コラム

40代の脱サラ農業。後悔しないためにするべき10のこと

公開日:2019.04.10

テレビや雑誌でもよく見かける脱サラ農業。ストレス社会から解放されて自由になれる!おいしい野菜が食べられる!自然の空気を吸ってのんびり田舎暮らし!と成功体験に憧れますが、実際問題「失敗したらどうしよう」「本当に上手くいくのかな」と不安になりますよね。
そこで今回は、40代で脱サラを検討している方に向けて、実際に脱サラ就農した方の話をもとに「後悔しないためにするべき10のこと」をご紹介します。

1.就農方法やタイミングをゼロベースで再検討<①②③>



1)雇用就農を考えてみる

独立してのんびり農業を夢見る方が多いですが、現実的に考えると最も心配なのは収入です。農協の安定基金制度など、収入を安定させる支援制度はありますが、やっぱり不安なのも事実です。まずは農事法人に雇用される形で就農することも検討してみましょう。




2)継がせてくれる先輩農家を探す

家族であれば後継として就農することが考えられますが、親が農業を営んでいなくても、後継者不足の農家さんのところに弟子入りして継ぐという方法もありますので検討しましょう。この方法は設備類の初期費用を抑えられる可能性が高いです。




3)就農を少しの期間我慢することを検討する

お若い方はいわゆる50代のアーリーリタイヤを検討するのも良いかもしれません。50代で十分な貯蓄があれば「貯蓄切り崩し+農業収入」で収入の不安は減少します。60代になれば「年金+農業収入」になるので年金までの期間を生活できる貯蓄があれば収入の問題は解決できる可能性が高まります。焦らずに検討してみましょう。

2.お金の準備<④⑤⑥⑦>



4)とにかく貯蓄する

40代50代では独身か家庭がいるかで大きく異なりますが、いずれにせよとにかく就農前に貯蓄しましょう。資金は多く準備するに越したことはありません。




5)就農時の収入をイメージする

いくら稼げれば成功か、成功(失敗も)を収入でイメージしておきましょう。理想を追い求めて失敗する農家は多くいます。後悔しないためにも収入がいくら必要なのか、家族のライフプランに基づいて検討しましょう。中高生の子供をお持ちの40代ご夫婦で新規就農した例では、夫が就農、母は看護師(正社員)という組み合わせで収入を安定させていました。




6)クレジットカードを作る

個人事業主も同じですが新規就農者は収入が安定しないので、クレジットカード等の審査に通り辛い傾向にあります。サラリーマンの内に作っておきましょう。




7)ローンをしておく

クレジットカードと重複しますが、自動車ローンなど職場や職種で金利が変わるローンは、必要であればサラリーマンの時にしておいた方が徳な場合が多いです。

3.ビジネス視点を持つ<⑧⑨⑩>



8)ネットワークを大切にする

サラリーマン時代のネットワークは大切です。個人農家として新規就農する場合は個人事業主として独立するということを意味します。脱サラ後も味方になってくれる人間関係を築きましょう。




9)フォロワーを増やす

ブログやSNSなどのフォロワーはビジネスを生み出す無形資産です。就農前から情報発信をして、自分のファンを作る努力をしましょう。SNS経由で販売している個人農家は多くいます。




10)儲かる市場を学ぶ

「あの作物をこんなライフスタイルで作りたい」と考えている就農者はもっとビジネス視点を持つ必要があります。実際には儲かりやすい作物とそうでない作物があります。儲からない作物を一生懸命作るより儲かる作物を作って、稼げるようになることが先決です。リスクのある作物はそれから取り組んでも遅くは無いでしょう。農業経営に関する書籍が多く出版されていますし、ヒントになる記事もありますので確認してみましょう。


  • ▼関連記事





以上、「後悔しない10のこと」をご紹介しました。いかがでしたか?
人生一度きり!思い切った挑戦も必要ですが、家計が回らなくなっては元も子もありません。
しっかり準備をして、人生設計を立てた上で新しい“農家人生”を踏み出してみるのも良いかもしれません。



  • ▼関連記事

ライタープロフィール

【uen01】
1反のハウスで夏秋ミニトマトの養液栽培(不織布ポットを利用した少量培地栽培)を行なっています。
元営農指導員のベテラン農家指導のもと、様々な実証実験を行いながら生産しております。元金融マンというバックグラウンドを生かして、数字に基づいた栽培及び経営を行なっています。