コラム
公開日:2022.12.02
甘酒は「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養価が高く、さまざまな健康促進効果が期待できる飲み物として知られています。日本では馴染み深い飲み物であり、「初詣で振舞われて飲んだ」という方も多いと思います。そのまま飲んでも美味しい甘酒ですが、実はたくさんのアレンジ方法があるのをご存知ですか?今回は、甘酒がなぜ飲む点滴と言われているかについて解説しつつ、誰でも簡単に楽しめるアレンジレシピをご紹介します。
甘酒は人間の活動に必要なグルコースを主成分とし、アミノ酸やビタミンB群、抗酸化作用をもつフェルラ酸やp-クマル酸など美容や健康にとって有用な成分が含まれていることから、「飲む点滴」と呼ばれるようになりました。
甘酒には酒粕・水・砂糖から作られたものと、米麴と水のみを原料として作られたものの2種類がありますが、後者については麹の酵素の力で米のデンプンを糖化させ自然な甘みを引き出しているため、アルコールを一切含まず子どもから大人まで誰でも飲むことができるのも魅力の一つです。
米麹と水で作られた甘酒は栄養豊富な発酵食品であり、肌の弾力や毛穴のたるみ予防といった美肌効果から、便通や腸内環境の改善など様々な健康促進に役立つスーパーフードとしても注目されています。こうして見てみると体に嬉しいことばかりの甘酒ですが、デメリットが全くないという訳ではありません。甘酒は他の飲み物と比べてカロリーと糖質が高い傾向にあるため、ダイエット中の方は飲み過ぎないように注意するなど、いつ飲むかタイミングも重要です。
そのまま飲むのは飽きてしまったという方や、独特の甘さやドロドロとした感じが苦手と感じている方も多いと思います。そんな方におすすめなのが、野菜やフルーツを使って作る甘酒スムージーです。ブレンダーさえあれば作り方も簡単!早速飲み方のアレンジレシピを見ていきましょう。
※ミキサーでも代用可能です。
甘酒スムージーを作る際は、甘みのある食材と酸味のある食材を組み合わせるのがポイント!甘酒の量は1人分あたり100〜150mlで作るとちょうどいい量になります。
甘酸っぱいブルーベリーは、甘酒との相性が抜群。子どもでも飲みやすく、色鮮やかなので見た目だけでも元気になれそうな甘酒スムージーです。ブルーベリーとヨーグルトの量はお好みで構いませんが、50gずつを目安に作りながら調整していきましょう。もっと甘みが欲しいときや、朝食代わりにしたいのであればバナナを入れるのもおすすめです。また、少しバニラアイスを加えればシェイクとしても楽しめるので、夏にもおすすめです。
より健康的なスムージーを飲みたい方におすすめなのが「甘酒グリーンスムージー」です。りんごとバナナを入れているので、見た目よりも飲みやすく仕上がっています。分量についてはお好みですが、小松菜は1株、バナナは1/2本、りんごは1/4個からはじめてみましょう。お好みで、牛乳や豆乳を入れてみても。小松菜以外にも、ほうれん草や栄養満点野菜で有名なケールで作ってみるのもおすすめです。
ブレンダーもミキサーも持っていない方におすすめなのが、トマトジュースと甘酒を1:1で割るスムージーです。トマトのリコピンと甘酒の栄養成分を組み合わせることで健康促進効果が高いドリンクになります。トマトが好きな方や忙しいときなどにぴったりのアレンジ方法です。
他にもブルーベリーイチゴ、キウイフルーツを使った甘酒スムージーもおいしいですよ!
手軽に試してみたい方は、市販品を購入してみるという方法もあります。野菜やフルーツだけでなく、抹茶やコーヒーなどさまざまな食材と組み合わせて作られた甘酒スムージーが販売されています。素材の色が美しく見た目もいいのでギフトにもおすすめです。
甘酒がこんなレシピで活躍中!
甘酒は飲み続けることで健康効果を実感できるので、どれだけ手軽に取り入れられるかも重要になってきます。自分好みの配合でスムージーを作るのもよし、市販のもので簡単に済ませるのもよし、料理やお菓子作りの甘味料として使用するのもよし、ライフスタイルに合った取り入れ方を見つけて健康促進に役立てて下さいね。
▼参考文献
〇森永製菓株式会社「甘酒」
https://www.morinaga.co.jp/company/healthcare/amazake.html
〇八海醸造株式会社「知るほどスゴい麹甘酒のチカラ Vol.1 [基本編]
https://www.hakkaisan.co.jp/research-development/koji-amazake/koji-amazake01″
ライタープロフィール
かくやさゆり
種苗会社で培った経験と知識を活かしライターとして活動。
家庭菜園とアウトドア遊びが趣味の半農半ライターです。農業を中心にアウトドアをテーマにしたメディアでも執筆中。