コラム

【最新】いつから始まる?農業の収入保険制度を徹底解説!

2018.11.20

農業収入保険制度農業収入(売上)が減少した場合に補填する保険です。
今回は農林水産省の情報を元に農業収入保険制度について、その概要をまとめています。いつから始まるかも知らないという人が多いですが、平成31年1月ともう直ぐに始まる制度です。是非、今回の記事で確認してみてください。

1.農業収入保険制度の概要

■「所得に対応」
下落した「収穫量」も含め、下落した「所得(収穫量×単価)」を補填する保険です。
■「品目の限定なし」
荒茶や精米などの簡易な加工品も含むほとんどすべての農作物が対象です。ただし、肉用牛、肉用子牛、肉豚、鶏卵は加入不可となっています。
■「補償対象」
自然災害にあった場合も対象です。また、倉庫保管中に災害にあった場合も対象となります。その他には、輸出している場合で為替変動や価格低下があった場合、怪我や病気で収穫できなかった場合、等も対象となります。
■「補填の範囲」
農業者ごとに「基準収入」が決定されます。この「基準収入」は過去5年間の収入実績に営農計画を加味して決定されます。保険期間の収入が基準収入の9割を下回った場合に、90〜80%の下落分に関しては積立方式で80%以下の下落に関しては保険方式で補填される仕組みです。支払い率は9割が上限となっています。
■「支払い項目」
農家は一体何をどれくらい払えば良いのでしょうか。基準収入によって具体的な支払い金額は異なりますが、項目としては下記の3点です。それぞれの農家の支払い項目には国からの補助金が付きます。


●保険料(掛捨ての掛金)
→国が50%を補助
●積立金(掛け捨てではない)
→国が75%を補助 (使わなければ翌年積む必要はない)
●事務費
→国が50%を補助

■「青色申告が必須」
 加入申請時に青色申告の実績が1年分あれば加入可能です。

2.農業収入保険制度スケジュールと類似制度

スケジュールについて

加入申請は12月末までとなっています。検討されている方は直ぐに問い合わせるようにしましょう。

加入申請:〜12月末

保険期間:1月〜12月
保険金の請求・支払:3月〜6月(確定申告後)




類似制度との関係について

類似の制度として、農業共済、収入減少影響緩和対策、野菜価格安定制度などがありますが、今回の収入保険とどちらかを選択する必要があります。重複加入は不可能です。
収入保険制度に入った方が良いのか、現在の共済に入ったままが良いのか、悩まれる方が多いかと思いますが、農業共済団体のHPでシミュレーションすることができますので、掛け金と保険金との比較をしてみると良いでしょう。

▼シミュレーションしてみる

http://www.nosai.or.jp/nosai_kasou/171110Release.html

3.農業収入保険制度の問題点・課題

今回制度について、収入が一度下がってしまうと基準収入も下がることから、補填があったとしても所得が下がり続けてしまうリスクがあるなど、問題点をいくつか指摘されています。しかし、誰にとっても完璧な保険制度は存在しません。一農家としては「保険制度の良い選択肢が増えた」と捉えるべきでしょう。

今回ご紹介したシミュレーションなどを使ってぜひそれぞれの制度のメリットデメリットを比較、検討してみてください。

ライタープロフィール

【uen01】
1反のハウスで夏秋ミニトマトの養液栽培(不織布ポットを利用した少量培地栽培)を行なっています。
元営農指導員のベテラン農家指導のもと、様々な実証実験を行いながら生産しており、私個人の栽培歴は2年程度です。元金融マンというバックグラウンドを生かして、数字に基づいた栽培及び経営を行なっています。