※本セミナーの申し込みは締切りました。たくさんのお申込みをいただきありがとうございました。
オンラインセミナー開催のお知らせ
近年、温暖化や異常気象の影響で深刻な暑さが続き、私たちの日常生活から産業に至るまで暑さへの対策が求められています。
農業分野でも、暑さが作物に与える影響が深刻であり、高温障害や植物ストレスが引き起こす問題への対処が急務となっています。ミストやファンなど様々な暑さ対策機器や資材がありますが、その中でも今回はBS(バイオスティミュラント)資材を使って植物を活性化させ、高温障害に負けない野菜を作る方法をご紹介します!
植物の乾燥や高温への耐性を高めることで、収量や品質の維持、節水につながりますよ。
今回講演してくださるのは、大興貿易株式会社 農園芸事業部の関野さんです。
「高温障害対策」をテーマに【異常気象に負けない!植物を活性化させて高温障害対策できる資材と使い方】を解説してくださいます。
環境ストレスによるダメージを軽減させ、夏場の収量をしっかり確保しましょう!
お昼休憩を取りながら、ぜひお気軽にご参加ください♪
開催日:2025年3月18日(火)
時間:12時30分~13時30分【全60分】
ツール:Zoom
主催:施設園芸.com
※申込期限:2025/3/17(月)16:00まで
セミナー概要
本セミナーは、
● 高温障害の対策をしたい
● 夏場の品質・収量を確保したい
● 暑さ対策ができるBS資材について知りたい
…そんな農家さんにおすすめのセミナーです。
※露地作物も対象です。
講演終了後に質疑応答の時間も設けております。情報交換の場としてぜひご活用ください♪
セミナー講演者紹介
大興貿易株式会社 農園芸事業部
「人・環境にやさしい」農業を目指して、農園芸事業部(肥料輸入販売業)や植物保護液・土壌改良材(特殊肥料)の輸入・販売を行っています。
土壌改良材「腐植チャージ」で土壌環境を改善し、根張りを向上。理化学研究所研究成果品「スキーポン・アグリ」で高温・乾燥から植物を守ります。連作や異常気象等により栽培環境が悪化する中で、植物本来が持つ免疫力を向上させることを第一に考えています。
【無料オンラインセミナー】燃油コストを削減するための温度管理とヒートポンプの活用方法
※本セミナーの申し込みは締切りました。たくさんのお申込みをいただきありがとうございました。
オンラインセミナー開始のお知らせ
12月は「燃油コストの削減」をテーマにしたオンラインセミナーを開催いたします!
施設園芸において、冬場の温度管理に欠かせないのが暖房機をはじめとした加温設備です。しかし、燃油代が高騰し続ける中、燃油コストを削減するためには、ハウス内の環境制御や効率的な設備の活用が欠かせません。
そこで今回は、ネポン株式会社の担当者が「燃油対策」をテーマに燃油の使用量を抑えるために効果的な温度管理の方法や省エネに優れたヒートポンプの活用方法を解説します。
セミナー講演者紹介
ネポン株式会社
ハウスカオンキなどの温風暖房機の他、施設園芸用のヒートポンプ「誰でもヒーポン」や光合成促進装置「グロウエア」、複合環境制御盤といった環境制御機器、農業ICTクラウドサービス「アグリネット」など様々なハウス栽培用環境機器の製造販売、サービスを展開。『みんなが豊かな生活に』をモットーに、健全な事業活動を通して人を大切にし、優れた製品の提供と質の高いサービスを通じ、社会発展の貢献を目指しています。
本セミナーは、
● 燃油の使用量を抑えたい
● ハウス内の温度を効率的に管理したい
● ヒートポンプの活用方法について知りたい
● ネポン製品を活用している
…そんな農家さんにおすすめのセミナーです。
講演終了後に質疑応答の時間も設けております。情報交換の場としてぜひご活用ください。
開催日:2024年12月12日(木)
時間:14時00分~15時00分【全60分】
※13時45分よりログイン可能
ツール:Zoom
主催:施設園芸.com
※申込期限:2024/12/11(水)16:00まで
セミナー受講方法について
◆ 受講料:無料
※通信料は参加者様のご負担となります。
◆ 参加方法:上記フォームよりお申し込みください。
お申し込みいただいたメールアドレス宛に、
①セミナー前日にスケジュールをリマインド送信させていただきます。
②セミナー当日朝10時00分に「参加者用URL」を送信させていただきます。
※パソコンでご参加される場合「参加者用URL」をクリックするだけで簡単に参加することができます。タブレットやスマートフォンの場合はZoomのアプリのダウンロードが必要です。
◆ 使用ツール:ミーティングツールZoom
※パソコン、スマートフォン、iPadなどインターネットが使えるツールをご用意ください。
※デバイスの状態を確認し、音が聞こえるように設定してください。
【無料オンラインセミナー】化学合成農薬を上手に使って病害虫対策!人にも環境にもやさしいIPM防除とは
オンラインセミナー開始のお知らせ
10月は「IPM(総合防除)」をテーマにしたオンラインセミナーを開催いたします!
IPM(総合的病害虫・雑草管理)とは、化学合成農薬だけに依存せず、天敵など利用できる様々な手法を組み合わせて、総合的に病害虫を防除することです。
農薬の使用量や使用方法を最適化することで、化学合成農薬の使用や、防除費用を最適化することを目指します。また、病害虫の抵抗性を遅らせることができるため、薬剤の効能も上がります。
人や環境へのリスク低減を目指すことができるため「みどりの食料システム戦略」にも掲げられている今注目の防除技術です!
今回は農業用くん煙剤のパイオニアである日本曹達株式会社の山本敦司氏が、IPM総合防除をテーマに、薬剤抵抗性の対策方法や事例を解説します。
セミナー講演者紹介
日本曹達株式会社 山本敦司(農学博士)氏
農業化学品事業部 普及部所属
農林害虫防除研究会 常任幹事、日本農薬学会 常任評議委員、東京農業大学 生物的防除部会 副会長
農業生態系の病害虫防除(IPM)化学農薬の薬剤抵抗性対策を専門に、全国各地で講演活動や学会発表、執筆活動に取り組んでいる。
本セミナーは、
● 化学合成農薬を上手に使いたい
● ハダニ、カメムシ、トマトキバガなどの害虫に困っている
● 防除の費用を抑えたい
● 薬剤抵抗性を増やさない防除方法が知りたい
● 省力的な防除技術である「くん煙剤」について知りたい
…そんな農家さんにおすすめのセミナーです。
講演終了後に質疑応答の時間も設けております。情報交換の場としてぜひご活用ください。
開催日:2024年10月24日(木)
時間:15時00分~16時30分【全90分】
※14時45分よりログイン可能
ツール:zoom
主催:施設園芸ドットコム
お申込みはこちら
セミナー受講方法について
◆ 受講料:無料
※通信料は参加者様のご負担となります。
◆ 参加方法:上記フォームよりお申し込みください。
お申し込みいただいたメールアドレス宛に、
①セミナー前日にスケジュールをリマインド送信させていただきます。
②セミナー当日朝9時00分に「参加者用URL」を送信させていただきます。
※パソコンでご参加される場合「参加者用URL」をクリックするだけで簡単に参加することができます。タブレットやスマートフォンの場合はZoomのアプリのダウンロードが必要です。
◆ 使用ツール:ミーティングツールZoom
※パソコン、スマートフォン、iPadなどインターネットが使えるツールをご用意ください。
※デバイスの状態を確認し、音が聞こえるように設定してください。
お申込みはこちら
【申込締切】10/26開催オンラインセミナー「データをとるだけで終わらせない!栽培の決め手につなげるデータ活用のコツ」
※本セミナーの申し込みは締切りました。たくさんのお申込みをいただきありがとうございます。
オンラインセミナー開始のお知らせ
10月は「データ活用をテーマ」にしたオンラインセミナーを開催いたします!今回は、データ収集装置「e-kakashi」を販売するソフトバンク株式会社の専門家との現役農家2名による対談形式のセミナーです。
温度や湿度、日射量、CO2濃度、土壌の水分量など、様々な環境データをモニタリングして栽培に活かそうと思っても「データのどんな動きに注意すれば良い?」「カギとなる分析軸は?」「こんなことが分かれば制御の効率が上げられるのに」と迷うことはありませんか?
実際に環境制御機器やモニタリング装置を導入している栽培農家さんたちの活用方法を紹介しながら、現在お2人が抱えている具体的な課題に対し、農業ICT分野の博士が一緒に解決策をディスカッション!データ活用により収量や秀品率を向上させたり、若手育成に成功し利益を向上させた部会の事例も紹介します。
講演後には参加者のみなさまからの質問も受付いたします!チャット機能またはマイクを使ってお話しいただけますので、ぜひご参加ください。
本セミナーは、
●データ収集を始めてみたいと考えている
●すでにデータ収集をしているが活用方法に悩みがある
●データを若手育成に活用したい
●専門家からアドバイスを聞いてみたい
…そんな農家さんにおすすめの初心者向けセミナーです!
開催日時:2023年10月26日(木)16:00~18:00
※当日は15:45よりログイン可能
登壇者情報
<専門家情報>
ソフトバンク株式会社 戸上 崇:博士(学術)
サービス企画技術本部技術企画開発統括部 CPS技術企画部 担当部長 e-kakashi事業責任者
オーストラリア・ニューサウスウェルズ州公立チャールズスチュアート大学卒業後、国立三重大学大学院の修士課程に進学し、農業ICT分野の研究に携わる。2012年 同大学院博士課程にて、農業現場におけるセンサーネットワークおよび情報の利活用に関わる研究で博士号(学術)を取得。
2013年1月に現ソフトバンク(株)に入社以降、e-kakashiプロジェクトの技術開発をリードし、現在はe-kakashiの事業責任者として事業に従事。
2018年から海外を対象とした政府間のスマート農業プロジェクトのプロジェクトリーダーを歴任。第8回アフリカ開発会議のサイドイベントへの登壇など国際的な講演活動を行うほか、JICAの研修プログラム、大学・農業大学校・小学校などで講義を行うなど教育活動にも協力。
2023年度よりひろしま型スマート農業推進事業に係るアドバイザーに就任。
<ディスカッションに参加する農家さん>
●埼玉県熊谷市 きゅうり生産者 荻原さん(オギハラ園芸)
就農13年、環境制御7年。現在はデータ収集をしており、毎日リアルタイムでモニタリングをしている。農業指導士として後輩農家の育成にデータを活用したいと考えている。
●栃木県佐野市 いちご生産者 佐々木さん(苺家みよし)
異業種から転職し2022年に新規就農。とちあいかの土耕栽培に取り組んでいる。機械に任せられることは任せたい!と就農当初から環境制御機器を導入。現在は2作目のいちご栽培に挑戦しながら環境制御について勉強中。
<セミナー概要>
◆受講料:無料
※通信料は参加者様のご負担となります。
◆参加方法:上記フォームよりお申し込みください。
お申し込みいただいたメールアドレス宛に、
①セミナー前日にスケジュールをリマインド送信させていただきます。
②セミナー当日朝9:00に「参加者用URL」を送信させていただきます。
※パソコンでご参加される場合「参加者用URL」をクリックするだけで簡単に参加することができます。タブレットやスマートフォンの場合はzoomのアプリのダウンロードが必要です。
◆使用ツール:ミーティングツールzoom
※パソコン、スマートフォン、iPadなどインターネットが使えるツールをご用意ください。
※デバイスの状態を確認し、音が聞こえるように設定してください。
※終了※【施設園芸.com】オープン5周年記念キャンペーン実施中!抽選で15名様に豪華賞品をプレゼント!
※たくさんのご応募ありがとうございました。申し込みは締め切りました。
厳正な抽選のうえ、エントリ―時にご登録いただいた送付先への賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
いつも施設園芸.comをご愛読いただき誠にありがとうございます。
この度、開設5周年を記念して読者のみなさまへ感謝の気持ちを込めたプレゼントキャンペーンを開催いたします!
応募していただいた中から抽選で合計15名様に豪華賞品をプレゼント!
お好きな商品を選んでご応募ください!
※下記キャンペーン詳細をよくお読みいただき、同意の上エントリーしてください。
プレゼント内容
NO.1 LOGOS Life ベンチテーブルセット6
ロゴスのテーブルとベンチ1脚、スツール4脚入りの6人用テーブルセットです。
用途に合わせてテーブルの高さを2段階に調節できます。ハウス内に設置して、農作業の休憩時間の談笑に活用してはいかがでしょうか。
NO.2 フィールド エプロン
農作業やガーデニングに最適な、動きやすく首に負担が少ない肩掛け式タイプのエプロンです。
膝をついて作業する際にも汚れない膝下丈で、大小さまざまな小物が収納できるポケットが6個ついています。
※サイズ:ワンサイズ(男女兼用)
※色:タン(LTN)
提供:モンベル
NO.3 のらぱん&パイピング腕カバー
昔ながらの「もんぺ」をのらスタイルがアレンジした『のらぱん』と、日焼け防止や袖口などの衣類・腕の汚れ防止、木の枝などによるケガの防止など様々なシーンで活躍する『パイピング腕カバー』のセットです。
今年の新色をお届けします!
※サイズ:フリー(レディース)
※色は選べません。
提供:のらスタイル
NO.4 ヤケーヌスタンダード
太陽光や紫外線から顔や首を守ることができる日焼け予防専用マスクです。
上下2部式になっているためそのまま飲み物を飲むこともできます。繰り返し洗濯してもUVカット効果が落ちることなく使用でき経済的にも優しい商品です。
※サイズ:フリー
※色は選べません。
提供:丸福繊維
NO.5 トマトジュース「あまこぼれ」
(株)関東農産の「ANSポット栽培システム」を使用して栽培した、高糖度ミニトマト「あまこぼれ」のみを使用した無添加のトマトジュースです。
青味が控えめでトマトが苦手な方でも美味しく飲めると好評です!
※内容量:170g
提供:関東農産
キャンペーン詳細
名称 | 【施設園芸.com】オープン5周年記念キャンペーン |
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応募期間 | 2023年5月25日(木)~7月10日(月)23:59まで |
応募資格 | ・どなたでもご応募していただけます。 ・アンケートのご協力をお願い致します。 |
当選発表 | 厳正な抽選のうえ、エントリ―時にご登録いただいた送付先への賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。 |
賞品の発送 | 7月下旬頃発送予定 |
ご注意事項 | ※キャンペーン期間中、おひとり様1回まで応募可能。 ※お届けは日本国内のみとさせていただきます。 |
個人情報の取り扱い
【キャンペーンにおける個人情報の取扱いについて】
お預かりしたお客様の個人情報は以下の目的で利用いたします。
・本キャンペーン応募の受付及びご連絡のため
・本キャンペーンの商品発送のため
・本キャンペーンや本サイトに関するご要望、お問い合わせ等に対するご回答を行うため
・本サイトに関するお知らせや情報を郵送、メール配信するため
※その他個人情報の取扱いについては「プライバシーポリシー」をご参照ください。
お申込み方法
下記のフォーマットよりお申込みください。

【本キャンペーンに関するお問い合わせ先】
施設園芸.com 編集部(運営会社:(株)ニッポー)
〒332-0015 埼玉県川口市川口2-13-20
TEL:0120-963-166
(携帯電話からは048-255-0066)
mail:info@shisetsuengei.com
光資材オンラインセミナー【未公開の質疑応答集】

セミナーでご紹介できなかった事質疑応答内容をご紹介します。
山形県の農業女子より
うどんこ病対策でUVBライトを一昨年から使い始め、散布回数が減りました。散布回数を減らすために、他にも何かありましたら、是非お聞きしたいです。
病害を減らす方法としては、定植前の苗栽培時より紫外線照射する事で、免疫性の高い苗となり、圃場への病害持ち込み削減・定植後の病気発症の抑制が可能となります。ハダニに対しては、天敵を併用する事で更に防除効果が高まります。天敵は、ハダニに比べて紫外線を忌避する能力が高く、繁殖にも影響が少ない事が確認されております。
【回答:鋼鈑商事様】
鹿児島県のぶどう生産者より
今後は葡萄以外の作物も育てていこうと考えております。作物の生育段階において、最も光を必要とする時期がありますでしょうか?作物ごとに異なりますか?
それぞれの作物の成長過程による光の必要性は多くの生産者様に認知されてきていますが、作物によって最も必要とする時期は、品種や生育環境により様々だと言えます。
生育には光以外に影響する地温や炭酸ガス濃度なども同時に考慮しないといけない課題ですが、作物の生育過程上で起こった問題に対して、何が原因なのかを精査しなくてはなりません。 その問題が光であれば、大きく言えば二種類あり「光量不足の問題なのか?」「波長不足の問題なのか?」になります。またその問題は育苗時から必要なのか?定植後から必要なのか?など、様々な条件がありますので、作物によっても、現場の考えによっても個体差があると実感しています。
弊社としては作物の成長過程によって必要とする光の特徴の違いはありますが、育苗時(追求するなら育種時)からどの時期にも適正な光が必要だと認識しております。
【回答:ハナオカ様】
群馬県の花き普及員より
防蛾灯(緑や黄色)がキク類(特に秋ギクタイプ)の開花に与える影響について教えてください。
弊社夜蛾対策、菊向けの製品 モスバリアForフラワーシリーズがあります。 こちらは、防蛾灯の光が作物に当たりにくくした製品です。 しかし、キク類と一言で言っても、光に敏感な種類、鈍感な種類があります。 敏感な種類の菊の場合は、フラワーシリーズでも開花調整が狂う可能性があります。 実際に使用されている農家様の中には、光に鈍感な品種を防蛾灯近くに植え、敏感な品種を防蛾灯から離して栽培されるなどの工夫をされている方もいらっしゃいます。光に対する感度を対する感度を調べていただき、露地・ハウスによっても影響がことなりますのでご利用前にお問い合わせいただけると幸いです。
【回答:ユニコ様】UV-Bは照射時間や照射強度によって花や葉に障害が出るので、上手な使い方を教えて欲しいです。またハダニ防除のための効果的な使い方も教えてください。
植物の品目・品種によって紫外線への耐性が異なりますので、対象植物の紫外線耐性を確認の上、使用いただいた方が宜しいかと思います。新規品目での使用の場合、照射時間を短めに設定し、障害発生有無を確認しながら、段階的に時間を長くする等により、調整いただければと思います。また、ハダニに対しては葉裏に生息していることが多くみられますので、紫外線反射シートを活用し、葉の裏面・群落内へ紫外線が届くように誘導頂くことが有効です。
糸状菌の抑制にも効果があります。但し、葉の展開が大きく、紫外線反射が見込めない場合は、難しいと思われます。
【回答:鋼鈑商事様】
宮崎県のピーマン、お米生産者より
光合成の促進及び曇天時の補光に使った場合の電気代はどの程度になるのでしょうか?また、工事費などはどの程度でしょうか?
弊社のグロースライトDタイプを基準に考えますと1球=10Wになります。こちらは白熱電球60W相当になります。 現場で使用される電球数 x 10Wの計算でグロースライトの使用電力は算出して頂けます。 そこに生産者様が契約されている電力会社の1kWhの単価(平均は27円税込)と、1日にLEDを照射される時間が分かれば費用の算出が可能です。
こちらが電力量の算出の計算方法になります。
kW(電力) x 時間(使用した時間)=kWh(電力量) ※1kW=1000W
下記に例として、ハウス1棟にグロースライトDタイプを30球使用して1日8時間照射した場合の1日単位と30日単位のコストを算出致します。例 10W x 30球=300W(0.3kW)
0.3kW x 8時間=2.4kWh(電力量)
2.4kWh x 27円=64.8円(1日電気料)
64.8円 x 30日=1,944円(30日電気料)
以上が例になります。
同じ条件で、60Wの白熱電球を使用した場合は1日388.8円、30日11,664円になります。 LED電球のランニングコストは白熱電球の1/6になります。 工事費は電球数、必要メーター数のケーブル本数、ケーブル固定資材(結束バンド等)、場合によってはケーブルを固定するワイヤーなどが必要です。 この辺りは施工業者様の価格(施工費含め)にもよりますので、ここでは価格は差し控えますが、必要な部材は以上になります。ご参考頂ければ幸いです。
【回答:ハナオカ様】
東京都のフルーツトマト生産者より
イニシャルコスト、ランニングコスト、及びトマトではどの程度の収量増加・糖度増加が見込めるかが知りたいです。(10a当たり)
ランニングコストでは上記に述べた通りになります。ご参考下さい。
弊社の取扱LED電球で、まだトマトの事例で成功した例がございません。10W・18WのLEDを試験しましたが、効果を感じるまでに至って無いのが現状です。原因としては光量(lux)が圧倒的に足りないのと、光合成光量値束密度(PPFD/μmol)の値が既存のLEDの出力では全く足りていない為です。雲などにより阻害していない真夏の日照条件をどう演出させるかが今後の課題となっております。現在、トマトに適正な光量と光合成光量値束密度の検証をして、実用出来るLEDを開発中です。
【回答:ハナオカ様】ウイルス性の病気が広がるリスクや農薬散布時の防水性、制御機器との連動が可能か?
紫外線照射の要因によりウイルスが媒介され拡がるリスクはございません。機器は防水性ではありませんので、農薬散布後は乾いてから電源が入るようにご注意ください。制御盤との連携は、センサー等の開発が必要となりますので、現在は個別タイマー制御での運用となります。
【回答:鋼鈑商事様】弊社防虫灯でのLEDの影響でウイルス性の病気が広がるリスクはありません。しかし、アザミウマが媒介するウイルスは、アザミウマの数を抑えても広がる可能性がありますので赤色LEDでウイルスが抑えられるとは言い切れないと考えております。 弊社製品は全て防水となっております。 制御機器との連動はできません。個別でタイマー管理をお願いしております。
【回答:ユニコ様】赤90%、青5%、緑5%ほどの割合の商品はあるか。日射量に応じた調光や、外気に基づく色の調整は可能か?
弊社のLED電球では、ご質問頂いたLEDの規格は現在ございません。日射量や時間帯に応じた調光システムは現在開発中であります。技術的な事に関しては、特許等の問題などがありますので、ここでは記述を差し控えさせて頂きます。誠に申し訳ございません。ご了承下さいませ。
【回答:ハナオカ様】住宅街におけるLED導入によるクレームのリスクなどについて知りたい。
導入事例の中で生産者様にお聞きしたのは、車道に面しているハウスで使用しているLEDの光が眩しく、交通事故に繋がる恐れがあったので、ハウスの内側側面に不織布を付けた事例がございます。設置場所によりますが夜間照射により、近隣にお住まいの住民の方が、生活に支障が出る場所に光源があるなら事前に報告して、照射時間と使用目的や注意点などを伝えておくべきだと思います。
【回答:ハナオカ様】防蛾灯設置に際しては、直接クレームがあったとの連絡は入っておりませんが、弊社からは設置に際し、周辺の環境を伺い、民家がある場合は夜間明るくなるため、ご近所の方に説明をお薦めすることがあります。その一方で、赤色LEDは日中照射するため影響がないように思われますが、朝晩の薄暗い時間帯ではハウス内が真っ赤になる為か、ご近所の方から点けて欲しくないと言われた例があります。その一方で、防犯に良いと言われたという話も聞きます。
【回答:ユニコ様】
香川県のいちご生産者より
ご紹介いただく資材について費用対効果を知りたいです。また、物価高騰対策について。農薬、肥料、資材、設備など節約術、工夫していることなど具体的事例紹介いただけると助かります。
詳しくは、農研機構『紫外線照射を基幹としたイチゴの病害虫防除マニュアル』の御確認をお願い致します。試験実証7地域のほとんどのエリアにて、導入後は増収効果となっております。また、近隣であれば、四国地域事例(香川県)をご確認ください。四国地域事例では赤字改善が出来ております。
【回答:鋼鈑商事様】弊社グロースライトはイチゴ現場での導入事例が様々ございます。 その中で一番効果を得られたと感じたのは、加温機・炭酸ガス供給機を設置されている現場です。 恋みのりという品種で11月中旬から電照していますが、結果としては翌年1月末の時点で4番果の花が出ており(無電照なら3番果の収穫前)、費用対効果なども踏まえた上で大変満足されていました。
グロースライトを導入した事による効果は以下の通りです。
・単価の高い時に数多く収穫出来る事により、例年より収益が増加
・無電照だとガク枯れが起きやすい品種だが、グロースライトを使用したらそれが無く、生理障害にも強くなったので、イチゴの品質の向上にも繋がった
・導入から2年で総費用をカバー出来る
【回答:ハナオカ様】
※ユニコ様は講演内で回答あり
静岡県の新規就農希望者より
相乗効果を期待できるような資材の使い方と、今後発展する可能性がある省力化を図れる光資材についてご紹介をお願い致します。
相乗効果が期待できる新商品として、『ハイブリットUVB-LED』がございます。 この商品は、UVB電球と同様に病害抑制の紫外線(UVB)照射と、成長促進に必要な太陽光に近い補光が同時照射可能な商品になっております。現在は、閉鎖環境の果菜類育苗ステージにて運用し、生理障害となる葉こぶ症(水泡症)抑制・徒長抑制に有効となっております。また、ハウスでの果菜類誘引栽培等でも試験実証中ですが、商品コストが高い為、運用方法を検討中です。
【回答:鋼鈑商事様】ハウス内を光の照射でご検討されているのであれば、ハウスの底や側面に不織布や反射シートを使用し、光の反射効率を上げると、作物への品質向上や病害対策の相乗効果は上がると思われます。 今後発展する可能性がある省力化を図れる光資材ですが、現段階ではまだ殆どの作物が研究途上にあると思います。まず作物と光についての研究が進み、LEDの特性を活かした上で減農薬対策などが進んでいく事がこれからもっと注視していく魅力的な面だと感じております。
【回答:ハナオカ様】ハウス内で使用の場合は反射シートを利用していただくことで、光の反射効率が上がりますのでお勧めしております。すみませんが、今後発展する可能性がある省力化を計れる光資材については具体的にご紹介できる資材はございませんが、弊社としてましては、より使いやすく、効果が実感できる製品開発に取り組む考えです。
【回答:ユニコ様】
もっと詳しく聞いてみたい方は、ぜひ各企業様へお問い合わせください!

弊社製品を効果的に使って頂くために、お客様の作物や圃場(ハウス・露地)に合わせた製品のご提案をいたします。お気軽に問合せ下さい!(担当者:李)

現在LED電球の導入をご検討されている方・使用したいが、どういったLEDを使っていいのかわからない ・品種に合うLEDはどういったのが良いのか?etc…様々なご不明な点があると思いますが、どんな些細な事でも弊社にお尋ね下さい。(担当者:花岡)

UV-B照射により、病害虫発生の抑制が可能となり、農薬削減による省力化・歩留まり安定にも貢献できます。弊社では、イチゴ栽培の他、花き栽培・果菜類苗栽培での病害虫防除実績も多数ございますので、お気軽にお問い合わせください!(担当者:藤田)
●オンラインセミナー動画を限定公開中!
▲画像をクリックすると動画が再生します。
LINE友だち限定!ハダニプレクトアームカバープレゼントキャンペーン

※下記キャンペーン詳細をよくお読みいただき、同意の上エントリーしてください。
今回プレゼントする『ハダニプレクトアームカバー』は、ピーエルジェイインターナショナル(PLJ)が開発した「ハダニが付着しにくいアームカバー」です!
ハダニが付着・通過しにくい特殊な編み方をしたナイロン生地で作られており、ハダニがくっつくのを物理的に防いでくれます!90%以上のハダニの行動を抑制することが東京農工大学の検証で実証された優れもの。薬品・薬剤などが一切使われていないため、人や環境にやさしく、安心して使えるのも嬉しいポイントです。
洗濯ネットに入れて手洗いすれば何度でも使用できます。(洗濯による効果低下はありません♪)
農薬を使わずにハダニ対策をしたい方、ぜひこの機会にご応募ください♪

協賛:株式会社ピーエルジェイインターナショナル
キャンペーン詳細
名称 | ハダニプレクトアームカバープレゼントキャンペーン |
---|---|
応募期間 | 2022年12月1日(木)~1月5日(木)23:59まで |
応募資格 | 作物を栽培している方 |
当選発表 | 厳正な抽選のうえ、エントリ―時にご登録いただいた送付先への賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。 |
賞品の発送 | 1月下旬頃発送予定 |
ご注意事項 | ※キャンペーン期間中、おひとり様1回まで応募可能 ※お届けは日本国内のみとさせていただきます。 |
【キャンペーンにおける個人情報の取扱いについて】
お預かりしたお客様の個人情報は以下の目的で利用いたします。
・本キャンペーン応募の受付及びご連絡のため
・本キャンペーンの商品発送のため
・本キャンペーンや本サイトに関するご要望、お問い合わせ等に対するご回答を行うため
・本サイトに関するお知らせや情報を郵送、メール配信するため
※その他個人情報の取扱いについては「プライバシーポリシー」をご参照ください。
お申込み方法
下記より施設園芸.comをLINE友だちに追加してください♪
追加していただくとお申込み用URLが届きます!

【元JA職員が農家になるまで】vol.5(最終回)ビニールハウス完成!ミニトマト農家として独立

こんにちは。関野です!前回は暗渠工事の重要さをご紹介しました!そして今回…本連載もいよいよ最終回です。正直、今までで一番過酷だった「ハウス完成→定植→初収穫」までの道のりをご紹介します。
1.ハウス完成!
朝7時から研修開始!
2ヶ月くらいでハウスが建ちました。5連棟で、間口は10m、長さ50mのハウスを建てました。25aあります。一つだけ短い棟があり、その空いたスペースに作業場を作りました。駐車場のスペースや仮設トイレを置くためにもこのような作りにしました。
これは師匠である受け入れ農家さんのハウスをモデルに建てました。資材なども含めてほぼ同じです(笑)軒が高いと修繕作業するときに登るのも大変だし、ビニールの張り替えも大変。そういったことを考えると、このサイズ感がちょうどいいんじゃないか?とアドバイスいただきました。

ハウスが建って、近くに住む家族も喜んでくれました!私自身はうれしさよりも「やるしかない!」と覚悟を決めました。
2.ハウスの内装を鉄パイプで自作!
定植は12/11。苗が届く日が決まっていたので、この日に間に合わせるための作業が大変でした。
ハウス内の誘引施設は経費削減のために自分で作ることにしていたので、潅水パイプや誘引棚も一人で作りました。組立式でしたが説明書が無く、資材屋さんから手順を教えてもらったものの、初めての作業なのでとても苦労しました。
資材を運ぶのも大変でした。鉄パイプを担いで、25aのハウスを何往復したかわかりません。マルチシートの穴開け作業にもけっこう時間がかかりました。
失敗もありましたが、短期集中で作業をしたため、潅水パイプの作り方は人に教えてあげられるほどレベルが上がったと思います!0からスタートするのは辛かったのですが、色々なことが学べたのはよかったです。

▲自作したハウス内誘引施設
必ずしもスケジュール通りに行くとは限りません。ハウスの工事が雨で遅れることもあり、ずっとひやひやしていました。日が落ちてからはヘッドライトをつけて作業をしていました。真冬だったけど、ハウス内でやる作業は暑く、体から湯気が出ていました。最初はヘッドライトから煙が出ていると勘違いし、爆発するのか!?と焦りました(笑)
奇跡的に間に合ってよかったですが、もう一生やりたくないです(笑)

これから新しくハウスを建てる人へのアドバイスは、「やるしかない!」です。私もそうやって自分に言い聞かせ、信念を貫いてきました。
3.Hei hei farm誕生
ハウス内の作業場はほぼ手作りです。パック詰めをする作業台はホームセンターで木の板を購入し、パソコンで作った文字を型におこし(ステンシル)、そこにスプレーを吹きかけてオリジナルのロゴマークをつけました。
他にも、畝立てのときに土埃が飛んでこない様に作業場の前に単管パイプで壁を作ったり、パートさんたちが畝(通路)を認識しやすいように番号札を吊るしたり…

▲自作した作業台
農協にいた頃からオリジナルの看板を作ったりDIYが大好きだったので、今回もホームセンターや百円ショップを巡り、使えそうなアイテムを集め、なるべくお金をかけない工夫をしました。
自分にとってもパートさんたちにとっても、“毎日たのしく通えて居心地がいいハウス”にしたいと思い、日々改良していますが、ハウスへの愛着がどんどん増していくし、毎日が楽しいです!

▲自作した作業場

Hei hei farmの由来は、ワーキングホリデー時代に語学学校で「こうへい」や「りょうへい」など、「○○へい」という名前が多くてなかなか僕の「ようへい」が覚えてもらえませんでした。思い切って「へいって呼んでくれ!」って言ったら、挨拶のヘイ(Hey)もついて「ヘイヘイ」って呼ばれるようになりました。それが定着していて、とても気に入っています。
姉が農作業の手伝いと事務を担当してくれています。他にもパートさんが8名。師匠のアドバイスで求人サイトを使って募集をしたのですが、新しく建てたハウスなのにこんなに集まってもらえて驚きです。自分でもSNSで募集をかけたり色々試してみたけど、求人サイトを使った応募が一番効果的でした。
パートさんはみなさん主婦で、平日勤務が希望なので、土日に人手が足りなくなったら地元の友達や消防団の仲間に手伝ってもらおうと思っています!
初収穫のトマトを食べてみましたが、とても美味しかったです!栽培したのは千果という品種で、1粒20g以上もある2L規格です。私は伊豆の国市の果彩委員会に所属しているので、栽培した品種も出荷もみんなと一緒です。 最初は赤く色づかない状況が続き心配しましたが、委員会の仲間に相談すると天候の関係でみんな同じ状況だということが分かり、安心しました。これからもっと暖かくなるので、どんどん赤く、美味しくなっていくと思います!


▲初収穫の真っ赤なミニトマト

3/3に無事初出荷をすることができました!
師匠から、「よくやった」と褒めてもらい、とても嬉しかったです!本当によい師匠に出会いました!
4.独立をしてみて
研修時代よりも、枝を折らないように、実を落とさないように…と慎重になり、パック詰めも前より注意深くなりました。責任感が違いますね。研修では言われたことをやっていればよかったのですが、今は農薬の散布日や作業のスケジュールも、全部自分で決めなければいけません。
反面、自由にもなりました。何をするにしても上司はいないですし、自分の好きにできます。農協に務めていたときは異動などありましたが、就農して、転勤もないし専門職で地元に貢献できることが本当にうれしいです。ワーキングホリデーのとき、しっかり自分と向き合い、決断をして、行動を起こしたことが今につながっていると思います。頑張り次第で給料も変わるし、やりがいがあります。休みは少ないですが、今は本当に農作業がたのしいので、気になりません。

▲オリジナルのロゴマークが入ったハウス外観
経営の勉強
経営については、「がんばる新農業人支援事業」の中で雇用や経営に関する研修で学びましたが、税金のことやレシートの仕分け方など、実践的なことはやりながら学ぶしかないです。今は農協さんに教えてもらった『WEB簿記』」を使っています。
自分が仕入れたものを打ち込んで、「現金」とか「諸材料費」とか区分しておくだけで、確定申告にも使えます。通帳とも連動していて、振り込みされた情報なども反映されるし、とても便利です!
今後の目標
まずは借金を返すことです!早く返したいですね。
初収穫のトマトをパートさんにも食べてもらったら、「採れたてのトマトは全然味がちがう!おいしい!」って言って喜んでくれました。皆さんに採れたてのトマトのおいしさを体験してもらえるような企画をやってみたいですね。
もちろん、まだ始めたばかりなので、まずは1年間栽培に集中して、落ち着いてきたら色々な挑戦をしていきたいと思っています!

今まで多くの挫折を経験してきたので、周りの人の目を気にすることもありました。でも、すべてを知っている師匠研修生として私を受け入れてくれ、私自身も「やるしかない!」のポジティブ精神でここまで頑張ってきました。まだまだ安心はできません、これからですね!
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ライタープロフィール
【関野 陽平】
静岡県伊豆の国市出身。
2017年にJAを退組し、ワーキングホリデーでオーストラリアへ渡航。そこで経験したファーム生活で農業への興味が湧き、大好きな地元:伊豆の国市で農家になることを決意。 帰国後「がんばる新農業人支援事業」に応募し、合格。受け入れ農家の元で研修に励み、晴れてミニトマト農家として独立。
2021年12月にハウスが完成し、2022年3月にミニトマトの初収穫を迎えた。
【元JA職員が農家になるまで】vol.4 ハウスの建設準備スタート!ハウス栽培は排水対策が要!

こんにちは。関野です!前回は私が受入農家さんの下で研修生として修業した日々をご紹介しました!今回は、いよいよハウスの建設に向けた工事を開始します!ハウスを建てるときに重要なのは何と言っても“水はけ”です。そのためには暗渠(あんきょ)排水工事を行い、排水対策をしっかりしておくことが重要です。
1.まずは土地探し!
朝7時から研修開始!
研修と同時進行で土地探しからハウス建設まで行います。
研修を始めてからすぐに、受入農家さんに協力してもらいながら土地探しを始めました。当初は、実家の土地で始めようと考えていましたが「日当たりの関係上、ミニトマト栽培には不向き」と受入農家さんに指摘を受け、断念しました。
①作物に対しての栽培面積を確保する事、②日当たりの良い方角を確保する事、③土地に高さがあり水がたまりにくい場所、の3つを条件に、市役所と受入農家さんに候補地をあげてもらいました。最終的に3件ほどあった候補地の中から、受入農家さんのハウスの隣の土地に決定しました。今回借り入れをした土地の面積は、約3反。5連棟ハウスを建設する予定です。

「好条件!」と思い決定しました。受入農家さんの隣なら、分からないことがあればすぐに聞きに行けて安心です。

▲ハウス建設予定地
2.暗渠工事を開始!
土地が決まると、次は暗渠排水工事を進めます。
暗渠排水工事とは、土地の排水性を良くするために、暗渠排水管を埋設する工事のことです。
今回借り入れた土地は、元々水田だったので通常の土地よりも水はけをよくする必要があります。また、施設園芸では青枯れ病対策にも効果的です。青枯れ病は、主に根のから侵入し感染します。感染後は土壌中の水の移動によって拡大していきます。ハウスを建設する前に、土壌の排水対策が重要なのです。


工事は、地元の消防団でお世話になっている先輩の土木業者さんにお願いして、約2週間で終わりました。暗渠工事が始まるまでは、雑草が生えないようにトラクターで何度か土を起こしました。

工事をしながら細かい注文を受け入れてもらったり、作業ができない雨の日なども見に来てくださったり、とても良くしてくれました。年齢も離れており、消防団がなければ出会わなかった先輩です。地元民の強みとして、地元の人との繋がりを再認識しました。

ライタープロフィール
【関野 陽平】
静岡県伊豆の国市出身。
2017年にJAを退組し、ワーキングホリデーでオーストラリアへ渡航。そこで経験したファーム生活で農業への興味が湧き、大好きな地元:伊豆の国市で農家になることを決意。 帰国後「がんばる新農業人支援事業」に応募し、合格。受け入れ農家の元で研修に励み、晴れてミニトマト農家として独立。
2021年12月にハウスが完成し、2022年3月にミニトマトの初収穫を迎えた。
【元JA職員が農家になるまで】vol.3 研修生として基礎を取得!過酷な農作業は楽しい『アグリサイズ』

こんにちは。関野です!前回は私が伊豆の国市の研修生になるために受けた制度のことや現地見学会の様子、面接についてご紹介しました。今回は、受入農家さんの下で研修生として修業した日々をお伝えします!
1.いよいよ研修開始
朝7時から研修開始!
基本、研修は朝7時~夕方17時頃。休憩はお昼休憩の1時間です。それ以外の時間はずっと作業を行っています。休日はありません。
主な作業は、誘引・わき芽取り・葉かきです。トマトを栽培していく上で基本の管理作業です。
受入農家さんからは、「栽培技術よりもまずは一つ一つの農作業を覚える事」、「農作業に慣れる体を作ることがまずは大事」と教えてもらいました。夏場のハウスは40℃を超え、湿度も高いため本当に辛いと感じました。もちろんこまめな休憩や水分補給をさせてもらえますから、塩飴をなめたりしながら熱中症にならないように気を付けていました。
苦労した誘引作業
農作業の中で最も、苦労したのは誘引作業です。とても大変でした。誘引する高さは約2mあるため、コンテナを台にしてその上に乗り、常に両手を挙げた状態で作業を行います。身長164㎝の私にはかなり辛い作業で、特に首・肩・背中に負担がかかります。
また、畝の長さは約50m。それを往復すると約100mです。その間ずっと同じ作業が続きます。

▲誘引作業

誘引(ゆういん)とは、植物の茎やつるを支柱などに結びつけて固定し、植物の伸びる方向や形・バランスを整える作業です。誘引もわき芽取りも葉かきも、人の手でしかできない作業なので何度もやって体で覚えるしかありません!収量にもつながる大事な作業なので、腕がパンパンになっても一生懸命やりました!
2.辛い作業を乗り越える「アグリサイズ!」
露地とは違うハウス施設の環境で、同じ作業を長時間行うことに気が滅入ることもありますが、私は考え方を変えることで乗り越えることができました!
農作業というと、“百姓仕事”というイメージにつながり、辛い作業だと感じてしまいます。そこで、農作業=『アグリサイズ』と変換してみました!農業で行うエクササイズだと思うことにしたのです。
それからはとても気持ちが楽になりました。ジムに通わなくてもムキムキになれるのですから、筋トレをしながら仕事もできるなんて一石二鳥です!日頃の『アグリサイズ』のおかげで、肩から腕にかけて体が大きくなりました。農作業が過酷肉体労働だとしても、これからも『アグリサイズ』で乗り越えられる気がします!ムキムキ農家ってかっこよくないですか?

「農業」の意味である「アグリ」と「エクササイズ」をかけて、『アグリサイズ』!我ながらいい言葉を作ったと思いました!これからもっと地元:伊豆の国市の魅力と共に『アグリサイズ』も広めていきたいです!
ハウス内環境も体感で覚える
基本の管理作業を繰り返し行い、体に覚えさせていくのですが、私の受入農家さんは環境制御やクラウドについても教えてくれたので、天窓・カーテンの操作も行っています。1日中ハウスの中で過ごしていると、ハウス内の環境(温度・湿度・風向き、日差し)変化を肌で感じることができるようになります。
ハウス内での作業は企業とは違って解放感があるため、緊迫感もなく集中して作業ができます。
受入農家さんとの相性が大事

▲受入農家さんからの指導
人間ですから、やはり受入農家さんとの相性ってあると思います。
どこの受入農家さんの下で研修をするのか、これはとても大事な選択になります。私の受入農家さんは年も近く、気さくな方なので、とても話しやすいです。兄のように慕っています。
これが遠慮して「疲れている」と言えなかったり、「この作業がうまくいかない」など相談ができない関係だと、とっても辛いです。私は受入農家さんのおかげで、農業のたのしさを知ることができました。本当にラッキーでした。

現地見学会などで、事前に受入農家さんと色々な話をして、相性を確認しておくとよいと思います。どこの職場でも人間関係は大事です。
3.活用した制度や補助金は?
ここからは、私が活用した制度や補助金についてご紹介します!
青年等就農計画制度
新たに農業経営を始める人を応援する、国の「青年等就農計画制度」というものがあります。
この制度で借入できる「青年等就農資金」の返済期間は、17年以内(うち据置期間5年以内)、融資限度額3,700万円(特認1億円)、利率(年)無利子(借入の全期間にわたり無利子)です。新規就農者にとってはかなり嬉しい資金で、自分のハウスを建設するときに利用します。
青年等就農資金を借入するために必要なことは、「認定新規就農者」になる事です。認定新規就農者になるためには、「青年等就農計画」という5年間の経営計画書を提出し、市県、JA職員の方々と面接を行い合格する必要があります。
農業次世代人材投資資金
国の「農業次世代人材投資資金」という補助金があります。農業経営を目指す人を後押ししてくれる資金制度です。
就農予定時の年齢は49歳以下が対象です。準備型と経営開始型があり、「準備型」は都道府県が認める研修機関の研修を受ける就農希望者に最大2年間。最大150万円を交付される補助金です。
「経営開始型」は、新規就農する人に農業経営を始めてから経営が安定するまで最長5年間のうち、経営開始1~3年目は年間150万円、経営開始4~5年目は年間120万円を定額交付される補助金です。※経営開始型は、認定新規就農者になる事が条件です。
私は「準備型」の補助金を頂いています。
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ライタープロフィール
【関野 陽平】
静岡県伊豆の国市出身。
2017年にJAを退組し、ワーキングホリデーでオーストラリアへ渡航。そこで経験したファーム生活で農業への興味が湧き、大好きな地元:伊豆の国市で農家になることを決意。 帰国後「がんばる新農業人支援事業」に応募し、合格。受け入れ農家の元で研修に励み、晴れてミニトマト農家として独立。
2021年12月にハウスが完成し、2022年3月にミニトマトの初収穫を迎えた。