コラム

ホオズキカメムシは予防が大切!おすすめの防除対策3選

公開日:2020.09.03

トマトやピーマン、ナスにシシトウガラシなど、夏といえばナス科の野菜が大活躍する季節ですね。せっかく育てた野菜たち、虫がつかないように気をつけたいものです。
今回の記事では、ナス科やヒルガオ科の野菜につきやすいホオズキカメムシについて、その予防法を3つお伝えします。

1.ナス科とサツマイモが大好きなホオズキカメムシ

カメムシにも色々な種類がいますが、その中でもホオズキカメムシは ナス科とヒルガオ科の植物を食害 するのが特徴です。つまり、野菜だと トマト、ピーマン、ナス、シシトウガラシ、サツマイモなど ですね。

幼虫は茎と葉を、成虫は茎を吸汁し、大量発生すると株が弱るおそれがあります。また、捕殺しようと指で掴んだりするといやな臭いを出すのもカメムシならではの特徴です。

2.ハーレム状態?ホオズキカメムシの1年

ホオズキカメムシの成虫は、枯草の中などで越冬し、4月頃から姿を見せ始めます。葉っぱの裏に10~30個程度の金色の卵を産み、6月には幼虫が出現、8月下旬頃から新たな成虫が現れます。そしてその新成虫が越冬して…というのが1年のサイクルです。

ちなみに、ホオズキカメムシはよく集団でいるのを見かけますが、その中でオスは1匹だけ。残りは全てメスというハーレム状態です。

3.ホオズキカメムシの予防方法3選

ホオズキカメムシの被害を防ぐためには、ホオズキカメムシが発生してから殺虫剤で駆除するよりも、そもそも 発生しないように予防する ことが大切です。ここからは予防のためのポイントを3つお伝えします。




1.除草して防ぐ

基本的に雑草の中に生息しているので、 圃場の周辺の雑草をきれいに刈り取り、生息できる環境をなくす ことが大切です。カメムシが発生する夏だけでなく、冬の間も雑草管理をしっかり行うことで、カメムシが越冬できないように気を付けます。

2.木酢液を使う

減農薬や無農薬栽培に取り組んでいる方は、 カメムシが嫌う木酢液を利用するのが有効 です。 ペットボトルなどの容器に木酢液を入れて、雨水が入らないように圃場に吊るすことで、効果が長期間継続します。合わせて 薄めた木酢液を圃場に散布すると、より効果的 です。木酢液は強酸性なので、散布するときは数百倍に薄めるようにしてください。

3.風通しを良くする

害虫防除に限らず基本的なことですが、圃場の風通しが悪く蒸し暑いと作物は弱り、害虫も生息しやすくなります。作物が混み合わないように株間を調節したり、整枝をして風通しを良くすることで、害虫が寄りづらくなり、 作物自体が病気や害虫の被害を受けにくくなります。



以上、ホオズキカメムシの防除対策についてお伝えしました。少しでも害虫が少なくなるようにコントロールして、作物にとっても人にとっても快適な農業を目指しましょう。



  • ▼関連記事



▼参考サイト
〇カメムシ防除には木酢液が有効!,農文協ルーラルネット
http://lib.ruralnet.or.jp/boujo/idea/kiji/199608_087.htm
〇病害虫ナビ カメムシ, 住友化学園芸
https://www.sc-engei.co.jp/resolution/pestanddisease/photolist/details/1217.html
▼参考文献
〇根本久,ひと目でわかる野菜の病害虫防除,家の光協会,2009/1/1

ライタープロフィール

【内村耕起】
宮崎県の牛農家生まれ。大学院で植物工場での廃棄物利用に関する研究に従事したのち、全国の農家を訪ね歩いてファームステイ。岩手県の自然栽培農家で2年間の農業研修を経て、現在は宮崎県の山間部の村で自給的農業を営む傍ら、ウェブライターなどもしています。



Facebook




Twitter