コラム

【地域活性化】農泊とは?体験事例や民泊との違いを紹介!

公開日:2019.02.18

2018年6月の民泊新法の施工によりより一層注目を浴びている「民泊」「農泊」。興味はあるけれど、自分にできるだろうかと二の足を踏まれている農家さんも多いのではないでしょうか。そこで今回は農泊について概要をご説明します。是非チャレンジを検討してみてください!

1.そもそも農泊とは?農泊と民泊の違い

「民泊」とは旅行者等が一般の民家に宿泊することを意味します。「農泊」はこの「民泊」の一部で、一般の民家でなく農林漁家の家に宿泊することを農泊と呼びます。(※下記図参考)




  • ●体験型民泊としての農泊

一般的な民泊のイメージは都市部の住居で行われるイメージが強いのではないでしょうか。外国からバックパッカーが集まるゲストハウスのようなイメージです。このような都市型の民泊が宿泊スペースの提供だけを行うのに対し、田舎の民泊である農泊は体験型の民泊だと言われています。農林漁業の作業体験や山菜採り等の体験も提供することが多いのが一般的です。

2.農林水産省も推進する農泊

”本物の田舎体験ができる農泊”では、観光客が増加すると観光業が栄え、地域の所得、農家の所得が向上し、収益が増加します。農泊体験により田舎の良さ、農業の良さを知った若者たちが移住してくることも期待されており、人口の増加、とくに若者の増加は地域活性化に大きく貢献することになります。また、日本人観光客だけではなく、外国人にも興味をもってもらうことでインバウンドの増加も期待されています。
その他、空き家を宿泊施設にすることで遊休資源の利活用ができる等、本格的な町おこし事業となる事が期待されています。

農林水産省は農泊を下記のように捉え、「農山漁村振興交付金」等の補助金を整備し、推進を図っています。



「農泊」を農山漁村の所得向上を実現する上での重要な柱として位置付け、主要観光地に集中しているインバウンドを含めた旅行者を農山漁村に呼び込み、宿泊者や農林水産物の消費拡大を図るため、「農泊」をビジネスとして実施するための現場実施体制の構築、地域資源を魅力ある観光コンテンツとして磨き上げる取組等を支援します。

〜農林水産省HPより抜粋〜



また、ポータルサイトの整備も行なっており、このサイト上で事業者向けの交付金やセミナー情報を得ることができます。


農泊ポータルサイト


https://nohaku.net/

3.農泊の成功事例

農林水産省HP上にいくつかの農泊成功事例が掲載されています。
例えば、青森県十和田市の事例では地元大学などで協議会を設置し、アジアからの修学旅行や観光客誘致のための整備や情報発信を行い、外国人誘客数の増加を達成しています。
成功のポイントは事業者1件だけで活動するのでは無く、地域全体で活動していくことです。
お客様に提供できるコンテンツも増加しますし、成功事例の多くは、地域を巻き込んだ取り組みとなっています。農林水産省の交付金も1事業者だけを対象にしたものというよりは地域全体の活動に対しての補助が多いです。

農泊の推進は地域活性のための鍵と言われています。
今回ご紹介した事例や交付金を確認して、是非検討してみてください。




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ライタープロフィール

【uen01】
1反のハウスで夏秋ミニトマトの養液栽培(不織布ポットを利用した少量培地栽培)を行なっています。
元営農指導員のベテラン農家指導のもと、様々な実証実験を行いながら生産しております。元金融マンというバックグラウンドを生かして、数字に基づいた栽培及び経営を行なっています。








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