コラム

(株)誠和【設立50周年】記念キャンペーン開催!農家の皆様へ感謝と恩返しの気持ちを込めて

公開日:2020.12.14

環境測定装置「プロファインダー」や栽培データをクラウドで見られる「プロファインダークラウド」など、施設園芸農家が高い収量、品質を実現するための商品・サービスを提供する株式会社誠和は、2021年4月20日に創業50年を迎える。施設園芸の総合メーカーとして業界をけん引してきた同社は先進国オランダの取り組みをいち早く日本に持ち込み、広く普及させた。
そんな同社が創業50年を迎えるにあたり「ここまでこられたのは農家の皆様のおかげ。今まで支えてくださった皆様に感謝と恩返しをしたい」と思いから、【誠和50周年 ありがとうキャンペーン】を開催する。とてもお得な内容になっているため、施設園芸農家は必見だ。

今回、施設園芸.com編集部は3代目社長の大出さんに特別インタビューを実施。ぜひ最後までご覧ください。

1.誠和50周年ありがとうキャンペーン開催!

2020年10月1日~2021年の9月末を“創業50周年の1年間”という位置づけで、特別キャンペーンを開催!



●第一弾「くるファミ50祭り」

 受付期間:2021年1月7日~2月26日

●第二弾「プロファインダー買い替えキャンペーン」

 受付期間:2021年1月7日~3月31日

●第三弾「プロファインダー乗り換えキャンペーン」

 受付期間:2021年4月1日~7月31日




第一弾「くるファミ50祭り」

40年以上愛され続ける カーテン巻き上げ装置 くるファミ50 をキャンペーン希望小売価格2,980円(税別)で提供。限定20,000台です。こちらのキャンペーンは「長年ご愛顧いただいている くるファミ50を、すべての生産者に向けて発信したい」と大出社長の強い思いが込められています。(※詳しくは目次2のインタビュー記事をご覧ください)
カーテン巻き上げ装置は屋外で雨ざらしになることが多いため、このお得な機会に買い替えを検討されてはいかがでしょうか?

※ご好評につき販売店様向けは終了いたしました。数に限りがございますので購入を希望される農家様はお近くの販売店へお問い合わせください。





第二弾「プロファインダー買い替えキャンペーン」

ハウスのデータ収集システム プロファインダーⅠ~Ⅲ をお使いの方は、 124,000円(税別)で最新の プロファインダーⅣ日射センサーセット へ買い替えが可能。 初期のプロファインダーを利用されている方で、センサーの交換などを検討されている方は、この機会に最新のプロファインダーⅣ に買い替えてみてはいかがでしょうか?他のセット(プロファインダー本体のみ等)がご希望の方は、問い合わせてみましょう。

※プロファインダークラウド・友の会への加入が必須
※プロファインダークラウドの利用には別途月額料金が必要




第三弾「プロファインダー乗り換えキャンペーン」

他社の測定器をお使いの方は、 124,000円(税別)で プロファインダーⅣ日射センサーセット+プロファインダークラウド に乗り替え可能。ハウス内の環境測定はもちろんのこと、プロファインダークラウドを利用することで離れた場所からでもハウス内の環境データを見ることができます。クラウドに挑戦してみたいと思っていた方はチャンスです!

※プロファインダークラウド・友の会への加入が必須
※プロファインダークラウドの利用には別途月額料金が必要



※なお、価格についてはキャンペーン希望小売価格となるため、ご購入の際はお近くの販売店へお問い合わせください。

2.社長特別インタビュー!創業50年を迎え感謝と恩返し

大出社長



今回は社長の大出さんに「設立50周年を迎える思い」をインタビューしました。



50周年を迎えられる、いまの心境を教えてください。

創業から半世紀、誠和という会社を育てていただきありがとうございます。まずはそれが第一です。
この会社の創業時、私は小学校6年生でした。当初はシャンプーや目薬の容器などプラスチックの成形をしている会社で、私もよく手伝わされました。誠和の商品第一号に「ダクトリング」という製品があるのですが、そこから始まり50年間、よくがんばってこれたなと思いますね。

これまで思い出に残っているエピソードを教えてください。

私は2007年に3代目社長に就任しました。当時の経営は大変厳しく、社内改革や心苦しくもリストラにも取り組まざるを得ない状況でした。そのような中、追い打ちをかけるようにリーマンショックが起きました。
毎年12/28が仕事納めなのですが、大掃除を終え、みんなで「一年間ご苦労様」って一杯やって…。うちに帰ってから創業者である父に「年明けは会社だめかもしれないよ…」と言ったのを今でも憶えています。

それから年が明け、「こんなことで弱音を吐いてどうするんだ!」と奮起し、子会社や展開した事業を整理し、本格的に経営の立て直しに取り組みました。
その時つくづく感じたことは、「施設園芸(農業)という領域こそが私たち誠和が最も強みを発揮できる場所、支持をいただける場所なのだ」ということ。それ以来「施設園芸をとことんやる」ということを柱として今日までやってくることができました。 我々が本当に力を発揮できる施設園芸に原点回帰をしたのです。

今回のキャンペーン「感謝」と「恩返し」とは?

これまで誠和の商品を愛用してくださった方へ感謝を伝えるため、一年かけて 農家さんが使われる時期に合わせたキャンペーンを行うことにしました。
とくに思い入れがあるのは「くるファミ50祭り」です。くるファミ50は発売から40年以上ご愛顧いただいている大変息の長い商品です。今まで誠和を支えてくださった農家さんはパイプハウスから大型ハウスまで幅広くいらっしゃいます。この商品であれば 多くの農家さんに恩返しができるのではないかと考え、企画しました。

3.世界トップを誇る「オランダ農業」との出会い

社長の座右の銘は何ですか?

若かりし頃は『夢』という一字が大好きで、よく若いメンバーに、「夢って大きい夢もあるし小さい夢もあるけど、しっかり自分の夢をもって何事にも取り組んでほしい」と言っていました。

しかし、今は私共の創業者が残した『継続こそ力なり』という言葉をよく使っています。 例えばいま、コロナ禍で業界全体も非情に厳しい状況の中、今やるべきことを本当に継続してやれるのか?
こうゆう時こそ自分たちの真価が問われるときだと思っています。厳しいからやめて方向転換ではなく、やろうと決めた事を社員たちと継続してゆく。そういったことから『継続こそ力なり』が今私の座右の銘になっています。

オランダ農業に着目したきっかけを教えてください。

ヨーロッパの技術を持ってきたのは実は40年以上も前から始まっています。
スウェーデンに本社をおく会社が、施設園芸用のカーテンフィルムの素材を開発しました。オランダではそれなりのシェアがあり、日本にも売り込みに来たのですが、当時の日本はまだビニールと、ラブシートが出たくらいの頃でしたので、ビニールと比較して何倍もする高額なフィルムは「売れるわけがない」と商社に受け入れてもらえませんでした。それが ルドヴィクス社(以下LS社)のLSカーテンです。

その後、LS社が施設園芸に力を入れていた我々を指名してくれたことを機にお付き合いがはじまりました。これがヨーロッパ企業との最初の取組みです。

それから二年が経った頃。LS社が私たち若い人間をオランダに招待し、農場を見せてくれました。日本とはまったく違った最先端の世界を目の当たりにして、けっこうショッキングでした。
そこから我々もオランダの施設園芸に本格的に着目し、若手をオランダに派遣したり、できる限り 「世界のトップを誇るオランダの技術を日本に取り込もう」と取り組んできたわけです。

オランダ農業(イメージ写真)



―高いと言われていたLSカーテンをどうやって販売したのですか?

LSは世界で認められる素晴らしい商品だと思いました。これは半分笑い話ですが、初めて日本へ持ち込んだときに、営業を全員集めて説明会をしました。そのとき価格を発表したら、ベテランほど「こんなもの売れるか」って手を出さなかったんです。そこで、当時の常務が営業経験の少ない若い4人を連れて来て、セールストークをぜんぶ教えてとにかくハウスを歩かせました。そうしたら1年後、実績が出始めたのです。“固定概念を持っていたら売れない”という事をその時感じました。
2年目になると、「あいつらが売ってきたのに我々が出来ないのか」ってことでベテランたちが張り切って売るようになるわけですね。今でもそうゆう流れは当社の中にありますよ。

施設園芸業界の先頭を走ってこられたと思いますが、責任や重圧を感じたことはありましたか?

決してそんなことはありません。私たちの会社は開発型のメーカーとして「世の中にないものを作ろう、日本にはないものを作っていこう」と、業界の中でのポジションよりも、常に“新しいものづくり”に取り組んできました。その中でも、誠和ならではの道をブレずに真っすぐ進んできたことが今の位置づけになっているのかなと思います。

4.収量4倍を実証!誠和が目指す日本の施設園芸

トマトパーク外観



今後の目標を教えてください。

今、ヨーロッパ以上に中国や韓国はオランダの技術をどんどん学び、収穫量をあげてきています。韓国のパプリカがいい例です。日本の限られたマーケットで競争するのではなく、東南アジアなどにもっと広く出していけるのではないか。そうやって視野を広げて考えていかないと、この先日本の農業は非常に厳しいのではないかと感じています。

競争力のある農業をするためにも、農家さんがもっと儲からないといけません。そのためには、まず収量を上げる必要があります。収量を上げるためにはハウス内の環境を良くしていかないといけない。ハウス内の環境を良くするためにはハウス内の環境を可視化する必要がある。このように農家が豊かになるために、何をしたらいいのかが分かる形で取り組んできました。オランダ型とまではいかなくても、それに近い形で今より収量を3倍、4倍取れるようになっていただきたいです。

だからこそ、トマトパークでは「環境さえ整えば収量は増える」ということを実証し、リサーチパーク鶴ではトマトだけではなく、キュウリやナスの実証もしています。私たちは実証を基にこれからも農家さんへ提案していきたいと思います。

トマトパーク内


もしかしたら、「あれは企業がやっているから特別だ」と思う方もいるかもしれませんが、決して特別ではありません。

現在4期目になりますが、トマトパークアカデミーという最新農業を学べる学校を作りました。
卒業生の中には、補助事業で温室ハウスを建てて一年目からトマトを50トン収穫した方がいました。この方は総理大臣賞も受賞したそうです。こうゆう話を聞くと大変うれしいですね。

このトマトパークアカデミーで一人でも多くの“人”を育て、その方々が親元に帰って跡を継いだり就農をして、それぞれ地域のリーダーになり「もっと環境を変えていこうよ」「もっとデータを集めていいものを作っていこうよ」と、こうした新しい考え方をもった人たちを一人でも多く増やしていきたいと思っています。

◆大出社長からのメッセージ
創業から50年、誠和という会社を育てていただいてありがとうございます。
これからも私たちは農家のみなさんに商品・サービスを通じて貢献できるように取り組んでいきたいと思っています。同時に、新しい時代の新しい農業を私たちなりに模索しながら、農家の皆様の経営が良くなるようにお手伝いさせていただければと思います。

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今回取材させていただいたのは…

株式会社誠和
代表取締役社長 大出祐造さん

2007年就任以来、多くの苦難を乗り越えてきた大出社長。この仕事をしていてよかったと思う瞬間は「従業員が喜んでくれる姿を見た時。私にとってはそれが一番!従業員は家族」と笑顔で語ってくれました。とても朗らかで、従業員から「一番話やすいのは社長」と言われる所以がよくわかります。従業員思いのやさしい社長です。
●夢:監督を務める社内のソフトボールチームが全国大会に出場すること。(出場できたら社長のポケットマネーでみんなを連れてハワイに行くそうです♪)

ライタープロフィール

【施設園芸ドットコム 編集部】
農家さんへのお役立ち情報を配信中!
新しいイベントの企画やコラム記事の執筆、農家さんや企業様の取材を行っています。みなさんに喜んでいただけるような企画を日々考案しています♪









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