コラム

葉っぱをボロボロにする害虫ヨトウムシ(夜盗虫)!予防と対策

2018.11.05

野菜などの作物を育てていると、いつの間にか葉っぱが何かの虫に食べられていたという経験がないでしょうか。株元や付近をくまなく探しても害虫が見つからないからと放っておくと、翌朝にはとんでもないことになっていることも。そういった被害の原因は、ヨトウムシを疑ってみるといいかもしれません。

1.ヨトウムシとは?

“ヨトウガ”という蛾の幼虫であるヨトウムシは、普段は土の中に潜っているため日中は見つかりません。しかし夜になると地上に出てきて作物を食い荒らしてしまう様から、「夜盗虫」と呼ばれることもあります。

ヨトウガの成虫は一度に大量の卵を産み付けます。餌が十分にあり天敵がいない環境下だと、稀に爆発的な繁殖をすることもあります

▲ハスモンヨトウ(ヨトウムシ)の幼虫

2.ヨトウムシの発生源と被害

ヨトウムシは成虫が飛来して、作物の葉の裏に卵を産み付けていくことで発生します。

▲ヨトウムシの卵



若い個体は葉脈を残して食べますが、成長した個体は全体を綺麗に食べ尽くしてしまいます。とくに葉が柔らかい植物を好みキャベツイチゴポット苗の葉をよく食べます。また、柔らかい生長点や花弁を食べてしまうこともあり、一生懸命育ててきた作物を台無しにしてしまう非常に厄介な害虫です。さらに食べられた傷から病気が発生してしまうことも十分考えられるので、ヨトウムシが発生したら決して見逃してはいけません。

2010年に沖縄と鹿児島にて”アフリカシロナヨトウ”が大量発生した際には、道路を埋め尽くすほどの量が餌を求めて移動する光景が見られました。

3.ヨトウムシの予防と対策を解説!

予防法

作物をヨトウムシから守るためには、発生前の徹底的な予防が一番有効です。成虫が飛来しないよう防虫ネットトンネルを活用しましょう。また卵を見つけたら孵化する前に葉っぱごと処分する必要があります。

▲トンネル



  • ▼「防虫ネット」について詳しくはこちら




駆除法

  • ●殺虫剤

既に食害が始まっている場合の対策は、ヨトウムシに有効な殺虫剤を散布するか、数が少ない時は地上部に残っているヨトウムシを直接捕まえて処分します。



  • ●米ぬかによる誘引

地中に潜っている幼虫は、米ぬかを使った誘因が効果的です。
鉢の底に米ぬかを入れ、被害が発生している場所の付近に鉢を埋めておくと、夜間地上に出てきた幼虫が鉢の中に潜っていきます。翌朝その鉢を回収すれば、大量に捕獲することができます。




万が一、数千万匹の単位でヨトウムシが大量発生してしまった場合には、殺虫剤を散布するのはいったん待ちましょう。一般的な殺虫剤では、残った個体が耐性を持ってしまう可能性が高いので、行政と相談の上、対応するようにしましょう

ライタープロフィール

【Sandersonia(サンダーソニア)】
花とスケートボードを愛するフリーライター。サンダーソニアとは好きな花の名前。
IoT技術による農業生産の革新と農協改革の今後に関心を寄せる。花屋、JA営農指導員を経て独立。生産から流通、花束やフラワーアレンジメントまで 花の知識ならお任せを。