コラム

化学肥料とは?メリット・デメリットや有機肥料との違いを徹底解説!

公開日:2018.05.28

1.化学肥料と有機肥料とは

化学肥料

無機質の原料を化学的手法にて加工、または製造されたものの肥料の総称で、無機質肥料とも呼ばれます。
肥料の三要素のうち複数の成分を含んだ複合肥料と、一つの成分だけを含む単肥の2種類に分かれ、ゆっくりと長く効果が続く緩効性や効果が施肥後すぐに現れる即効性など用途に合わせて様々な種類の肥料が存在します。
※保管しやすく購入しやすいので、現代の農業で使用される肥料は化学肥料が主流となっています。



有機肥料

化学肥料とは異なり、化学的手法を使用せず作られた肥料の総称。たい肥や腐葉土、米ぬか、油粕など自然にある材料だけで作れるのが特徴です。
有機肥料の製造には発酵が必要となり、化学肥料のように工場での大量製造ができず、結果的に値段が高くなってしまいます。

有機肥料には遅効性のものが多く、ピンポイントで生育の悪い作物へ施肥するときなどには向いていませんが、効果が長く持続したり、土中の微生物を増やして土壌を育てる効果があります。
また、近年の健康志向ブームによって化学肥料や農薬を使用しない、有機栽培という昔ながらのつくり方が見直され、好んで使用する生産者は増加傾向にあります。

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2.化学肥料は危険?

野菜は消費者が口にする食品ということもあり、化学肥料を使用した野菜は危険なのではという考えを持つ人は少なくありません。
それでは実際のところ化学肥料を使用した野菜の与える人体への影響はあるのでしょうか?
結論からいうと、テキスト化学肥料を使用した野菜が人体へ与える健康被害は皆無です。化学肥料はあくまでも肥料であり、植物の生長を手助けしたり促進するだけのものです。
もしも「化学肥料を与えた野菜の方が味が悪い」といった意見があれば、おそらく使い勝手の良さから肥料の与えすぎなどの要因があるかもしれません。

3.化学肥料の上手な使い方

化学肥料を使用しても作物への影響はありませんが、そればかりを使っているとそれなりのデメリットがあることを知っておきましょう。
化学肥料は大量に手に入るうえに即効性があり、ついつい過剰に施肥してしまうことがあります。しかし、化学肥料は土中の微生物を減らし、作物が肥料を吸収しやすいので根の張りが悪くなることもあります。
一方で土壌が不健康になると、有害な菌は繁殖しやすくなってしまい、病害の原因となります。しかしそこで農薬を使用してしまうと微生物をさらに殺してしまい、悪循環に陥ってしまうことも。
こうなってしまうといわゆる「土が死んだ」状態になってしまい、作物が育たなくなってしまいます。

これらを避けるためには、化学肥料と有機肥料を組み合わせが効果的です。
たとえば地方農業では一般的ですが、元肥として堆肥を使用して、化学肥料を追肥として与えるのが無難であり最も始めやすいのではないでしょうか。

肥料を見直して、野菜だけでなく土づくりも意識した農業にチャレンジしてみましょう。

ライタープロフィール

【Sandersonia(サンダーソニア)】
花とスケートボードを愛するフリーライター。サンダーソニアとは好きな花の名前。
IoT技術による農業生産の革新と農協改革の今後に関心を寄せる。花屋、JA営農指導員を経て独立。生産から流通、花束やフラワーアレンジメントまで 花の知識ならお任せを。