ネットを使われていますか?今回は、「遮光カーテンの色や素材による効果の違いや選び方」を農家さんの声と共にご紹介します!

1.遮光カーテンとは?

遮光資材には固定タイプと可動タイプがあります。

固定タイプとはスプリングなどで固定する遮光フィルムや、“屋根に直接塗ったり吹きかけたりする遮光剤”です。遮光剤は一度塗れば3ヶ月ほどで自然に落ちてくれるので、資材を張り替える必要がなく、人手の少ないハウスにはおすすめです。しかし、固定タイプは晴れの日も曇りの日も、日射に関係なく常に遮光してしまうため、作物によっては光が不足する恐れもあります。

可動タイプとは今回ご紹介する遮光カーテンです。内張り専用カーテンとも言います、ハウス内を遮光する資材として、現在は主流となっています。スライド式、巻き上げ式があり、いずれの場合もカーテンの開閉ができるため、日射の強い日中にはカーテンを閉め、日射が少ない時間帯や曇りの日にはカーテンを開けて日射を取り入れることができます。カーテンの開閉は日射量と気温をしっかり測定した上で決めることをおすすめします。

▲遮光カーテン(内張り)

2.遮光カーテンの色による効果の違いとは?

遮光カーテンにも、遮光のみを目的としたタイプと、遮光と保温両方を目的としたタイプの2タイプがあります。
施設園芸.com編集部の調べでは、ほとんどの農家さんが遮光と保温を兼用したタイプを使用されていました。遮光をする時期は限られているため、遮光カーテンの役割を“保温メイン”として考える方も多いようです。

遮光カーテンの色は、大きく分けてシルバーと白色の2つに分かれます。
シルバーはアルミが挿入されており、特に保温力に優れています。白色は同じ遮光率でもハウス内が明るくなるのが特徴です。



しかし、遮光カーテンは色よりも“素材の違い”がそのまま効果の違いに影響します。
素材は各メーカーによって異なるため、それぞれの資材をみていきましょう。

3.正しい選び方<農家さんの声付き>

結論から言えば、遮光カーテンは栽培する作物によって色や素材を選択します。

一般的に野菜・花関係では遮光率50%前後のものが使われています。また、カーテンを1枚張りにするか、2枚張りにするかによっても変わります。カーテン1枚張りの場合はカーテンを開閉することで遮光の具合を調整します。カーテン2枚張りの場合は低遮光・高遮光をわけて設置し、気候によって使い分けるのがベストです。



施設園芸.com編集部がインタビューした農家さんの声

●トマト生産者

遮光と保温の兼用タイプを使用しています。2枚張りです。上に張ってあるのが遮光率65%。その下に張ってあるのが遮光率50%です。今まで白いタイプの遮光カーテンを使っていましたが、資材屋さんが紹介してくれたシルバーのアルミタイプに変えたところ、頭が涼しくなってとても気に入っています!やっぱり資材は丈夫で長持ちで安いのが良いですね。

●きゅうり生産者

遮光と保温兼用ですが、保温力を重視しています。2枚張りで遮光率は60~70%。下のカーテンは透過率85~90%です。

●きゅうり生産者

きゅうりは30%くらいの遮光でよいと言われていますが、今は昔より日差しが強くなって暑いので、白く、遮光率40%のカーテンを使っています。

●ガーベラ生産者

シルバーと白のカーテンを半々で使っています。遮光率50%です。ハウス内の資材を熱から守るためにも本当はもっと高い遮光率のものを使いたいのですが、花にとってはこれが限界ですね。遮光のしすぎは品質の低下につながります。

※各農家さん個人の感想です。



4.通気性で選ぶなら遮光ネット

遮光カーテンは全閉することで保温性を発揮します。しかし、全閉することで熱がこもってしまうため、スキマを開けて使用する場合があります。そのスキマから入る日射が一部の作物に当たってしまうことがデメリットとも言えます。

そこで、遮光・遮熱専門の“遮光ネット”があります。遮光ネットは外張り、内張りの2タイプあります。外張りは固定タイプで、内張りには固定タイプと可動タイプ(ネットの開閉可能)があります。遮光ネットは名前の通り網目のあるネット状になっているため、通気性がよいのが特徴です。全閉して遮光することができます。




色による効果

遮光専用タイプについて色の違いがそのまま効果の違いに影響します。
遮光ネットが普及しだした当初は黒色のものが一般的でした。しかし、近年夏場の高温対策として遮光に加え「遮熱」の声が高まり、現在はシルバーや白色の遮光ネットが好まれるようになりました。


  • ●黒色

遮光性が高く、ハウス内を暗くすることができる

  • ●シルバー

黒色に比べて遮熱性が高い

  • ●白色

遮熱性が高く、黒色・シルバーのネットに比べてハウス内の温度が下がる。またハウス内が明るくなるので作物の生育への影響が少ない。




遮光性と遮熱性

遮光性については、黒、シルバーのほうが遮光性に優れます。遮熱性は白のほうが優れています。


  • ●遮光性

黒>シルバー>白色

  • ●遮熱性

白色>シルバー>黒




選び方

ハウスの外張りで張りっぱなしの場合は低遮光のネット(遮光率30%未満)がおすすめです。




管理のコツ

夏場だけ使用する場合は、シーズン終りに取り外し、日の当たらない場所で保管すると長く使用できます。



  • ▼遮光ネットについてさらに詳しく知りたい方はこちら


※本記事にある色や素材の違いは各メーカーによって異なる場合がございます。
※写真提供:日本ワイドクロス



ライタープロフィール

【施設園芸.com編集部】