コラム

いい土の作り方!野菜づくりの基本~種まき、肥料・堆肥~【初心者向け】

公開日:2018.06.12

1.土作りのための基礎知識

野菜のための土づくりで重要なことは土壌の「物理性」「化学性」「生物性」の3つの性質を最適にすることです。この3つの観点から圃場に何をいれるべきか、施肥すべきか、を検討することが大切です。



物理性

排水性と保水性を持ち、空気が通りやすいことが求められます。物理性の良い土は柔らかく、ふかふかしています。また、適度な保水性があるため、湿った状態の土を軽く握ると握った跡が残ります。



化学性

適度な肥料養分があり、その成分バランスが良いことが求められます。植物が必要とする肥料養分は多量要素と中量要素、微量要素とに分けられます。栽培する野菜によって必要な肥料要素の割合は異なるため、作物にあった肥料養分を与えることが大切です。


【多量要素】
窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)
【中量要素】
カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、硫黄(S)
【微量要素】
鉄(Fe)、マンガン(Mn)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、ホウ素(B)、モリブデン(Mo)、塩素(CI)、ニッケル(Ni)


加えてpHが適切な範囲内であることが求められます。pHとは土壌が酸性かアルカリ性かを示す指標です。
こちらも作物によって最適なpHは異なります。一般的に日本は雨が多く、手を入れていない土壌は酸性に傾きやすいと言われています。そのため、多くの土壌で石灰(アルカリ性)を入れてpHを調整しています。



生物性

有機物を分解する微生物が豊富にあり、その微生物の餌となる有機物が豊富にあることが求められます。

2.良い土の作り方とは?堆肥は万能薬!

前述3つの性質を効率良く改善するために、最もおすすめなのが「堆肥」を圃場に導入することです。牛糞や豚糞、鶏糞などの堆肥は化学性だけでなく、物理性や生物性も改善します。特に「発酵鶏糞」は窒素、リン酸、カリ、の多量要素をバランス良く持っていること、価格が安いことからおすすめです。



<土の作り方>

(1)鍬(くわ)や耕運機を使って30cm程度の深さで畑を耕します。
(2)鶏糞堆肥石灰(酸性になっている土壌を中和することができます)、そして可能であれば腐葉土(物理性を改善する効果が期待できます)を混ぜていきます。
(3)土を平らにならしながら畝を作ります。これは種まきの約2週間前に行うようにしましょう。

鶏糞堆肥と石灰の入れる量について、鶏糞堆肥は1㎡に約3kg程度、石灰は1㎡に100g程度がおおまかな目安です。ただし、圃場によって状態が異なるため必ずこの量が正しいとは言い切れません。是非安価なもので良いのでpH測定器やEC測定器などを使い、確認するようにしましょう。

3.上手な種まきの方法



まき方

種まきの方法は、1箇所に5粒くらいずつをまく「点まき」、上から振りかけるようにしてまく「ばらまき」、一列にすじ状に巻く「すじまき」の3種類があります。ほうれん草やネギならばらまき、キャベツやレタスならすじまき、等どのまき方が良いかは野菜によって異なります。購入された種子の袋裏面にまき方について書かれているので確認しましょう。



覆土

種をまいた後、どの程度土をかぶせるか(=覆土の量)についてですが、一般的には種子の大きさの3倍程度とされています。品種特性によって異なることもありますので、購入された種子の袋裏面を念のため確認しておきましょう。



水やり

種まき後は水やりを行うようにしましょう。
ホースで勢い良くやると種が流れ出してしまう恐れもあります、じょうろ等を使って優しく水やりをしましょう。

ライタープロフィール

【uen01】
1反のハウスで夏秋ミニトマトの養液栽培(不織布ポットを利用した少量培地栽培)を行なっています。
元営農指導員のベテラン農家指導のもと、様々な実証実験を行いながら生産しており、私個人の栽培歴は2年程度です。元金融マンというバックグラウンドを生かして、数字に基づいた栽培及び経営を行なっています。