コラム

春菊の上手な育て方。ハウス栽培で気を付けたい3つのポイント

公開日:2020.02.14

独特な香りとほのかな苦みが特徴の春菊は、食卓にアクセントを加えてくれる名脇役です。黄色い可愛らしい花を咲かせることから、原産であるヨーロッパでは観賞用として親しまれてきました。また生産者目線から見ると、安定的に栽培をするためにビニールハウス栽培されることも多く、播種の時期をずらすことで、長期間に渡って収穫することができます。
今回は春菊の育て方のコツや、ビニールハウス栽培で気を付けるべきポイントについて解説していきます。

1.春菊の生育上の特性

本題に入る前に一度、春菊の生育上の特性について確認しておきましょう。
キク科である春菊は、発芽の際に光の照射が必要な好光性種子の植物です。品種や地域によって、圃場へ直接播種をする「直播法」と、ポットなどで発芽させてから圃場へ定植させる「移植法」の2通りの方法がとられています。

生育適温は15〜20℃ですが、10℃以下の低温でも冷害を受けにくく、ビニールハウスなどの施設栽培であれば、冬場でも十分に収穫することができます。また、病気や害虫の発生も少なく、比較的栽培しやすい野菜と言えるでしょう。

2.春菊栽培で気を付けるべき3つのポイント

とはいえ、もちろん手放しで栽培ができるわけではなく、いくつかの気を付けたいポイントがあります。ここからはそれぞれについて解説いていきます。



連作障害

春菊は比較的、連作障害には強い部類の作物です。しかしビニールハウスでの栽培となると、同じ場所で栽培を繰り返すことになるので一定の配慮が必要です。収穫後は一年ほど別の科目の作物を栽培し、土地を休ませてあげると良いでしょう。

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土壌pH

春菊は酸性土壌を嫌う作物です。適正pHは6.0~6.5と言われています。播種や定植前に、石灰を投入するなどして土壌pHを調整しておきましょう。

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病気や害虫への対策

他の作物へのコンパニオンプランツとしても利用されることのある春菊ですが、病気や害虫のリスクがゼロというわけではありません。春菊に発生しやすいものとして、「べと病」や「ハモグリバエ」などが挙げられます。肥料のやり過ぎと多湿には注意しましょう。

特にビニールハウス栽培は、露地栽培に比べて湿度が高くなりやすい傾向があります。過剰な密集栽培を避ける、適度に換気を行うなどの対策を取りましょう。

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3.まとめ

定番のすき焼きや鍋物はもちろん、スティック春菊などの品種は生食にも向いており、サラダとして食べるのも人気があります。しかし、どちらかというと嗜好性の強い野菜で、特に見た目の悪さは商品価値の低下に繋がります。先ほど挙げたポイントをしっかりと抑え、高品質な春菊を生産しましょう。


▼参考サイト
〇営農情報,野菜の栽培方法 シュンギク,JAつやま
https://www.ja-tsuyama.or.jp/einou/greens/index16.html
〇失敗しない栽培レッスン(野菜) シュンギクの育て方・栽培方法,サカタのタネ 園芸通信
https://sakata-tsushin.com/oyakudachi/lesson/vegetable/post_24.html
〇事業案内,営農事業,営農情報,連作障害について,JA岡山西
http://www.jaokanishi.jp/jigyou/einou/13/12_1/
〇みんなの趣味の園芸,育て方がわかる植物図鑑,シュンギク
https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-516
〇連作障害の起こりやすい野菜,株式会社大和
http://www.daiwa-hiryo.com/2eF1IDPe.html

ライタープロフィール

【オオタニ コウスケ】
北海道出身。
酪農経営について学んだ後、大手農業機械メーカーにて勤務しました。現在は機械メーカーで培った経験と知識を元にライターとして活動しています。得意分野は酪農、トラクタ、作業機、噴霧器やポンプに関することです。








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