コラム

ナス栽培で失敗しない方法を大公開!誰でもできる3つのコツとは?【初心者向け】

公開日:2018.07.30

1.ナス栽培は初心者にハードルが高い?

味噌汁の具をはじめ、煮物、揚げ物、炒め物にと1年を通して大活躍のナス。


代表的な夏野菜として家庭菜園でも人気ですが、実際に作ってみると固くて美味しくなかったり、少ししか収穫できなかったりとナス栽培は難易度が高いと思われがちです。

しかし、難しく感じるのは栽培のコツを知らないせいかもしれません。実はナスを上手に栽培するには絶対に押さえておくべき3つのコツがあります。この3つを気を付けるだけで誰でも簡単に見違えるほど立派なナスができますよ。

2.苗栽培は初心者におすすめ

初心者におすすめの栽培方法とは、ずばり「苗から栽培すること」です。

苗半作と言われるくらい苗の良し悪しがその後の栽培に大きく影響します。初心者の方は種から栽培するより苗から栽培されることをおススメします。

選ぶ際には葉の緑色が濃く、茎が太く、ひょろ長く徒長していない病害虫の被害の無い苗を選びましょう。

3.1から栽培したい!3つのコツで失敗知らず!

3つのコツとは、ズバリ「潅水(水やり)」、「追肥」、「摘心と切り戻し」です。
以下でそれぞれのコツを詳しくご紹介します。




1. 潅水(水やり)

「ナスは水で育つ」と言われるくらい水が大好きです。水が不足すると固いナスになりやすいので栽培中は十分な潅水が重要です。潅水の方法については「水やりで失敗しない!土壌水分の基礎知識」の記事で詳しく説明していますので参考にしてくださいね。


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2. 追肥

長期間にわたり沢山の実を収穫するにはその分多くの肥料が必要です。ナス栽培で追肥は欠かせません。

実が付き始めたら1回目の追肥を行い、2回目以降は2週間間隔で行います。

ナスの生育状態は花を見れば一目瞭然です。注目するのは雌しべと雄しべの長さです。雌しべが雄しべより長ければ問題ありませんが、雌しべが雄しべより短いときは水や肥料が不足しているサインです。水やりが十分なら追肥をしましょう。

実を育てるには草木灰などリンを多く含む肥料を与えます。窒素肥料ばかり与えても葉や茎が大きくなるだけですよ。




3. 摘心と切り戻し

ナスを栽培していると沢山のわき芽が出てきます。そのままにしておくと実付きが悪くなるばかりでなく、葉が込み合い病気になりやすいのでわき芽かきをします。1番花の下のわき芽を側枝として1, 2本を残し、それより下のわき芽は全て摘み取り2本仕立てか3本仕立てにします。

ここまでは多くの方がされていると思いますが重要なのはここからです。長期間にわたり沢山の実を収穫するためには摘心と切り戻しを行いましょう。ナスでは1芽切り戻しという方法に従います。

具体的には側枝の一番花のつぼみが大きくなったら花の上の一葉を残してその先は切り取ります(摘心)。次に実を収穫したらその枝の第一わき芽を残してその先を切り取ります。

この作業を繰り返すことで株が疲れることなく秋まで収穫し続けることができますよ。




紹介した3つのコツを押さえ、コツを掴めば1株で100果以上の収穫をすることもできます。
美味しいナスを沢山作りましょう!



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【参照ウェイブサイト】
家庭菜園 野菜栽培マニュアル ナス(タキイ種苗株式会社)

ライタープロフィール

【haruchihi】
博士(環境学)を取得しています。
持続可能な農業を目指し、有機質肥料のみを使ったトマトや葉菜類の養液栽培を研究してきました。研究機関やイチゴ農園で働いた後、2児の母として子育てに奮闘する傍ら、家庭菜園で無農薬の野菜作りに親しんでいます。








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