コラム

【農業week東京2021】注目の出展ブースをご紹介!~スマート農業&農業資材エリア~

公開日:2021.10.29

展示会企画第3弾として、10月13日~15日に幕張メッセにて開催された農業week2021に行ってきました!緊急事態宣言が明けたばかりにも関わらず、多くの来場者が訪れ会場内は活気に満ち溢れていました。今回はスマート農業、農業資材、6次産業化、畜産資材など6つの分野が1つになって開催された農業week。中でも施設園芸に関わりの深い【スマート農業エリア】と【農業資材エリア】を取材しました。展示会に行った方も、行けなかった方もぜひチェックしてみてください!



1.吊り下げるだけで計測開始!見やすさ重視の環境モニタリングサービス「あぐりログ」

株式会社IT工房Zは、環境モニタリングサービス「あぐりログ」を出展。 専用のログBOXをハウスの中に吊り下げるとすぐに計測が始められるめ、パソコンやスマホで簡単にハウス内をモニタリングすることができます。
愛知県農業総合試験場で実証を重ねつつ、岐阜大学との共同研究で開発された同商品は、信頼性の高いセンサーを使用して蓄積した温湿度などのデータをAIが分析することで、病気の発生リスクを予測。 農家さんにデータ活用の重要さを知ってもらいたいという思いから、メリハリのある見やすい画面作りにこだわっており、データの使い方や見方をしっかりサポートします。
また、多くの農家さんにハウス環境を改善してもらうために、始めやすい価格設定にこだわっています。

△工具は不要、吊り下げるだけの簡単設置



現在はモニタリングのみとなっていますが、今後は農家さんの声を取り入れながら他社との協力も視野に入れてグローバルに展開していきたいとのこと。より使いやすいモニタリングソフトを目指して、今後どのようなサービスが追加されていくのか楽しみです。

2.置くだけで90%以上のハダニとおさらば!防ハダニシート「ハダニ通せんぼ」

株式会社ピーエルジェィインターナショナルは、東京農工大学と共同開発したハダニ行動抑制シートを利用した「ハダニ通せんぼ」と「ハダニ登らんアームカバー」を出展。
繊維業界で培ってきた知識と技術を活かし、特殊な編み方をしたナイロンシートの「ハダニ通せんぼ」を作物の下に敷いて使用します。ハダニがシートを通過するのを抑制し葉へ到達するのを防ぎます。東京農工大学で行われた実験では、92%のハダニの通過を抑制したという結果も。薬剤抵抗性が発達しやすいハダニを、農薬を使わずに抑制できます。

「ハダニ登らんアームカバー」は、「ハダニ通せんぼ」と同じナイロンシートを使用しているアームカバーで、摘葉などの作業を行う際、服にハダニがついてしまうことで、他の株に移って困る!という農家さんの声から生まれました。とても薄い素材のため、夏場の暑いハウスでも気になることなく使用することが出来そうです。

「ハダニ通せんぼ」は農家さんとの実証実験を行い、販売に向けて準備を進めてゆき、「ハダニ登らんアームカバー」は12月より発売が決定しました。発売が非常に楽しみな商品です。

3.土にさして簡単pH測定!「ソイルpHテスター」

株式会社ハンナ インスツルメンツ・ジャパンは、電極を土に直接さしてpHを測定できる「ソイルpHテスター」を新商品として出展。 今までの土壌と水を混ぜた上澄み液の測定では現場ですぐに調べたくてもできませんでしたが、さすだけですぐに調べられる他、根っこ付近のpHなど知りたい場所をピンポイントで測定ができることが大きな特長です。また、センサーを土壌にさし、硫黄成分を電気信号でキャッチすることでより安定した測定が可能となりました。

土壌以外でも液体につけても測定できるので水耕栽培の溶液管理にも活用できます。 スマホに測定した情報を送信できるので、遠隔でも土壌のpHの変化をリアルタイムで知る事ができます。

11月1日から発売される同商品は農家さんだけでなく、研究や家庭菜園など幅広い場面で活躍する人気シリーズ。用途別に15種類もの機種を展開しているので、栽培環境に合った測定器でしっかりとpH管理を行うことが可能です。





無事に開催された農業week。ワクチン接種の推進もあり、今後は予定通り開催される展示会も増えてくると思われます。可能な方は会場に足を運び、技術の進化を感じてみはいかがでしょうか。新しい出会いがあるかもしれません。

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【施設園芸ドットコム 編集部】
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