コラム
公開日:2019.07.26
夏の農作業で気を付けたいのは熱中症です。市販の対策グッズを使うと作業はグッと楽になりますが、熱中症予防に欠かせないのは何と言っても水分と塩分の補給です。水分補給には飲み物と思いがちですが、水の半分くらいは食べ物から摂っています。
普段の食事にちょっと気を配るだけで熱中症のリスクをグッと減らすことができます。特に夏野菜のキュウリは95%以上が水分で、体を冷やす効果もあり、手頃な値段のため、毎日の献立に積極的に取り入れたい野菜です。
そこでここからはキュウリを使った熱中症対策レシピをお伝えしていきます。
ササッと作れ、水分と塩分が同時に摂れる浅漬けがおすすめです。日本気象協会推進の熱中症ゼロへ(R)プロジェクトの公式商品にエバラの「浅漬けの素」が選ばれていることからも、浅漬けは熱中症対策に良いことがわかります。
・キュウリ:2本
・塩:小さじ2分の1
・麺つゆ:大さじ2
1.キュウリは6mm幅の斜め切りにする。
2.ビニール袋にキュウリと塩を入れてよく揉み、しんなりしたら水気を絞る。
3.さらに麺つゆを加えてよく揉み、冷蔵庫で30分程冷やしたら完成。
キュウリを使った見た目にも美味しいインスタ映えする料理です。ハムに含まれるビタミンB1は疲労回復や夏バテ解消にも役立ちますよ。
・キュウリ:1本
・ハム:2枚
・スライスチーズ:2枚
1.キュウリをピーラーで縦に薄くスライスしたものを8枚作る。
2.ハムとチーズは縦に4等分する。
3.キュウリ、ハム、チーズの順番に重ねて、端から巻いて完成。ハムとチーズの塩気だけでそのまま食べても良いですし、お好みでドレッシングをかけても美味しく頂けます。
うなぎとキュウリのドンブリで夏バテを吹き飛ばしましょう。ビタミン・ミネラルを豊富に含んだ栄養価の高いウナギをキュウリと一緒にさっぱりと頂きます。
・白ご飯:4杯
・うなぎのかば焼き:1本
・タレ(付属):1袋
・キュウリ:1本
・塩:小さじ2分の1
1.キュウリは輪切りにし、塩を振ってしんなりしたら水気を絞る。
2.うなぎは6mm幅に切る。
3.器にご飯を盛り、うなぎときゅうりをのせて、タレをかけたら完成。あれば刻み海苔や白ごま等をかけるとより美味しくなります。
食欲が無い時でも梅の風味で箸が進みます。梅干しに含まれるクエン酸は疲労回復効果が高いので農作業の後に食べたい一品です。
・キュウリ:1本
・長芋:100g
・梅干:2個
・しょうゆ:小さじ1
1.キュウリ、皮をむいた長芋を一口大に切り、梅干しは種を取り除いて細かく刻む。
2.ボウルに梅干しとしょうゆを入れてよく混ぜ、キュウリと長芋も入れて和えたら完成。お好みで鰹節や白ごまをまぶしても美味しいです
キュウリドレッシングで美味しい夏野菜をたっぷり食べましょう。野菜に含まれるビタミンCやビタミンE、ビタミンAは夏の強い紫外線を受けてできた活性酸素を減らす効果もありますよ。
・キュウリ:2本
・オリーブオイル:100cc
・砂糖:大さじ2
・酢:大さじ1
・塩:小さじ4分の1
キュウリを輪切りにスライスし、全ての材料をミキサーにかけて滑らかになったら完成。サラダの他に冷奴やフランスパンにかけても美味しいです。
今回紹介したレシピはどれも簡単に作れるものばかりなのでぜひ一度試してみてくださいね。旬のキュウリをたっぷり食べて熱中症に備えましょう。
▼参考サイト
●公益財団法人長寿科学振興財団、「健康長寿ネット」、水は1日どれくらい飲めば良いか
<https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/water.html>
●文部科学省、「食品成分データベース」、野菜類/きゅうり/果実、生
<https://fooddb.mext.go.jp/index.pl>
●一般社団法人 海外法人医療基金、海外医療情報、ニュースレター(機関紙)、なるほど栄養学~夏バテ・熱中症にご用心~、食生活アドバイザー:来栖文子、
<https://jomf.or.jp/include/disp_text.html?type=n100&file=2004070105>
●エバラ食品工業株式会社、ニュースリリース、「浅漬けの素」が日本気象協会推進「熱中症ゼロへ(R)」プロジェクト公式商品に認定(2014.5.13)
<https://www.ebarafoods.com/>
ライタープロフィール
【haruchihi】
博士(環境学)を取得しています。
持続可能な農業を目指し、有機質肥料のみを使ったトマトや葉菜類の養液栽培を研究してきました。研究機関やイチゴ農園で働いた後、2児の母として子育てに奮闘する傍ら、家庭菜園で無農薬の野菜作りに親しんでいます。