コラム

専門家に聞いた!農産物の直販を成功させるブランディングのコツ

公開日:2022.05.27

インターネットを使った農産物の直販では生産者と消費者が直接取引するため、高単価で販売できたり 知名度が上がるなど様々なメリットがあります。一方で、広告や外箱梱包についても生産者が担当するため、自身で農産物の魅力をアピールするための「ブランディング」が重要になります。 そこで今回は、直販の専門家であるファームコネクトさんに農産物の直販の方法とブランディングのコツを教えてもらいました!

1.直販の方法とメリット・デメリット

農産物の直販には大きく分けて2つの方法があります。

直販サイトを使う

農産物の通販サイトやアプリに登録し、販売する方法です。

メリット


・初期費用がかからず気軽に始めることができる

・トラブル時は通販サイトが仲介してくれる

※詳しい規定は各サイトによって異なります。





デメリット 


・売上が発生したときに販売手数料がかかる

・サイトに載せられる情報が限られる



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独自のWEBサイトで販売をする

ホームページを開設し、販売を行う方法です。

メリット


・販売手数料がかからない

・サイトに載せられる情報に制限がないため、農産物や農園の紹介が自由にできる




デメリット 


・自身で開設する際はWEBやデザインの知識が必要

・サイト開設を外部委託する場合、初期費用がかかる

※サイト開設の初期費用には補助金を活用できる場合があります。詳しくは小規模事業者持続化補助金のページをご覧ください。





2.ブランディングで直販を成功させよう

直販を成功させるためには、農産物のブランディングが重要になります。 ブランディングとは商品に独自の付加価値を付け、ほかの商品と差別化することです。 農産物の直販においても有効で、他の作物や農園と差別化することによって消費者の注目を集めやすくなります。

ブランディングの4つのコツ


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3.直販をしている生産者の例

ここからは、編集部がピックアップした直販をしている農家さんをご紹介します。

神奈川県藤沢市 井出トマト農園

井出トマト農園さんでは自社でWEBサイトを運営されており、栽培のこだわりや生産しているトマトの種類など、トマトに関する様々な情報を発信しています。サイト内の販売ページからはトマトや6次産業化で作られたケチャップ・トマトジャムなどを購入することができます。また、TwitterとFacebookも運営されており、情報発信や購入者へのお礼を投稿しています。

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埼玉県本庄市 久米原農園

埼玉県本庄市の久米原農園さんでは「あまりん」という埼玉オリジナル品種のいちごを直販しています。贈答用ケースには久米原農園さんの名前とロゴが記載されており、あまりんの高級感を引き立てています。また、いちご専用の梱包材「ゆりかーご」を使うことで、配送時の傷みを軽減しています。

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この記事では農産物の直販方法とブランディングのコツについてご紹介しました。 ブランディングを成功させることで売上を大幅に伸ばしたり、メディアに頻繁に取材されている農園もあります。インターネットで野菜や果物を買うユーザーが増えている今、ぜひ直販にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。


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取材協力

ファームコネクト
代表取締役 村瀬さん

WEB活用により農園のブランドを確立し、農園の収益増加を支援する事業を担っている。同社で手掛けた直販支援事業では、日に100万円超の売り上げや達成や複数の全国紙とテレビメディアに取り上げられるなどの実績がある。


ライタープロフィール

【施設園芸ドットコム 編集部】
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