コラム

オクラ栽培ってどうやるの?失敗しない育て方~5つのポイント~

公開日:2020.05.07

1.誰でも取り組みやすいオクラ栽培

夏野菜のイメージの強いオクラですが、ハウスでも栽培されており年間を通して収穫されています。難しい管理が少ないため育てやすく、軽作業がほとんどのため女性や高齢の農家さんでも取り組みやすい野菜です。

育てやすいといっても、播種の時期を間違えたり肥料を与えすぎたりすると、芽が出なかったり変な形の莢(さや)ばかりになったりします。上手く育てるには押さえるべきポイントを押さえて、栽培することが重要です。

そこでここからはオクラ栽培の基本的な方法について、失敗しない育て方の5つのポイントを踏まえつつご紹介します。

2.失敗しないオクラの育て方【5つのポイント】

土づくりから収穫までの方法と、そのポイント5つをご紹介します。



土作り

排水性の良い土壌が適します。完熟堆肥などを基肥として10aあたり10〜15kgの窒素を与え深耕します。



💡 ポイント① 連作を避ける

ネコブセンチュウの被害が出やすいので連作を避けましょう。水田からの転作はセンチュウ密度の低下が期待でき好相性です。



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播種

地温が低いと生育が悪いので地域の栽培暦に従い播種しましょう。畝幅160〜180cm、株間35cm、条間45cmの2条植えにし、1穴あたり3粒を直播きします。



💡 ポイント② 地温の確保

地温が15℃以下では生育が極端に悪くなるので、あらかじめマルチを張って地温を上げておくようにします。ハウスの場合は地温が確保できれば2月頃でも播種できます。

播種後は芽が出るまで不織布をべたがけしておきます。




💡 ポイント③ 種を水につける

オクラの種皮は硬いので前日から種を水に浸けておくと発芽しやすくなります。芽が見え始めたら播種しましょう。



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追肥

莢が2cm程になったら最初の追肥を行います。一回あたり窒素で2〜3kg程を与えます。草勢が強すぎても弱すぎても、イボ果が発生しやすくなるので生育状況を見ながら追肥を行います。



💡 ポイント④ 追肥と草勢

開花位置で草勢を判断します。開花節位と成長点の距離が近い場合は草勢が弱いので追肥を行い、距離が長い場合は草勢が強いので追肥を見送ります。



開花節位と成長点の距離
・上から3節以内:弱い
・上から3~4節:正常
・上から5節以上:強すぎ





整枝・摘葉

側枝は手やハサミで除去し、5節以下についた蕾は全て除去します。収穫が始まったら草勢に応じて下葉をかき取る摘葉を行います。支柱は特に必要ありません。



💡 ポイント⑤ 摘葉と草勢

草勢が強い場合は着果節位の葉だけ残してそれより下の葉を全て摘葉、標準的な場合は着果節位より下の3〜4枚を残して摘葉します。草勢が弱い場合には摘葉しません。







水やり

水分不足は生育の遅れと莢が硬くなる原因になります。乾燥には強いですが、夏季はこまめに潅水しましょう。





収穫

莢が8cm程になったらハサミで収穫します。収穫が遅れると莢が硬くなるので気をつけましょう。栽培最盛期には毎日朝夕2回収穫しないと収穫が追いつかなくなります。収量を上げるために超密植栽培を行う場合には、事前に収穫に十分な人員を割けるよう計画しておきましょう。

3.オクラ栽培【ハウス管理と病害虫対策】

ここからは、ハウス管理と病害虫対策の方法についてご紹介します。



ハウス管理

草丈が30cmを超えたら昼夜共にハウスのサイドや妻窓を開けて換気を行います。夏場は大雨などの悪天候でなければサイドは開けっ放しで構いません。





病害虫防除

病気や害虫には比較的強いのですが、立枯病やアブラムシ、タバコガ、カメムシなどが発生します。カメムシが莢を吸汁すると曲がり果になるため注意しましょう。早期発見・早期防除に努め状況に応じて農薬を使うようにしましょう。


栽培のポイントを押さえて美味しいオクラを沢山収穫しましょう。上手に出来すぎて収穫が追いつかないなんてことにならないように注意してくださいね。



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▼参考サイト
〇オクラ,野菜栽培一覧,JA全農ふくれん
https://zennoh-fukuren.jp/einou/vegetables/okura
▼参考文献
〇複合経営に取り組む農家のための野菜栽培の手引き,青森県
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kenmin/ni-nosui/files/28yasaisaibainotebiki.pdf
〇オクラ,栽培マニュアル,JA庄内みどり
http://www.midoriengei.com/saibai/pdf/okura.pdf
〇オクラの栽培について,営農だより,麻植優治,JA徳島市
http://ww2.ja-tcc-info.jp/web/xfiles/36721357301303293765.pdf

ライタープロフィール

【haruchihi】
博士(環境学)を取得しています。
持続可能な農業を目指し、有機質肥料のみを使ったトマトや葉菜類の養液栽培を研究してきました。研究機関やイチゴ農園で働いた後、2児の母として子育てに奮闘する傍ら、家庭菜園で無農薬の野菜作りに親しんでいます。