コラム
公開日:2022.08.23
「エディブルフラワー」とは食べるために栽培された花のことを指します。華やかで可愛らしい見た目から料理の彩として利用されているエディブルフラワーですが、実は栄養価の高い食材としても注目されていることを知っていましたか?今回は、エディブルフラワーの基礎知識をはじめ、栄養価やおすすめの食べ方について紹介します。
食用花のことを指すエディブルフラワーは、人間が食べても安全な方法で栽培されている花のことで、生花とドライの2種類にわけることができます。日本人にも馴染みのある食用菊や桜など、和食に用いられる花もエディブルフラワーの一種です。 エディブルフラワーは低農薬で栽培されていることが多く、農薬を使用する場合であっても野菜など食用の農作物に適した薬剤を使用しています。そのため、普通の花屋などで販売されている観賞用の花は食べることができないので注意が必要です。 ケーキやサラダなどの彩りとして用いるイメージが強いエディブルフラワーですが、それぞれの花が持つ香りや味が個性豊かなので、組み合わせ方次第で料理に深みを出すといった使い方ができるのも魅力の一つとなっています。
彩り鮮やかで癒し効果の高いエディブルフラワーですが、ビタミンやミネラルといった人間にとって必要な栄養素を多く含むものもあります。ここでは、代表的なエディブルフラワーの種類とその花が持つ栄養価について紹介します。
あっさりとした味で食べやすいのが特徴。紫やピンク、黄色などさまざまな色を楽しめる。βカロテンやビタミンCが多く含まれている。
品種によって香りが強いものや薬効が高いものなどがある。味は苦みが強く甘みもほのかに感じられる。ビタミンCや食物繊維を多く含んでいる。
少し苦みがあるが、甘い花の香りとサクサクした食感で食べやすい。ビタミンCやカリウムなどが含まれている。
サクサクとした食感でほのかな苦みがある。βカロテンの含有量が他の花と比べて桁違いに多く、カリウムなども含まれている。栄養価が高いので注目されているエディブルフラワー。
△エディブルフラワー入りの氷
エディブルフラワーはそのまま食べることができるため、サラダやケーキ、ヨーグルトにトッピングするのがおすすめです。一段と華やかな雰囲気を楽しむことができます。 生食はもちろんのこと、クッキーなどの焼き菓子に使用したり、様々な料理に利用することが可能です。バレンタインデーには溶かしたチョコレートにエディブルフラワーをトッピングして固まらせるだけで、デコレーション要らずのかわいいチョコレートが完成します。夏にはそうめんに添えるだけで食卓が彩りますよ。
いつもと違ったアレンジがしたいという方におすすめなのが、エディブルフラワー入りの氷です。作り方は、製氷皿に水を入れて好みのエディブルフラワーを並べていくだけ。とても簡単にできて、おもてなしにもピッタリです。
エディブルフラワーは冷蔵保存が基本ですが、乾燥させないことも重要です。残ったエディブルフラワーを保存する場合は、湿らせたキッチンペーパーなどで包んでからタッパーなどに入れて冷蔵保存し、1週間以内に使い切るようにしましょう。
今回は、エディブルフラワーが持つ栄養価やおすすめの活用方法を紹介しました。近所のスーパーなどになく「どこで買えるのかわからない」という方は、エディブルフラワーを専門で扱っているネット通販を利用方法もあります。最近では水耕栽培によるエディフルフラワー栽培も増えており、直販サイトで販売していることもあります。ネット購入は種類も多くおすすめです。 特別な日の料理や気分を変えたい時など、エディブルフラワーで彩りや香りをプラスしてみてはいかがでしょうか。
▼参考サイト
〇EDIBLEGARDEN「はじめての食用花ガイド」
https://ediblegarden.flowers/column5/
〇EdibleFlower「エディブルフラワーの栄養」
https://edibleflower.jp/base_manual/
ライタープロフィール
かくやさゆり
種苗会社で培った経験と知識を活かしライターとして活動。
家庭菜園とアウトドア遊びが趣味の半農半ライターです。農業を中心にアウトドアをテーマにしたメディアでも執筆中。