コラム
公開日:2020.06.09
スーパーで買い物をする際、誰もが一度は「美味しい野菜の見分け方がわからない…」と頭を抱えたことがあるのではないでしょうか。一口に野菜と言っても種類が多く、ひとつひとつ全てを覚えておくのは大変ですよね。
そこで今回は、おおよその野菜に当てはまる、ポイント別に絞った 5つの選び方 をご紹介します。いくつかのポイントを意識して注視することで、簡単に新鮮で美味しい野菜を見分けることができますよ。
トマトやナスなど、ヘタ付きで売られている野菜はヘタの状態に注目しましょう。
ヘタが瑞々しく、ピンとした張りがあれば、それは収穫からあまり時間が経っていない証拠です。
反対に、萎れていたり黄色や黒っぽく変色してしまっているものは、収穫から時間が経っていたり、保存状況が良くなかった可能性があります。
ニンジンや大根の首、アスパラガスの根元など、切られて収穫されるものはその切り口をよく見てみましょう。
野菜は収穫直後から徐々に劣化が始まります。切り口にはその劣化が顕著に表れます。
新鮮な野菜の切り口は、水分がしっかり残っていた瑞々しさがあります。 逆に、収穫から時間が経った野菜の切り口は、水分が抜け萎れて変色が進んでしまいます。
全体の色味もぜひ注目してもらいたいポイントです。
人間も健康で元気な人は、血色が良くはつらつとした顔色をしていますよね。野菜も同じで、新鮮で元気なうちははっきりと濃い色をしています。
長ネギや大根のように、緑の部分は緑、白いところは白、と境目がはっきりしています。 収穫から時間が経過し劣化が進むと、全体の色味がぼやけ境目も曖昧になってきます。
きゅうりやオクラ、なすのヘタなどトゲのある野菜は、触ると痛いくらいトゲが尖っているものを選びましょう。
野菜のトゲが痛いのは、その野菜の新鮮さが保たれている証です。
収穫から時間がたったものは水分が抜け、トゲもしおれてきて張りが失われます。
キャベツや玉ねぎは、手で持った時にずっしりと重みが感じられるものを選びましょう。
重たいものほど葉の巻きも良く、水分もしっかりと残っていて、瑞々しい食感になります。
野菜の選び方を紹介しましたが、今まで意識したことがない人には少し難しく感じたかもしれません。しかし、少しだけ意識して何度かスーパーや市場に足を運ぶうちに、自然と「あ、これ美味しそう!」と手が伸びるようになりますよ。
また、最近ではインターネットやスマートフォンの発達で、こうした情報を一覧で見られるアプリも登場しています。中でも「e食材辞典」は野菜の保存方法、選び方、レシピなどを簡単にチェックできるおすすめのアプリです。
こうしたサービスや知識を上手に使いながら、美味しい野菜をゲットしてくださいね。
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ライタープロフィール
【料理アドバイザー(フードライター)大谷】
北海道出身の調理師免許ホルダー。
実家が農家なので、食材を大事に扱うことを信条としている。施設野菜を使った料理のレシピや農家さん向けの「加工品や製品」のレシピも考案。専攻はフレンチやイタリアン。誰でも作れる「簡単な調理方法」やしっかり栄養が摂れる「美味しい料理」の提供を目指しています。
●趣味:料理、テーブルフォトの撮影