コラム

水やりが楽に!チューブを使って灌水を自動化する3つのメリット

公開日:2018.06.27

1.収量安定のために欠かせない灌水

作物を生産するにあたり有機栽培や無肥料栽培など、どのような栽培方法を選んでも必ず必要となるのは水です。植物は水がなければ育つことができません。
とくに暑い季節になると、一日灌水を忘れたり、遅れてしまうだけでも後の成育に影響を及ぼし、大幅に収量をダウンさせてしまうこともあります。
日々の灌水の作業は大きな労力を伴いますが、作物の収量を安定させるためには欠かせない作業なのです。

ちなみに観葉植物ブームで徐々に人気と知名度を上げているエアプランツは「水も土も要らない」と言われていますが、厳密にはそれは間違いです。エアプランツも水を空気中や付近の植物や岩石から吸収しています。定期的に霧吹きで水をかけたり水に浸してあげないと、やがて弱ったり枯れてしまうこともあるので気を付けましょう。

2.灌水は作業時間の大半を占めている

水の必要性はわかりましたが、灌水の作業はそれなりの労力と時間を要します。特に夏場になると毎日朝夕の灌水が欠かせなくなり、それだけで半日近くの時間をとられてしまうという人も珍しくありません。
家族経営や人を雇っている人なら分担して灌水を行うこともできますが、多くの圃場をひとりで回している方は特にこの灌水の時間を別の作業に充てられないかと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そのようなとき、農業用灌水チューブを利用した自動灌水はおすすめです。
ホームセンターや資材店で簡単に必要な資材は手に入るうえ、接続方法も非常に簡単です。


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3.灌水チューブを導入することで得られる3つのメリット

【メリット1】省力化

特に多くの圃場を持っている生産者は、毎日の灌水作業だけで数時間を要してしまいます。しかし、灌水チューブはバルブをひねっておけば自動的に灌水してくれるので、各圃場に設置しておいて水を出しておけば、作業時間を大幅に削減することが可能です。




【メリット2】ムラのない灌水

手作業で灌水を行うと、圃場の奥や隅の方にまでムラなく灌水するのはたいへんですが、灌水チューブを設置すればそれらの悩みも解決します。 すべての穴から同じ量の水が出てくるので、灌水チューブを使うことによって正確かつ均等に灌水を行うことができます。また、水圧を変えることで水の量や灌水する範囲を調整できるなど、使い方の幅が広いところもおすすめです。




【メリット3】病気の感染リスク対策につながる

「炭疽病をはじめとした糸状菌によってもたされる病気は、主に降雨や灌水などで飛び跳ねる泥水を媒介して伝染してゆきます。灌水チューブを利用することで、株元へ静かに散水もしくは点滴灌水が出来る為、病気の伝染リスクを抑えることができ、特にイチゴ栽培では重要視されています。






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ライタープロフィール

【Sandersonia(サンダーソニア)】
花とスケートボードを愛するフリーライター。サンダーソニアとは好きな花の名前。
IoT技術による農業生産の革新と農協改革の今後に関心を寄せる。花屋、JA営農指導員を経て独立。生産から流通、花束やフラワーアレンジメントまで花の知識ならお任せを。








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