コラム

農薬散布機の種類と選び方!効率よく散布できるおすすめ散布機とは?

公開日:2018.03.07

ハウス内の農薬散布は茎や葉、病害虫にかかりやすいように農薬を希釈した液状のものを、畝ごとに散布します。重労働で時間がかかるため農薬散布機を使うのが効率的です。
農薬散布機には肩掛け式、背負い式、手動式、動噴式など様々なタイプがあり、その中にも充電式、エンジン式、電池式、電気式など電源の種類があります。
そこで今回は効率よく農薬散布ができる「おすすめの散布機」をご紹介します。
※農薬散布の際には保護マスク、メガネ、手袋、防護服などで安全な防除を行いましょう。



  • ▼「農薬用マスクの選び方」はコチラ

1. 背負い式の動噴散布機

昔からあるアナログタイプの噴霧器です。手元でON/OFFができ、葉の表や裏など散布したい箇所に思い通りに散布することができます。
しかし、背負い式の噴霧器は肩や背中へ負荷がかかります。仮に10Lタンクの散布機に希釈した農薬を入れるとタンクだけで重量はすでに10Kℊ。そこに散布機本体の重量がかかるため、なるべく本体の重量が軽く、体に合った大きさのものを選びましょう。
背負いバンドは太く、クッションがついているものがよいです。
また、農薬は使い切れる量を作るのが原則です。タンクの大きさにも種類があるので、ハウスの大きさ、農薬の使用量を考慮しましょう。
※使用後はタンク、ノズルをしっかり洗浄しましょう。とくにノズルは次回の農薬散布時に農薬の粕で目詰る可能性があるため入念に洗いましょう

2.動噴式の噴霧機

一番普及しているのが動噴式の噴霧機です。 農薬のタンクから動噴を使ってホースをつなぎ、先端に散布用ノズルを装着して散布します。そのため背負い式の噴霧機に比べて体に負担が少なく済みます。
手作業なので、自走式噴霧機と比べると少し労力がかかりますが、植物の様子を見ながら葉の表面や裏側など散布したい箇所へ思い通りに散布することができます。
※使用後はタンク、ノズルをしっかり洗浄しましょう。とくにノズルは次回の農薬散布時に農薬の粕で目詰る可能性があるため入念に洗いましょう。

3.自走式の噴霧機

スイッチを入れるとハウス内に敷いたレールにそって自動走行し農薬を散布してくれます。
ハウス内にレールを敷くことになりますが、動噴を使った手動式タイプに比べて労力をかけずに散布することができます。
また、無人で散布できるので農薬の身体への付着が軽減されます。ハイワイヤー栽培のトマトやパプリカなど背の高い作物への農薬散布におすすめです。多頭型のタイプであればノズルの調整で様々な角度から噴霧することも可能です。

※レールを敷かなくても走行できるものもあります



  • ▼農機具情報「自走式散布機 オートランナー」





最後に、散布機ノズルの中でおすすめなのは、「静電ノズル」です。
散布した農薬(薬液)が静電気の原理を使って作物に引き付くため、病害虫の発生が多い葉裏への付着率が上がり効率よく散布することができます。また、付着率が高くなると農薬の使用量削減効果も期待できます。

※注意※メーカーの取り扱い説明書をよく読んで使用してください。



  • ▼農機具情報「静電ノズル」



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