コラム

防虫ネットの正しい張り方とその手順まとめ

公開日:2018.05.18

ビニールハウスのサイド(側面部分)に防虫ネットを張る手順を紹介いたします。

1.防虫ネット設置に必要な資材

(1)防虫ネット

防虫ネットはその「目合い」の大きさで効果が異なります。目合いが大きければ大きいほど風通しは良いですが、虫が外から飛来しやすくなります。目合いが小さければ小さいほど風通しは悪くなりますが、虫が外から入りづらくなります。
目合いは対応する虫の種類と風通しで選んでください。近くでコナジラミが媒介するウイルス病が発生しているとなれば、風通しを犠牲にしても0.4mmを選ぶ必要があるかもしれません。
目合いの大きさは1.0mm、0.8mm、0.6mm、0.4mmがあり、0.4mmはコナジラミやアザミウマの成虫も入ることができません。

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(2)ハウスフィルム固定用部材(以下:固定用部材)

防虫ネットとビニール(被覆資材)を二重に固定するレールのような部材です。アルミ製、スチール製など利用されている材質やジョイント部分(連結して長くしていく)などに違いがあります。一般的にスチール製の方がアルミ製に比べて強度がありますが錆びやすいという特徴があります。
この部材はビニールハウスの外側に設置するものですので当然雨風に当たってしまいます。そのため、スチール製を選ばれる場合は“防錆加工”されているものをおすすめします。

<ハウスフィルム固定用部材>


<ハウスフィルム固定用部材はメーカーによって名称が異なります>
東都興業:ビニペット 佐藤産業:ビニバー 渡辺パイプ:ビニエース



(3)被覆スプリング

固定用部材の溝にビニール(被覆資材)と防虫ネットを固定するために用います。こちらも材質や形状で複数の種類があります。ハウスフィルム固定用部材及び被覆資材に応じて選択する必要があります。

<被覆スプリング>

2.防虫ネット張り方の手順

①ビニールハウス側面部分の上方にある固定用部材に防虫ネットをあてて、その上から被覆スプリングのでこぼこを一つずつ固定用部材の溝にぐいっと押し込んでいく(防虫ネットの上から)ようにして固定します。



②側面部分の下、および縦も同様に固定用部材にはめていきます。 この時、固定部材の溝にネットを当てて、スプリングで編むように固定していきます。



③サイド上部をスプリングで固定した後、下部を固定していきます。


  • ●ポイント1

防虫ネットは展張後多少縮むことがあります。そのため、ネットはある程度ゆとりをもたせて固定するようにします。


  • ●ポイント2

軒高のビニールハウスで、側面が上段、下段に別れている場合は腰高(真ん中)の固定用部材から防虫ネットを固定していくとやりやすいです。


④巻き上げ用の腰ビニールは防虫ネットを張った後にパイプ、パッカーなどを使い設置します。

3.まとめ

上記は基本的な設置方法で、慣れてしまえば簡単な作業です。脚立作業も発生しますので複数人で行うようにしましょう。
また、地域差、栽培作物による違いもあるかと思いますので近くのハウス、先輩農家がどのように設置しているか確認してみてください。私の住んでいる地域では巻き上げ用腰ビニールの上から暴風ネット(網目5cm)だけという農家もいますよ。



「ビニペット」は東都興業株式会社の商標登録商品です。
「ビニバー」は佐藤産業株式会社の商標登録商品です。
「ビニエース」は渡辺パイプ株式会社の商標登録商品です。

ライタープロフィール

【uen01】
1反のハウスで夏秋ミニトマトの養液栽培(不織布ポットを利用した少量培地栽培)を行なっています。
元営農指導員のベテラン農家指導のもと、様々な実証実験を行いながら生産しております。元金融マンというバックグラウンドを生かして、数字に基づいた栽培及び経営を行なっています。