コラム

日本でアボカド栽培?!品種・栽培地など「国内栽培」取り組みを紹介

公開日:2020.03.30

このところ、国産のアボカド栽培が盛り上がっているのはご存知でしょうか?クリーミーでコクがあって、森のバターといわれるぐらい栄養も豊富。こんな魅力たっぷりのアボカドについて、国内での取り組み事例をご紹介します!

1.栄養価は世界一!だけど国内産は0.01%!?

アボカドはクスノキ科の果樹です。日本の植物だと、タブノキが比較的近い仲間になります。原産は中央アメリカなので、温暖かつ乾燥した土地を好みます。栄養価が非常に高く、「最も栄養価の高い果実」としてギネスブックに認定されています。

独特な味わいから日本でも人気の高まっているアボカドですが、そのほとんどが輸入されたものです。農水省の統計では、アボカドの輸入量は年10%以上の割合で増え続け、2018年には74,000t以上になっています。

一方、国内での栽培は、冬の寒さが比較的おだやかなことが条件です。生産量については、主な栽培地である和歌山県と愛媛県を合わせて2016年時点で8.1tです。
つまり、国産のアボカドは全体のうちわずか0.01%ほど、幻といってもいい希少さです。

2.国産のおいしさ・秘密は品種にあり

輸入されたアボカドの多くは「ハス種」という品種です。見た目が黒っぽく、皮が厚くて固いため輸送に向いているのが特徴です。スーパーに並んでいるアボカドはほとんどがハス種ですね。

一方、国産アボカドは「ベーコン種」という品種がよく使われます。アボカドは冬の寒さに弱いのですが、ベーコン種はハス種に比べて耐寒性があるので、日本でも比較的栽培しやすい品種です。

見た目は緑色で、皮がうすいため保存しにくく傷つきやすいのが特徴です。味に関してはハス種よりも優れているといわれていて、食味の良さと希少性から国産アボカドは非常に価値が高いといえます。



輸入「ハス種」



国産「ベーコン種」

3.国産アボカド栽培の実践者たち

夢を持った先人たちが国内でのアボカド栽培に取り組み、何年もかけてその方法論が徐々に明らかになってきました。こちらでは、国内の具体的な事例についてご紹介します。



アボカドの橋爪農園

和歌山県海南市で30年以上前からベーコン種の栽培をしている、国産アボカド栽培の先駆者です。アボカド栽培を広めるため、苗木も販売しています。



のうみん株式会社

愛媛県の農家があつまってできた会社です。アボカド栽培を行い、ネットショップで販売しています。また、松山大学と共同開発したアボカド石鹸の販売も行っています。



せきね農園

なんと雪国・新潟県でアボカドを栽培しています。ハウス栽培することで雨風や寒さから守りつつ、寒暖差を活かして質の高いアボカドをつくっています。40種以上の品種を栽培していて、収穫時期をずらしながら生産を行っています。



他にも、宮崎や鹿児島など、温暖な地域を中心に様々な所でアボカド栽培が始められています!国産アボカドの収穫は10月頃からなので、数年後にはお歳暮などに国産アボカドが重宝されるようになるかもしれませんね。

以上、アボカドの国内栽培の取り組みについてご紹介しました。国内産は本当に希少なため、経済的にも伸びしろの大きい作物と言えるのではないでしょうか?
みなさんもぜひアボカドの栽培にチャレンジしてみてくださいね。



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▼参考サイト
〇日本アボカド生産者協会
https://japanavocadogrowers.com/
〇苦節10年、「日本一のアボカド産地」を目指す松山の取り組み, ハチイチペイパー
https://hachiichi.style/paper/2018/05/18/matsuyama-avocado/
〇密かなブーム。国産アボカドと種類。,コラム,豆知識,Grow Ricci
https://hachiichi.style/paper/2018/05/18/matsuyama-avocado/
〇作れば売れる国産アボカド 柑橘栽培からの移行で過疎地の生産者を救う,生産技術,マイナビ農業
https://agri.mynavi.jp/2019_11_14_95452/

ライタープロフィール

【内村耕起】
宮崎県の牛農家生まれ。大学院で植物工場での廃棄物利用に関する研究に従事したのち、全国の農家を訪ね歩いてファームステイ。岩手県の自然栽培農家で2年間の農業研修を経て、現在は宮崎県の山間部の村で自給的農業を営む傍ら、ウェブライターなどもしています。

    


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