コラム

有機肥料の種類と特徴!各種成分と使い方とは?

公開日:2018.06.04

1.そもそも有機肥料とは

有機肥料とは植物由来もしくは動物由来の原料から作られる肥料のことです。即効性のある化成肥料と異なり、土の中でゆっくりと微生物に分解されて作物に吸収されます。そのため、作物の根に優しく、長く効果が継続します。デメリットとしては成分あたりの価格が化成肥料に比べて高いという点があげられます。

  • ▼化学肥料と有機肥料の違いはこちら

2.有機肥料の種類と特徴

有機肥料は原料別で大きく、「植物性有機肥料」「動物性有機肥料」の2つに分けられます。植物に必要な肥料の多量要素は窒素・リン酸・カリの3つですが、植物性有機肥料の中でも特に油粕(あぶらかす)は窒素成分が主体で、有機栽培をする上では基本となる肥料です。

  • ▼油粕に関してはこちら



植物性有機肥料

  • ●ナタネ油粕
  • 成分割合はおおよそ、「窒素:5〜6%、リン酸:2〜3%、カリ:1〜2%」です。土壌微生物を増やす効果も期待できます。リン酸が少ないので米ぬかや骨粉等と一緒に元肥とするのがおすすめです。

    • ●ダイズ油粕
    • 窒素成分は7%程度です。効果がでるまでのスピードが有機肥料の中で最も早いと言われています。

      • ●米ぬか
      • 他の有機肥料に比べてリン酸が多いのが特徴です。価格が安いというメリットがありますが、土壌中での分解速度は遅い傾向にあります。



      動物性有機肥料

      • ●魚かす
      • 一般的には窒素8%前後、リン酸5%前後です。元肥としても追肥としても使えます。

        • ●骨粉
        • 窒素5%前後、リン酸20%前後です。遅効性が高いため元肥としての利用がおすすめです。

          • ●家畜堆肥(動物糞)
          • 牛糞、豚糞、鶏糞などを発酵させた肥料です。
            化成肥料並みの即効性肥料で価格も安い鶏糞が最もおすすめです。成分の割合も「窒素:3%、リン酸:5%、カリ:2%」とバランスがよく、大変使いやすい堆肥です。使い方としては土壌全体にすきこむのではなく、畝の間に施肥するようにすると良いと言われています。

3.追肥のつくり方と使い方

有機肥料は成分が微生物に分解されてゆっくりと作物に効果があらわれる肥料ですが、追肥(液肥)も簡単に作ることができます。油粕液肥の簡単な作り方は下記の通りです。

作り方 STEP1

未発酵の油粕1:水10」を蓋のできる容器に入れて混ぜます。



STEP2

風通りの良い日陰に置きます。

期間は夏であれば1ヶ月程度、冬であれば3ヶ月程度です。







※本文中の各種成分については、おおよその目安です。商品によって異なります。
※本文中の分類について、法律上「特殊肥料」に分類されるものも一般的な分類を考慮し有機肥料としています。



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ライタープロフィール

【uen01】
1反のハウスで夏秋ミニトマトの養液栽培(不織布ポットを利用した少量培地栽培)を行なっています。
元営農指導員のベテラン農家指導のもと、様々な実証実験を行いながら生産しており、私個人の栽培歴は2年程度です。元金融マンというバックグラウンドを生かして、数字に基づいた栽培及び経営を行なっています。