コラム

熱中症対策の秘訣!(1) 熱中症予防に効果的な【飲み物】とは?

公開日:2018.03.07

夏のビニールハウス内は日中40度を超え、まるでサウナ状態です。数十分の作業で汗がダラダラと止まらなくなり服もタオルもびしょびしょです。あっという間に熱中症になって具合が悪くなり、倒れてしまう人も多いです。中には命を落としてしまうケースもあり、このような悲しい事故は毎年聞かれます。過酷な夏を乗り切るため、みなさん様々な工夫をされているかと思いますが、今回は熱中症対策ができる「飲み物」についてご紹介します。

1. 脱水症状の水分補給に必要な要素


熱中症に効果的な飲み物は、体温を下げることができ、体温の上昇を抑え、汗として出ていった水分を補給できるものです。高温下では大量の水分と塩分を失います。
汗の原料は血液であり、血液から赤血球など取り除いた血漿(けっしょう)という液体から汗のもとが作られます。この汗のもとには各種ミネラルが含まれており、皮膚表面に出るまでの道のりで体内に再び吸収されます。よって余分な成分が含まれない99%水分のサラサラした汗が出てくるのです。

しかし、吸収機能には限界があるため、汗の量が多くなると体内での吸収率が下がり余分な成分が多く含まれたベタベタした汗が出てきます。このときミネラルを多く損失するため、熱中症になりやすくなります。

※参照:ニベア花王



ミネラルは体内で作ることができず、飲み物や食べ物から摂取するしかないので、ミネラルの補給が大事なのです。
また、大量に汗をかくと塩分や糖分も必要になります。汗をなめるとしょっぱいですよね、汗には塩分(ナトリウム)が含まれています。日本体育協会では0.1~0.2%の食塩と糖分を含んだ飲み物が推奨されています。

ここで大切なのは、水分=水ではないことです。
塩分が少なくなっているところに「水」を飲んでしまうと、体内の塩分がさらに薄まってしまいます。私たちの体は薄まった塩分をもとの濃さに戻すために、飲んだ水を尿として捨てる働きがありますが、尿と一緒に塩分も多少は出ていってしまうため、脱水症状が悪化する可能性があります。なので、汗をかいたら水だけではなく、塩分も補給しましょう。

2. 熱中症対策に適した飲み物


ビニールハウスといった高温の場所で作業する場合には、【水分】【ミネラル】【塩分】【糖質】の補給が大切です。これらが含まれている飲み物として、経口補水液・ミネラルウォーター・スポーツドリンクが適しています。

経口補水液


脱水状態における水・塩分補給のために作られたドリンクです。飲む点滴とも言われており、脱水症状の治療に使われます。たくさん汗をかいたときの汗の塩分濃度は軽い汗の約2倍です。経口補水液はたくさん汗をかいたときに必要な塩分濃度に作られており、吸収スピードを速くする工夫がされています。
健康な状態で飲んでも問題はありませんが、ナトリウムとカリウムが多く含まれているため日常生活では飲み過ぎないように注意が必要です。また、塩分制限やカリウム制限など食事指導を受けている方は医師にご相談いただくことをお勧めします。

※参照:大塚製薬



スポーツドリンク


水分、糖質、塩分(ナトリウム)を補給することが出来ます。一般的にスポーツドリンクの塩分濃度は人の軽い汗と同じくらいになっているため体内に吸収しやすくなっています。 その他、アミノ酸、クエン酸、ビタミンなど様々な成分が配合されています。(ドリンクの種類による)



ミネラルウォーター


ミネラルを補給することができます。

自家製・熱中症対策ドリンク


1リットルの水に塩小さじ1(2g)と砂糖大さじ1~4(お好みで)を溶かして作ることもできます。(砂糖が溶けにくい、混ざりにくい場合には少し水を温めると良いです)
レモンやはちみつを溶かして入れて飲むのもおすすめです。【参照:気になるあれこれ】
また、寒天を入れてゼリーにすればさっぱりデザートとして食べることもできます。

普段の水分補給にはミネラルがたっぷり含まれている麦茶もおすすめですよ。
逆に、コーヒーなどのカフェインを含む飲み物は利尿作用があるため水分補給としては適していません。

これら熱中症対策の飲み物は、暑い夏ですし、キンキンに冷やして!飲みたいところですが、急に冷たいものを飲むと血管が委縮して胃腸が弱る心配があります。冷蔵庫から出して少し置いたもの(または常温)で飲むのがおすすめです。
また、何を飲むかも大切ですが、なによりも「こまめに水分補給すること」が1番大切です。作業に没頭してしまうとつい、「まだいいや」と思って後回しにしてしまいがちです。
しかし、喉が渇いたときにはすでに脱水状態です。口に水を含むだけでも違いますよ。


水分補給はもちろんのこと、暑さに負けない体を作ることも大切です。体は食べ物によって作られます。水分からでは補給できない多くの栄養を摂取することができます。そこで次回は、「熱中症対策に適した食べ物!」をご紹介します。


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