コラム
公開日:2018.03.07
農業は土を耕し、肥料を作って混ぜ、作物を収穫し、どの作業も重労働です。
気が付いたら同じ姿勢を取り続けてしまい、関節を痛めてしまうことが多々ありますよね。
みなさんは肘や肩など関節が痛いとき、どうしていますか?サプリメントや疲労回復薬を飲んだり、マッサージをしたり、湿布を貼ったり、接骨院に行くのが一般的ではないでしょうか。しかし、日々の重労働の中にも、少しのケアをしてあげるだけで痛みを予防・軽減することができます。そこで今回は、肘・肩の関節痛のケア方法について書きたいと思います。
1日の作業の後には、①蒸しタオルで肩を温め血行をよくして疲れをとる。②ストレッチをする。③お風呂に浸かり体を温める。これを毎日続けることで、肩の痛みを軽減することができます。
とくに四十肩、五十肩になると肩を冷やすことで痛みが増したり、さらに硬くなってしまいます。肩回りは温かくしましょう。
ちょっと痛くても、「いつものことだから」と放置してしまったり、「忙しいから」とケアを後回しにしたりしていませんか?みなさんが「知っている」「当たり前」のことが実はとても大切なのです。
水で濡らしたタオルを電子レンジで1分弱温めます。 ※電子レンジから取り出す際は大変熱くなっていますので火傷には十分ご注意ください。
関節痛には「全身浴」が大変効果的です。関節痛の軽減以外にも、筋肉の疲労を回復しやすくします。40度のお湯に10分以上肩までしっかり浸かることで筋肉が柔らかくほぐれます。また、体の疲れを取るだけではなく、精神疲労(脳の疲れ)も軽減することができます。眼精疲労には42度のシャワーを3分ずつ目に当てることが効果的です。筆者は寝る前にホットアイマスクを使いますが、時々忘れて寝てしまうこともあります。お風呂で体、脳、目の疲れをまとめて取れるなら一石三鳥ですよね!
また、最近では発汗によるデトックスやダイエット(基礎代謝が上げる)に効果的だとのことで「半身浴」も流行っていますね。半身浴をする場合は、38度のお湯に20分は浸かり、“42度のシャワーを3分以上”浴びることで全身浴と同じくらいの効果が得られるそうです。
入浴の際には、疲労回復成分配合の入浴剤やお好みの香りのアロマオイルなどと合わせればさらに効果的です。夏の暑い日は半身浴+シャワー、寒い冬の日はしっかり肩まで浸かって温まるなど、季節によって変えてみるのもよいでしょう。【参照:ウチコト】
①両肩をそれぞれ耳につけるようにゆっくり上げます。 ※この時背筋は伸ばしたまま
②そのまま10秒ほど静止した後にゆっくりと元の位置に戻します。 目安:3セット
①指を組んでそのまま空に向かったゆっくり伸びます。 ※伸ばす際は腕が耳の横にくるようにしましょう ※腕はゆっくりと息を吐きながら下ろします。
①指先を肩の付け根(肩鎖関節)に固定します。
②指先を固定しながらゆっくりと肩を回します。背中の固まった肩甲骨をはがずように、なるべく大回りに回します。(反対回しも行います) 目安:10回×3セット
※四十肩、五十肩にはもっと専門的なストレッチの方法があります。
多くの場合は湿布を貼ったり外用薬を使うことで痛みが軽減されますが、地道に筋肉をほぐしてあげることが大切です。こまめに「指や手首のマッサージ」を行って、筋肉をほぐしてあげると良いですよ。
①腕を伸ばし、手の平が自分に向くように折り曲げ指を体の方向にゆっくりと引っ張り伸ばします。 ※伸ばし過ぎに注意が必要です。手首を痛めない様にしましょう。
②太ももの上に指を下ろしたら、ゆっくりを圧をかけ指の付け根を伸ばします。
※肘にサポーターをつけてなるべく腕を使わないようにすることも大切です。
ストレッチは無理をせず、自分のペースで行いましょう。
ゆっくりと深呼吸をしながら時間をかけて伸ばし筋肉をほぐしてあげることが大切です。
病院や整骨院に通うのも、サプリメントを飲み続けるのもお金と時間がかかりますよね。自宅でも日々のケアを行い、1日がんばった体を労ってあげましょう。
※当記事は“痛みを軽減させるための一部方法”についてご紹介しております。効果については個人差があります。
【参照:エーザイ㈱、日本整形外科学会】