コラム

竹で作るビニールハウス!?バンブーグリーンハウスを自作してみました!

公開日:2021.11.22

こんにちは。島根県で兼業農家をしている杠です!雨除けハウスでトマトを栽培したかったので、裏山にある竹を活用して作れる竹製のビニールハウス「バンブーグリーンハウス」を自作してみることにしました!

バンブーグリーンハウスプロジェクト(BambooGreen-HouseProject)のホームページには全国で建てられたバンブーグリーンハウス(BGH)が掲載されていたので、そこで情報を集めました。けっこうみなさん多人数で取り組まれているようですが、私は休日の趣味なので1人で設営することにしました。果たして大丈夫なのか・・・?

●バンブーグリーンハウスを作る準備

「BGHマニュアル」を取り寄せて、早速準備に取り掛かりました。マニュアルには、作り方や寸法が記載されていたのでとても参考になりました。私が使用する竹の長さと太さはマニュアルの竹より一回り小さいので、比率を計算して長さを割り出しました。Facebookにも他の方が作ったバンブーグリーンハウスの画像などが載っていたので、それらも参考にしつつ作成を進めていきました。

▲使用した竹の一部




用意した材料やおすすめの道具 《材料》

●竹

 …1月中旬から下旬にかけて伐採しました。本当は12月に伐採すると虫が入らず、長持ちするとのこと。

●杭

 …4辺の支柱を固定するために使用します。

●垂木、蝶番

 …扉に使用します。


《ホームセンターで購入したもの》

●ビニール

●パイプ

 …長さが長くても30円ぐらいでカットしてもらえます。

●らせん杭

 …パイプの端材でクルクル回して地面に差し込みます。

●番線

 …らせん杭とパイプなどを固定します。

●マイカ線

 …左右の側面下のパイプに縛って使用します。屋根のビニールを抑え、風や雨が溜まるのを防ぎます。(閉め方はYouTubeにも載っていたので、それらを参考にしました)

●フィルム止め金具

 …長さが長くても30円ぐらいでカットしてもらえます。

●ネジ

 …竹にビニペットを結合させるために使用します。

●ボルト、ナット

 …太い竹同士を結合させるために使用します。

●巻き上げ器

●パッカー

 …巻き上げビニールとパイプを固定するために使用します。


《道具》

●ヘルメット

●皮手袋

●インパクトドライバーと電動ドライバー、先端工具(ビット)、ボルトの直径以上のキリ

 …インパクトドライバーと電動ドライバーはホームセンターでレンタルしました。(私がレンタルしたものは1泊2日で各300円でした)

●マジック

●ペンチ又は番線カッター

 …番線を切断するために使用します。

●しの

 …番線を閉めるために使用します。代用も可能です。

●スパナ又はラチェットレンチ

●ラジオペンチ

 …スプリングの脱着をするために使用します。

●スケール

 …ハウスの大きさで長さを選択します。

●ビニール紐

 …直角を出すために使用します。

●サンダー

 …パイプやビニペットの切断が必要な場合は用意します。

●竹ノコギリ

●竹割り器

●木槌

 …竹割器を叩くために使用します。

●作業台 2個

 …竹を割るときに乗せます。コンテナや脚立などを使用します。

●ナタ

 …竹の枝を落とすために使用します。

●金槌

 …竹の内側の節を取るために使用します。

●脚立

●玄翁

 …くい打ち時に使用します。

●カッター又はハサミ

 …ビニールを切るために使用します。




●いよいよ組立開始!

5月のゴールデンウィークから組立開始。コロナ禍で、どこにも行けないので丁度良かったです。
ゴールデンウィーク中は、竹の枝落とし、竹割り(4つ割)、長さを整えるなどの作業を行いました。以降は、会社から帰ってきて1時間程度、または土日に地取り、杭打ち、妻側の枠作りを進めていきました。地取りの直角出しは、三平方の定理で行いました。
※妻側とは、建物の長い方に対して、直角な面のことです。ビニールハウスだと入口に当たる部分のことを指します。

▲妻側の枠づくりの様子




そして5月末の土日。妻に手伝ってもらいながら棟上げをしました。脚立にのって作業をしましたが、1mの高さでも怖い!安全第一で作業しました。

▲棟上げの様子



ここにビニールをかけるとほぼ完成です!換気用の巻き上げ器とソーラーで動くファンも付けました!

▲完成したバンブーグリーンハウス



▲巻き上げ器






●完成したバンブーグリーンハウスでトマト栽培

ミニトマト4株と大玉トマト4株を植えました。
出勤前や帰宅後、風向風速、最高最低温度をチェックして、風上、風下、扉の開度を調整し、高温・低温にならないように気を付けました。また、自宅の窓から風速が見られるように棒を立て、上に防虫用反射テープを結べば、簡単な風向風速計が作れます!
8月中旬頃には猛暑の影響で大玉トマトの一部が縮れてしまったので、ハウスの上に遮光ネットなどを掛けた方が良かったと反省しました。

ミニトマトは12月初旬まで収穫できました。寒くなるとトマトの味がより良くなり、おすそ分けしたご近所の方々からも「おいしい」と好評でした!

▲収穫した大玉トマト





しかし、12月中旬。出張中の私に、妻から残念な写真が送られてきました。湿った雪がハウスに積もり、一部のアーチが壊れてしまったのです。最後は年末年始の大雪で、倒壊してしまいました。私の住む島根県奥出雲町では毎年大雪が降るため、作が終わったときに、被覆を剥ぐか、ハウス内に突っ張り棒を入れて補強すべきでした。

今回、竹ハウスを自作するという体験は新鮮でとても楽しく、おいしいトマトを栽培できたこともうれしかったです。苦労した甲斐がありました。今度は、「丈夫で長持ちハウス」を目指して、再チャレンジしたいと思います!

バンブーグリーンハウスプロジェクトHP







今回取材させていただいたのは…

島根県在住 兼業農家
珍しい苗字で、杠は「ゆずりは」と読む。ユーモアがあって笑顔が絶えず、一度会えばまたお会いしたくなる方だ。
趣味の家庭菜園が今ではハウスを自作するほどまでに。仕事柄ハウス栽培に関連することが多いのも関係している。
●好きなもの:お酒

ライタープロフィール

【施設園芸.com 編集部】
農家さんへのお役立ち情報を日々配信しています!
女性編集部が多く在籍し、新しいイベントの企画やコラム記事の執筆、農家さんや企業様の取材を行っています。みなさんに喜んでいただけるような企画を日々考案しています♪









    



Facebook




Twitter