コラム
公開日:2019.11.29
※この記事は2019.11.29時点での情報です。
施設園芸.com編集部です!今回はトキタ種苗が開催している「大利根研究農場オープンデー2019」を取材しました!
トキタ種苗は創業1917年、埼玉県さいたま市に本社を構え新品種の開発やイタリア野菜の普及に精力的に取組んでいる種苗メーカーです。本場のイタリアを始めインド、アメリカなど海外にも拠点があります。
今回公開された大利根研究農場は埼玉県の加須市に位置しており、ガラス温室や実験棟などがある大きな研究拠点です。ここでは毎年、新品種のお披露目を含め、無料セミナーで栽培方法を教えてもらったり、実際に栽培しているハウスの中を見学したり、各エリアに常駐している担当者に栽培方法などを相談することができます。さらにはシェフが作るイタリア野菜の試食もあります。
栽培指導から試食まで、グストイタリア野菜やトマト、ホウレンソウ、コマツナ、ネギ等おなじみの野菜、味にこだわりのある野菜を見る!知る!食べる!買う!ことができる大イベントです!
目次
トキタ種苗のオープンデーは2日間あり、それぞれ2回のセミナーが開催されました。
1日目はトキタ種苗の担当者による「新品種トマトベリーオペラの特性とトマトベリーシリーズの使い分け」、「ネギ栽培講習会 ネギの作型と新品種の使い分け」、筑波大学教授 大澤良先生の「ゲノム編集について」。
編集部が参加した「新品種トマトベリーオペラの特性とトマトベリーシリーズの使い分け」セミナーでは品種の特性や摘芯のコツ、病気対策、おすすめの資材や散布方法など写真を交えて詳しく解説してもらいました。
講演後にはトマトベリーの試食をさせていただきましたよ!
40分間の講演中、みなさん真剣に聞き入っておられ、熱心にメモを取る方も多くいらっしゃいました。
講演後、参加者の方にインタビューさせていただきました!
直売所の研修で山梨県より大型バス2台で来場されたというシャインマスカット農家のご夫婦。
私たちは山梨県でシャインマスカットの栽培、息子夫婦が大玉トマトの栽培をしています。
最近では「大玉トマトだと子供が食べにくい、お弁当に入れたりするためにも食べきりサイズのミニトマトがほしい」との声が多く、小さいトマトの人気が高いので、私たちもミニトマトも栽培してみようかと興味をもって参加しました。
トマトベリーは形がハート型でとてもかわいいので、販売したら人気が出るかもしれないですね。
快くインタビューに答えていただきありがとうございました!
セミナーは講演時間が決まっているため、最初に講演時間と開催場所を確認しましょう。
来場者にとって本イベントの1番の楽しみは「イタリア野菜の試食」かもしれません!
各テント、時間によって提供される料理が変わります。早速わたしたち編集部も各テントに並びました。とくにお昼頃になると長い行列が出来ていました。
飲食スペースにて早速実食!
驚いたのは提供されている料理の種類の多さと量の多さ、そして味のおいしさです!
今回1番多く使われていた野菜は「カリーノケール」。
おにぎり、サラダ、カレー、うどん、パン、海苔巻き等様々な料理に使われていました。(うどんとパンは生地への練り込み!)
ケールはとても栄養価が高い食材で、ビタミン、ミネラル、食物繊維はキャベツに比べて数倍~数十倍多く含まれています。最近では大手のファミリーレストランでも採用されており健康意識の高い人たちが注目している食材です!
早速「カリーノケール」を購入しました!
会場で試食しておいしい!と思った野菜を買えるのも本イベントの大きな魅力です。
初日はリストランデオガワの小川シェフがラディッキオを使ったカツレツとフィノッキオを使ったパスタでした。
■ 右の写真:紫色のラディッキオと株のようなフィノッキオ
■ 左の写真:(左)パスタ (右)カツレツ
ラディッキオ、フィノッキオ、初めて聞くイタリア野菜でしたが、おいしそうな見た目と香りに惹かれてさっそく実食。ラディッキオにはほんのり苦味があって、サクサクした衣や中でとろけたチーズによく合います。パスタにはフィノッキオの実だけではなく、葉も使われていました。
さすがシェフの本格調理、いくらでも食べられそうです!
来場者の胃袋まで掴んでしまう美味しいイベント!イタリア野菜に馴染みのない方もおいしく調理されたイタリア野菜を試食することで、より一層イタリア野菜の魅力を知ることができます。
ガラス温室ではトマト、ナス、ハラペーニョ、サヤエンドウ、ほうれん草など各野菜の栽培状況を実際に見ることができます。
各ハウスにはトキタ種苗の担当者が常駐しており、気軽に質問や栽培相談ができます。編集部はセミナーで聞いた 本イベントのメイン品種「トマトベリーオペラ」の栽培ハウスへ向かいました。
ミニトマトのハウスでは畝ごとに様々な種類のミニトマトが栽培されており、栽培されているミニトマトの試食も行っていました。中には黄色や緑、茶色といった色とりどりの珍しいミニトマトも!
こちらも試食させていただきました。
緑色の「みどりちゃん」は味がとても濃いです。食べる前のイメージとのギャップでより甘さを感じました。茶色の「ちょこちゃん」は皮が厚めで噛んだ瞬間に汁が溢れ、ほどよい酸味があります。
栽培されているミニトマトを見ながらこんな食べ比べもできるのですね。
トキタ種苗イチオシの「トマトベリーオペラ」と「フラガール」の試食もありました。
フラガールは味が濃くて少し甘味があり、トマトベリーオペラは皮にしっかりとした食感があり、見た目も苺の様でとてもかわいいです。
パッケージも可愛く、直売所などでの販売イメージも掴めますね。
農家さんたちが気になるポイント、見どころを調査するべくミニトマトのハウスにいた担当の方にお話を伺いました。
サンチェリーピュアやフラガール、あとはやっぱりトマトベリーシリーズです。トマトベリーは13年ほど前に発売されてより今日まで改良を重ねてきました。今まで苗売りしかできなかったのですが、今年発売した新品種「トマトベリーオペラ」は種売りもできるようになったので、今回1番の見どころかなと思います。
そうですね。例えば、フラガールのシルエットには中央にくびれがあります。これがフラガールの腰みたいだといった点もネーミングの1つになっています。また、踊りだすほどおいしいって意味もありますよ。
あとは、ハワイアンズで栽培から販売までを行っています。これは名前の後付けのようなものですが、ハワイアンズでフラガールが買えるのです。
そんな経緯もあってきれいなパッケージもありますし、直売コーナーでも販売しています。箱からもフラガールのおくゆかしさが出ていると思っています。
味で言うと、フラガールは甘みと酸味のバランスが取れたおいしい品種なので、トマト好きに好評です。トマトベリーは甘みの方が強いですね。
栽培する上では、フラガールは皮が薄い分、裂果しやすいかもしれませんが味がのっていておいしいです。トマトベリーは皮がしっかりしていてゼリー質が少ないので、かなり日持ちします。
他にも、サヤエンドウやホウレン草が栽培されているハウスを見学。たくさんの品種が栽培されていました。
サヤエンドウに関しては新品種「スジナイン」が注目を集めていました。
スジナインは名前の通りスジがナインです。家庭や業務用途としても簡単に調理できるということで給食の調理現場で大好評だそうです。まさに下ごしらえに革命!
施設園芸をメインに取材してきましたが、露地野菜もたくさん栽培されています。
試食に登場したラディッキオやカリーノケール、カリフロールなども栽培されていました。また、種や苗の購入もできる資材苗展示の会場やドローンの実演もありました。
2日間で3000人の来場があった本イベント、遠くは宮城県から来場したという農家さんもいらっしゃいました。全国各地から最新情報を求めて多くの方々が来場するまさに「栽培指導から試食までイタリア野菜を見る!知る!食べる!買う!ことができる大イベント」!
新しい品種にチャレンジしてみたいと考えている方は、トキタ種苗さんのイタリア野菜も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
栄養価が高く、フォトジェニックなイタリア野菜。
トキタ種苗のHPやインスタグラム、クックパッドの「トキタ種苗キッチン」でもたくさんの料理やレシピが公開されています。最近ではスーパーでもイタリア野菜を見かけることが増えてきましたので、ぜひ料理にもチャレンジしてみてください。
\2021年の最新カタログはこちら/
BS日テレの「食べよう!イタリア野菜」です。イタリア野菜に興味をもった方はぜひこちらの番組でもチェックしてみてくださいね。
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今回取材させていただいたのは…
「トキタ種苗株式会社 大利根研究農場」
◆ 所在地
埼玉県加須市阿佐間1212
◆ イベント情報
大利根研究農場オープンデーは年に1度の開催です。来年以降の開催につきましては公式HPよりお問い合わせください。
トキタ種苗(HP)
ライタープロフィール
【施設園芸ドットコム 編集部】
農家さんへのお役立ち情報を配信中!
新しいイベントの企画やコラム記事の執筆、農家さんや企業様の取材を行っています。みなさんに喜んでいただけるような企画を日々考案しています♪