コラム

おすすめの選別機はこれ!装置の種類と特徴をご紹介!

公開日:2020.11.12

農作業において大きな負担となるのが、収穫物の選別作業です。
作業者の体力的にも時間的にもかなりのウエイトを占めており、多くの農業者の方が頭を悩ませているのではないでしょうか。 その解決策として有効なのが 選別機の導入です。今回は現在販売されている選別機を作物別に紹介しています。これから選別機の導入を検討している方はもちろん、買い替えを検討している方にもおすすめです!

1.選別機導入の前に~選別作業の本当の問題~

選別作業に手間が取られること自体は問題の本質ではありません。 本当の問題とは、 選別・選果作業に手間が取られ、増収・増益のための活動ができなくなることにあります。
もし選別作業にかかる手間を減らすことができれば、できた時間を土づくりや管理作業の改善にあてたり、経営についての勉強に使うことが可能になります。 そのため選別機の導入・更新は、まさに 未来の増収・増益につなぐための「投資」と捉えられるでしょう。


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2.選別機の種類とその特徴を紹介!

選別機には選別の方法によって様々なタイプに分けることができます。それぞれに特徴があり、作物や等級の基準によって使い分ける必要があります。


【1】重量選別タイプ

重量選別は 作物の重量を基準に選別するのが特徴です。 多くの機種は選別基準を任意で調整でき、等級によって複数種類に振り分けることができます。




【2】サイズ選別タイプ

サイズ選別は収穫物の大きさによって選別をしていきます。
他の2タイプよりも比較的シンプルなつくりで、 メンテナンス性が良いのが特徴です。




【3】光センサータイプ

光センサーによる選別は今回紹介する3タイプの中では、選別基準の自由度が最も高い構造です。 大きさによる選別はもちろん、作物内部の情報も得られるので、 糖度や熟度といった外見だけでは判断できない数値でも選別が可能になります。

3.選別機を活用して作業効率アップ!

ここからは、【タイプ別】に代表的な機種を紹介していきます。


【重量選別タイプ】

●KANO「ミニトマト専用重量選別機よりこ」
愛知県の本社を構える加納製作所から発売されているのが、ミニトマト専用の選別機「よりこ」です。
一時間に最大20,000個の選別ができ、「割れ」や「ヘタ落ち」などの傷モノ選別も可能になっています。 付属品や能力によって3つのグレードが用意されており、 栽培規模や予算によって最適なものをチョイスできるのは嬉しいポイントです。




【サイズ選別タイプ】

●(株)やまびこ「共立 ミニトマト選別機 KN-T-302AII」
ミニトマト、梅、プラムといった小型球形の作物に対応した形状選別機です。ソフトタッチのブラリロールとウレタン丸ベルトの間隔で形状を選別します。トマトに接触する部分はすべてソフトな素材を使用しているため、作物に傷がつきにくく、柔らかい完熟トマトの選別もできます。選別サイズは10~55mmで調整可能です。
その他、ニンジン、メロン、玉ねぎの選別には「専用モデル」があり、 各作物に特化した選別機を依頼購入することができます。

【光センサータイプ】

●ヤンマー「ひかり庵」
農業機械の大手メーカーであるヤンマーから発売されているのが、透過型光センサーを搭載した「ひかり庵」です。桃やリンゴ、大玉トマトに対応しており、透過型光センサーによる高精度な選別が魅力になっています。 最大処理能力は10,800個/時。
オプションで用意されている専用カメラを使えば 果実色による色彩選別もできるようになり、より拡張性の高いカスタマイズが可能です。



未来の選別?AI選別

静岡県のきゅうり農家である小池誠さんは、きゅうりの選別システムを自作したことで一躍有名になりました。
きゅうりをカメラで撮影し大きさや曲がりなどを基準に等級分けすることができるこのシステムは、googleが無償提供するAIシステムを活用しており、 開発費2万円で実用化してしまったというから驚きです。判定制度は約8割で、 作業効率は4割程度上がったそうです。

小池さんの事例はかなり珍しいケースですが、AIによる選別作業の可能性が確かなものだと世の中に示しました。次の時代はすぐそこまで来ています。


今回は選別機について解説しました。選別作業は手間も時間もかかる大変な作業です。機械に任せられる仕事はどんどん作業効率を上げて、全体の収量アップ、収益の拡大を図りましょう!




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▼参考サイト
〇(株)加納製作所HP
https://kano-x.jp/agricultural_machinery/
〇ヤンマーHP
https://www.yanmar.com/jp/agri/products/vegetable/fruit_grader/hikarian/
〇日経ビジネス
https://business.nikkei.com/atcl/opinion/15/221102/051100577/

ライタープロフィール

【オオタニ コウスケ】
北海道出身。
酪農経営について学んだ後、大手農業機械メーカーにて勤務しました。現在は機械メーカーで培った経験と知識を元にライターとして活動しています。得意分野は酪農、トラクタ、作業機、噴霧器やポンプに関することです。

    


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