コラム
公開日:2021.09.21
農家と買い手が直接つながることができるマッチングサイトが新たな販路として注目されています。今回は農産物の販路開拓をしたいという生産者さん向けに、おすすめの農業者向けマッチングサイトを4つご紹介します。
目次
ベジマチは生産者と小売業者、飲食店、加工業者、仲卸しなどの実需者を直接つなぐことができるオンラインの商談サイトです。全てオンラインで完結するので時間と場所の制限なくいつでもどこでも商談を行えます。また、登録時から商談成立まで無料で利用できるというのもメリットのひとつです。
購入を希望している野菜から全国の実需者を探すことができます。
こだわりや旬の商品情報などを、掲示板を利用して発信することができます。
メッセージ機能を使って実需者と直接の個別商談を行うことができます。
farmO(ファーモ)は有機農業に取り組む生産者特有の悩みや課題の解決を目指すためのツールです。生産者は検索機能などを利用して、有機農業で栽培された作物を探している買い手を見つけ提案することができます。また、少量多品目などの農業経営で煩雑になりがちな受注管理の効率化や、全国に発送できるファーモ発送お助けサービスを利用することで物流コストを抑えることも可能です。登録や年会費は無料ですが、受発注や物流に関しては手数料が発生します。
生産者は栽培品目の登録や掲示板「ファーモひろば」に投稿することで300以上の有機農業に関心のある買い手とつながることができます。
納品書の印刷や請求書の発行・メール配信などの販売管理を行えます。有機JASを取得している場合、圃場番号を入力することで出荷記録や格付記録の出力も可能です。
全国に約3800ある提携配送業者に荷物を持ち込めば正規料金より平均650円安い料金で発送することができます。
agreach(アグリーチ)は農林水産業に携わる事業者の情報を「見える化」して、生産者と買い手をつなぐためのマッチングシステムです。バイヤーや仲卸業者などの情報が登録されているので、検索で取引先を探したり、直接コンタクトを取ることができます。農林水産省の補助事業の一環として行われているので登録料や利用料などは一切かかりません。
興味のある企業に直接問い合わせをすることができます。
興味のある企業に直接問い合わせをすることができます。
掲示板を利用して自社の活動やこだわりなどを発信したり、他社の情報を閲覧して情報収集を行えます。
自社のページに記事を投稿することができます。掲示板と連動しているので自社ページと掲示板に同時に投稿することが可能です。
SEND(センド)は生産者と都市部の実需者をつなぐための販売プラットフォームです。農産物を都市部に送るだけでなく、求められているニーズがフィードバックされることで、売り先の確保やフードロス問題などの生産者が抱える悩みを解決することができます。出荷した農産物は全て適正価格で買い取りをしてくれるというのも特徴のひとつです。また、登録料や利用料などは一切かからず、農産物を出荷した分がそのまま収益になります。
収穫した農産物は全量買い取りをしてくれます。
入金の締め日は5日毎、10日毎、15日毎、月末毎と4つの入金サイクルを選択することができます。
生産物や収穫時期を登録すれば生産物カレンダーを自動生成してくれます。
受発注や納品、請求などに関わる書類作成をスマートフォンやパソコンで行うことができます。
今回はネットを駆使して農産物の販路拡大が行えるマッチングサイトをご紹介しました。それぞれに特徴があってどれも素晴らしいサービスばかりです。ぜひ、農業経営の改善や販路開拓に役立ててみて下さい。
▼参考サイト
○ベジマチ
https://www.vegemach.jp/
○オーガニックがつながるファーモ
https://www.farm-o.net/
○アグリーチ
https://agreach.jp
○SEND(センド)
https://send.farm/index.html
ライタープロフィール
かくやさゆり
種苗会社で培った経験と知識を活かしライターとして活動。
家庭菜園とアウトドア遊びが趣味の半農半ライターです。農業を中心にアウトドアをテーマにしたメディアでも執筆中。