コラム
公開日:2026.07.24
△イメージ
近年、農業分野では「バイオスティミュラント」という考え方が注目されています。バイオスティミュラントとは、植物が本来持つ力を引き出し、様々なストレスへの対応をサポートする資材です。
当社の『オルガミンシリーズ』も、発酵抽出物に含まれるアミノ酸や有機成分に着目し、40年近くにわたり多くの作物で活用されてきました。
本記事では、オルガミンシリーズの成分や期待される効果、そしてその歴史について、株式会社パルサー・インターナショナルの井上倫平がご紹介します。

オルガミンシリーズ製品の実際の有効成分の中心は「発酵抽出物」であり、そこに含まれるアミノ酸群を初めとする様々な有機成分が植物生理を活性化する元になります。別の言い方をすれば、「オルガミンシリーズ製品はいわば堆肥のエッセンス」ともいえる存在です。
発酵抽出物の中のアミノ酸を、分析してみると18種類存在します。
これらのアミノ酸群は、植物が生理活動を活発化させるのに必要な多種多様な酵素の材料になると考えられます。植物が進化する長い歴史の中で、植物はあらゆる種類のストレスにも晒されてきました。低温、高温、乾燥、多湿、病害の侵入、害虫の食害、養分不足、養分過多等など。これらのストレスに晒される毎に長い年月を掛けて自身が変化し対応出来るようにDNAの変化を積み上げてきたのでは無いでしょうか。
色々なストレスに、植物が酵素を使って生理活性するやり方で害を回避する事が出来るとして、自然状態で酵素の構成因子全てのアミノ酸を瞬時に自身の体内で作り出すには無理があります。外部からくるストレスは、待ってくれません。
そこに、植物との親和性の良いアミノ酸が供給されることで、吸収しやすい、酵素の合成がスムーズになる、多種類のアミノ酸を補給できるなど、植物にとって様々な利点が期待できます。こうした場面でオルガミンシリーズが活用されています。

作物の品質向上と生産量の向上が期待できるオルガミンシリーズ製品は、農業収益の向上に貢献できると考えます。
現在農家に最も使って頂いているシリーズ製品は「オルガミン」です。シリーズ製品は発酵抽出液にマンガン、ホウ素、マグネシウム、亜鉛、モリブデンを添加して完成された製品です。
発酵原料には、新鮮な魚をまるごとと糖蜜をたっぷり使用しています。作物が本来持つ力を引き出し、生育をサポートします。
玉張り、糖度アップ、隔年結果削減、落果削減、樹勢回復、生理落葉削減、低温被害削減、棚持ち力向上、各種ストレス対抗力などを目的として、40年以上にわたり多くの作物で活用されています。

△イメージ(ブラジルの写真)
当社が初めてオルガミンシリーズ製品を「アミグロー」として市場導入したのは1987年、当社設立の2年後の事でした。その後アミグローは現在に至る40年間近く、系統商品として販売が続いています。
アミグローが生まれたのは1970年代後半、1960年代にブラジルに渡った日本の農学士達がブラジル農業界で日系農協、日系・欧米系農薬会社、肥料・農薬販売会社や、農業技術指導分野で活躍する中、京都大学の小林達治氏の論文各種を参考にして発酵抽出物の作物栽培に対する有効性を発見、古田和男氏(故人)を中心にトロピカル・テクニカ・アグリコラ社を設立、商品化の試行錯誤を重ねた結果、生まれた葉面散布肥料でした。
当初販売された対象作物はワタ、キャッサバ、大豆、野菜などでした。
トロピカル社のオルガミン事業は当時ブラジル社会を襲っていた猛烈なインフレ経済を物ともせずに拡大を続けていましたが、この猛烈なハイパーインフレを何とかしたかったブラジル政府がとった過激な経済政策が裏目に出て、一時、会社倒産寸前まで追い込まれました。
しかし、ブラジル国内農家達の絶えない需要や当時生まれ始めた日本を含めた海外市場が有効に働いた事もあって立ち直り、現在に至っています。
発酵抽出物の可能性に着目してブラジルで誕生したオルガミンシリーズは、40年近くにわたり多くの農家の皆様にご愛用いただいています。作物の品質向上や生産量の向上を目指して、是非お試し下さい。
■ 製品価格(メーカー希望小売価格・税込)
1L:3,960円 / 5L:17,050円 / 10L:31,900円 / 20L:60,500円


ライタープロフィール
【(株)パルサー・インターナショナル】
1985年設立。発酵抽出アミノ酸系有機葉面肥料(アミグロー、エネルジック、オルガミン、アミノサンバ、キャノピー、エコロジック)の輸入販売と日本国外への輸出を行っています。