コラム
公開日:2019.01.28
農業大学は、専門大学も多く、学科も多岐に渡るので大学選び・学科選びが重要となります。
そこで今回は、農業大学の学費や偏差値も踏まえて、自分に合った大学選びの方法をお伝えします。
農業を大学で学ぶには、大きく2種類の大学に分けられます。
一つ目は、4年制大学の私立・国公立の農業大学で、東京農業大学や東京農工大など、全国各地に農学部を有する大学があります。
農学をベースに、生物、遺伝子、植物、動物、などを学び、最終的に実践を学びます。
現場での研究に重点を置きたい方は、農研機構の連携大学院をチェックすることもおすすめ。日本各地に試験場がある農研機構は、現場に活用できる技術を研究している機関です。大学生・院生や高専生のインターンシップ講習も実施しているので、在学中に農業に活用できる研究ができるなど、最先端の技術を身に着けること環境があります。
食品関係の企業や研究職を就職先に考えている方は4年制大学がおすすめです。
二つ目は、農業大学校と呼ばれる2年制の専門大学。
農業大学校は農学の専門学校というイメージで、寮に入り実践的な就農や経営発展のためのスキルアップを学びます。
4年制大学に比べ現場での実践が多く、現場でのスキルを習得することに重点がおかれ、その環境が整っています。
具体的に就農を目指している方は農業大学校を選ぶのがおすすめです。
偏差値や学費で行く大学のレベルを定める人も多いのではないでしょうか。
4年制大学の偏差値は私立で35、国公立で44からとなっています。
入試は、センター試験・一般試験のほかに推薦入試や、大学によっては社会人特別入試を設けているところも。
また、農業高校には指定校推薦入試などの特別推薦枠が設けられているところもあります。
気になる倍率については学部や学科、受験する試験によって異なりますが、高いところで6~10倍、平均は約2倍となっています。
一方、農業大学校は各大学で入試形態が異なり、書類選考のみの場合や書類と面接の場合など様々です。
そして最も異なるのが学費です。
国公立の初年度平均82万円に対し、私立では平均155万円。
その他の生活費はキャンパスの立地によっても変わるため、キャンパスの立地もチェックしましょう。
対して農業大学校の学費は安く、年間約12万円の授業料に教材費や入寮費がかかり、年間計80~120万円ほどの場合がほとんどです。
自分のランクに合った大学が選べたら、研究室やキャンパスを確認しましょう。
研究内容、教育課程やカリキュラム、就職先などの情報をホームページで紹介している大学も多いので是非チェックしてみて下さい。
農業大学は、立地によってできることが大きく異なります。 大規模農業に興味があるなら雄大な土地がある北海道の大学を選ぶのもよいでしょう。
分野として勉強したいことを選んでも、実践は研究室に配属されてからがほとんどです。
研究室や学部の雰囲気を確認するためには、オープンキャンパスはもちろん学園祭に行くもおすすめです。
農業大学は学園祭の特色が強く、中でも東京農業大学の「収穫祭」は大根のチャリティー配布やハチミツ販売が評判で毎年12万人が訪れる有名なお祭りです。
その大学の特色が肌で分かるので、オープンキャンパスや学園祭にはぜひ一度足を運んでみてください。
https://www.jadea.org/link/daigakkou.html
▲全国農業改良普及支援協会
http://www.noudaikyo.jp/link.html
▲全国農業大学校協議会
大学で農業を学ぶには、いろいろな手段があります。
学問としての農学には国公立・私立の大学がおすすめですが、就農には農業大学校という手も。
楽しい農業大学ライフのために、自分に合った大学を選びましょう。
▼参考文献
〇大学受験パスナビ
https://passnavi.evidus.com/ 20200214閲覧
ライタープロフィール
【施設園芸ドットコム 編集部】
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