コラム

耕運機がおすすめな理由!ビニールハウス内での安全な使い方とは

公開日:2019.06.30

作付け前後には、みなさん圃場を耕してきれいな状態にしますよね。その際活躍するのが、トラクターや管理機、耕運機といった農業機械です。しかし、ビニールハウス内を耕運する際は、機械の選定や安全性など、露地に比べて気を付けるべきポイントがいくつかあります。
そこで今回は、ビニールハウス内で“耕運機”を使う際のメリットや注意点について解説します。

1.耕運機とは?

名前の通り、田んぼや畑を耕すための農業機械が耕運機です。似たものとして管理機がありますが、管理機がアタッチメントの付け替えによる畝立てや土寄せを主目的とするのに対し、耕運機は基本的に耕すことのみが目的となります。
家庭用で3馬力未満の小型耕運機から、本格派で5馬力以上の耕運機まで、能力にも本体の大きさにも幅があります。そのため、購入の際は自分の目的に応じた種類の耕運機を選ぶことが重要です。
※中古やレンタルで耕運機を探してみると価格を抑えることができるのでおすすめですよ。

2.ハウスでの作業に耕運機がおすすめな理由

そもそも、ビニールハウスの入り口はトラクターの幅よりも狭いことがあり、その場合は必然的にトラクターより幅の狭い耕運機や管理機しか使うことができません。
また、トラクターに比べて小回りが利くことも耕運機を選ぶ利点です。ハウス内には支柱があったり、ハウス自体が細長い形状をしていたりするので、よほど大きなハウスでない限りはトラクターよりも小回りの利く耕運機の方がおすすめです。

3.耕運機の安全な使い方

農林水産省がまとめた資料(*)によると、耕運機の運転においてはバック時の事故がトップクラスに多いそうです。バック運転の際、後方が確認できずに何かにつまづいて運転者が転び、そのまま耕運機のロータリーに身体が巻き込まれてしまったり、操作を誤って耕運機とハウスの支柱などの間に身体を挟まれてしまう事例があります。
また、ハウス内の端を耕運したあとにその場でターンしようとすると、耕運機は前後に長いため、耕運機のハンドルと支柱がぶつかることがよくあります。このときに身体の一部が挟まって、ケガをする場合もあります。特に、運転している手を挟まれて身動きがとれなくなると機械を自分で停めることもできなくなるので、十分な注意が必要です。

これらの事故を防ぐために、いくつかのポイントをしっかり押さえておきましょう。




● POINT

【事故を防ぐためのポイント】
1.バック運転する際には後方を確認し、後ろの支柱などの設置物ギリギリまではバックしないようにする
2.足元に障害物があればきちんと取り除く
といったことが重要です。


【ターンするときに気を付けるポイント】
1.支柱などから十分に距離をとるようにする。
具体的には、端を耕した後は少し内側に入ってからターンします。妻面に向かって耕運すると狭いところでターンしないといけなくなるので、ハウスの中心あたりでターンするという工夫が必要です。





人間の力では耕運機のパワーには勝てないので、機械の動きを理解して危険な運転をしないという心がけが何より重要です。
この記事を参考に、安全かつ効率的な耕運の方法を追求してみてください。




※資料(*)農林水産省、Ⅳ.機種別事故の特徴、5.耕運機事故の特徴



ライタープロフィール

【uen01】
1反のハウスで夏秋ミニトマトの養液栽培(不織布ポットを利用した少量培地栽培)を行なっています。
元営農指導員のベテラン農家指導のもと、様々な実証実験を行いながら生産しております。元金融マンというバックグラウンドを生かして、数字に基づいた栽培及び経営を行なっています。