コラム
公開日:2019.04.23
あなたのハウス、防犯対策はバッチリですか?
ハウスの作物を狙うのは動物だけではありません。農作物を狙った空き巣被害は跡を絶ちませんし、資材や機器類なども盗難される事例もあります。そこで今回は、ハウスを守るために役立つ防犯グッズを紹介していきます。
農産物を勝手に収穫して持っていってしまう「野菜泥棒」以外にも、ハウスの銅線や電熱線、農業用ポンプ、トラクターなどの農機具が盗難の被害にあっています。
その背景には、金属部品の価格高騰、海外での機械部品の需要増などがあるようです。
従業員が誰もいない夜間や、農閑期で作業がなくハウスに出入りしていない時期は空き巣が入るリスクが高いといえます。また、昼の休憩時間で従業員が不在にしているわずかな時間にも空き巣が入る可能性があります。
侵入経路は、出入口以外に側面や窓からの侵入も考えられます。特に、鉄骨が太く支柱の間隔が広いハウスでは、換気用の窓から空き巣が入る可能性を考慮する必要があります。
前提として、ハウスの扉はしっかり鍵をする必要がありますが、それだけでは心許ないのが現状です。
では、ハウスの盗難被害を防ぐために効果的な防犯グッズにはどのようなものがあるでしょうか?いくつか紹介していきます。
夜間撮影、スマホ監視などの機能のほかに、耐久性も重要な評価項目になります。
また、カメラの設置と併せてセンサーライトをつけると、犯人への威嚇効果と映像の視認性向上が期待できるのでおすすめです。
配線が簡単で、インターネット回線につなぐことでスマホから映像を確認・操作することができます。防雨・防塵仕様がついており、屋外でも安心して使用できます。また、赤外線LEDで夜間の撮影も可能です。園芸通販サイトの大手である国華園が販売していることからも、信頼性の高さが伺えます。
※Wi-Fi環境が必要です。
こちらも国華園の販売している手のひらサイズの防犯カメラです。
乾電池4本で動くため、配線や電源は不要です。ベルトで柱や柵に固定したり、スタンドで壁に設置することも可能です。防雨・防塵対策がされているため屋外への設置も出来ます。さらに別売りのソーラーパネルを使えば、電池も不要で使用できます。録画した映像は本体モニターやパソコンで確認できます。データはmicroSDカードに保存されますが、繰り返し上書きされていくため、データ残量を気にせず使えるのがうれしいですね。人感センサーが搭載されているので、必要な時だけ録画をし、バッテリーの消耗を抑えてくれます。
侵入者を完治するとその場でmicoroSDカードに自動録画します。価格がリーズナブルかつ電池式なので配線が不要で、設置のしやすさがポイントです。ハウスだけでなく、電源のない畑にも設置しやすいですね。防沫仕様のため、ある程度の環境に対応できます。
夜間の撮影も可能であり、センサーでLEDライトを自動点灯させることもできる優れものです。撮った画像はパソコンで確認できます。
農業用ポンプや管理機などの農機具を支柱にロックすることで、持ち出しを防ぐことができます。バイク用、自転車用で丁度いい大きさのものを選ぶといいでしょう。
農地への入り口やハウスの扉に設置することで、犯人の侵入を防ぐことができます。
設置と併せて鍵をつけることが重要です。
費用が安く、視認性が高いため効果的な方法です。
以上、ハウスの防犯対策についてお伝えしました。
犯人が侵入しそうな場所、寄り付きそうな場所を把握し、適切な防犯グッズを設置することで、大切な仕事場を守りましょう!
ライタープロフィール
【uen01】
1反のハウスで夏秋ミニトマトの養液栽培(不織布ポットを利用した少量培地栽培)を行なっています。
元営農指導員のベテラン農家指導のもと、様々な実証実験を行いながら生産しております。元金融マンというバックグラウンドを生かして、数字に基づいた栽培及び経営を行なっています。