コラム

防虫ネットの選び方とは?色や目合いによる効果の違いを解析!

公開日:2018.05.09

減農薬や無農薬栽培にも最適なアイテムといえば、防虫ネットです。しかし、その種類は多岐にわたり、色も目合いも一体どのように選べばよいのか?迷うところですね。そこで今回は、防虫ネットの目合いや色による効果の違いや、選び方について調べてみました!

1.【害虫別】目合いによる効果

害虫の大きさによって最適なネットの目合いがあります。


細かい目合いになるほど防ぐことのできる害虫の種類が増え、防虫効果が高まります。
しかし、デメリットとして大きい目合いのもの比べると通気性が落ち、ハウス内が高温になる懸念が生じます。そのためハウス内では換気扇、循環扇を使用して換気の確保、遮光・遮熱ネットを併用して高温対策することをおすすめします。

2.色による誘引効果と防虫効果とは?

害虫によっては色に誘引されるものがあります。黄色はコナジラミ類、青色はアザミウマ類です。なので、これらの色は粘着トラップとして使用されることが多いのです。
*アザミウマ類の防虫に効くのは「赤色」
世界中に広く分布しているアザミウマ類。野菜や果樹を変色させる食害被害や、ウィルスを媒介させる病害があります。年間を通して発生するので、非常に厄介な害虫です。

  • ▼アザミウマってどんな虫?

体長約1mm弱のアザミウマ類。個体によっては0.6mmの目合いや、それ以下の0.4mmでもくぐり抜けてしまうので、侵入を防ぐためには更に細かいネットの目合いを使用する必要がありました。しかし、それでは通気性が悪くなりハウス内が暑くなってしまいます。そこで神奈川県農業技術センターと日本ワイドクロスが共同開発したのが「赤色の防虫ネット」です。私たち人間には”赤色”に見えますが、アザミウマ類などの微細害虫には赤色光の波長が認識できず”黒い障壁”に見えるため、ハウス内への飛び込みが減少するというメカニズムになっています。
他にも、キュウリ栽培で黄化えそ病ウィルスを媒介するミナミキイロアザミウマや、食害被害の多いミカンキイロアザミウマ、ネギアザミウマの侵入を防ぐ効果も出ています。

【出典:日本ワイドクロス】

3.防虫ネットの選び方

選び方としては、まず対象とする害虫に合わせて”目合いの大きさ”を決めます。
次にネットの色を決めます。
一般的に利用されているのは透明色(白)のタイプです。色付きのネットに比べて目合いの種類が多いため、防ぎたい害虫の種類によって最適な目合いを選択できます。また、目合いの大きさによっても上下しますが、色付きのネットに比べて透光率が高いため、ネット被覆に伴う作物の生育への不安が最も少ないのです。露地栽培では作物に対して全面被覆するため透光率は重要です。しかし、ハウス栽培の場合、サイドへの展張がメインなので、あまり重要視する必要はないかもしれません。
次に、黒色の防虫ネット防虫と遮光の兼用になります。露地栽培の日差しが強い夏場の目だし用途で、トンネルがけとして使用されることが多いです。
そして最後に赤色ネット。先ほどご紹介したように、近年”赤色の防虫ネット”が話題を呼んでいます。それは赤色の防虫ネットが”アザミウマ類除け”に最も効果があることが実証されているからです。一般的には0.4mm以下の透明タイプの防虫ネットが必要ですが、赤色ネットでは0.8mmの目合いで同等の侵入防止効果が得られるので、ハウス内の通気性を保ちながらアザミウマ類を防虫することができます。

【出典:日本ワイドクロス】



  • ▼防虫ネットの正しい張り方はこちら

ライタープロフィール

【施設園芸.com編集部】