コラム
公開日:2018.12.07
国内の多くの業種で人材不足が叫ばれている中、農家や農事法人はどのように人材を確保していくべきでしょうか。今回はポイントを整理しています。是非参考にしてください。
「日本全国から探す」必要があります。当たり前の話ですが、日本国内は労働人口が減少しています。近隣から探すだけでは今後より一層人が集まらなくなります。日本全国に向けて求人することが大切です。また、そのためには正社員であってもアルバイトであっても住み込みができるような受け入れ態勢を作ることが大切です。後述しますが、具体的な求人は力のある求人サイトにお願いしましょう。
「近隣から探す」場合、行政ハローワークに求人を出しただけでは集まりません。例えば、近隣の高校や大学の掲示板に載せてもらう等、近所でも確保できるチャンスはまだ眠っているかもしれません。学生支援課に電話するだけで確認できますので、やっていない方は是非チャレンジしてみましょう。
「外国から受け入れる」外国人技能実習制度を利用している農事法人もあります。
単純な労働力ではなく、あくまで技能実習ですが、農業について学ぶ意欲の高い方を効率良く仲間に迎え入れることができる制度として魅力的です。地域の実施機関や管理団体に問い合わせてみましょう。
人が集まるサイト、つまり人気のある求人サイトに掲載を依頼するようにしましょう。「農業 求人」等で検索上位に上がるサイトへの依頼を検討しましょう。
労働時間、給与、休日など具体的な条件面の中で、「住み込み」に対応していることは重要なポイントです。農業研修生として全国から求人する際は、住居の問題がネックになることも多くあります。近所のアパート等も含めて検討してみてください。
農業研修生に対しては農地探しなどの新規就農をサポートする体制を作り、アピールをするとより集まりやすくなります。
基本的にはwebによる求人を積極的に行うことをおすすめします。その際、求人サイトは人気のあるサイトを選ぶこと、新規就農支援など労働条件以外の良い条件をアピールすることなどを、1つ1つ丁寧にやっていくことが大切です。また、近場で求人のアプローチができる学校等はないか探す工夫もしてみましょう。
ライタープロフィール
【uen01】
1反のハウスで夏秋ミニトマトの養液栽培(不織布ポットを利用した少量培地栽培)を行なっています。
元営農指導員のベテラン農家指導のもと、様々な実証実験を行いながら生産しております。元金融マンというバックグラウンドを生かして、数字に基づいた栽培及び経営を行なっています。