コラム

【農家の昼寝】作業効率がアップする最適な時間は?

公開日:2020.03.13

近年、昼寝のイメージは大きく変わりつつあります。以前は「昼寝=サボり」といったマイナスのイメージもありましたが、最近では昼寝のように短時間の睡眠をとることを“パワーナップ”と呼び、「昼寝をすると生産性が上がる!」と世界中の企業から注目を浴びています。

「でも、ウチは農家だから関係ないかな…」と思っている方も多いのではないでしょうか?実は体を動かす農作業だからこそ、効率化を図るために昼寝がおすすめなのです!

今回は作業効率がアップすると言われている「昼寝」とその最適時間についてご紹介していきます。

1.実はスゴイ!昼寝のメリット

現在、農業業界では農業就業人口の減少により人手不足が問題となっています。限られた労働力の中で効率よく作業をしていくために、スケジュールの管理や作業台を工夫するなど様々な方法がありますが、実は昼寝を取り入れることで作業効率が上がると言われています。

なぜかというと、昼寝をして脳を休ませることによってパフォーマンスを向上させることができるからなのです。
主に得られるメリットは以下の通りです。


◇生産性、効率アップ

脳をリフレッシュさせ、本来のパフォーマンスを発揮することができるようになります。



◇疲労回復

脳への膨大な情報が遮断され、自律神経系を休ませることにより疲労が回復します。



◇ストレス症状の軽減

ストレス源を一時的にシャットアウトし、苛立ちや不安感を抑え込みます。



◇心臓病の予防

血圧を低下させることで血圧が安定し、心臓病のリスクを軽減させます。




昼寝の効果は科学的にも立証されており、NASAは昼寝をした飛行士は認知能力が34%、注意力は54%も向上したという研究結果を発表しています。



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2.昼寝の最適時間とは?

昼寝をすると言ってもただ寝ればいいというわけではありません。正しく効果を得るためには押さえておきたい注意点やポイントがあります。中でも一番大事なことは「最適時間を守る」ことです。



昼寝の最適時間

昼寝に効果的だと言われている時間は15~20分程度です。短いように感じられますが、20分の昼寝は夜8時間分の睡眠と同じ効果が得られると言われています。

この15~20分という時間を守ることは作業効率アップのためにはとても大切です。これ以上長く寝てしまうと深い眠りに入ってしまうため60~90分ほどの睡眠時間が必要となります。長い昼寝は脳の認知能力の回復に効果的だという報告結果もありますが、これでは休憩時間内で昼寝をするのが難しくなってしまいますね。
中途半端な時間で昼寝をすると、効果が表れないばかりか、せっかく昼寝をしたのにボーっとして作業が捗らなかった、頭痛がするといった事態になりかねるため気を付けましょう。



昼寝に効果的な時間帯

次に、何時ごろ昼寝をしたらよいのでしょうか?
そもそも、眠くなる原因は昼食をとってお腹がいっぱいになったから、というわけではありません。人間の体は睡眠リズム上、夜間だけでなく昼食後の午後1時~4時頃にも眠くなるように出来ています。夕方近くになると夜の睡眠に影響を及ぼす可能性があるため、午後3時頃までに睡眠をとるようにしましょう。

農家の場合、一般のサラリーマンと違って明確な就業時間や休憩時間は設けられていないため、作業のスケジュールの中に上手に昼寝を取り入れることが出来そうですね。

3.昼寝で効果を得るための3つのポイント

より昼寝の効果を得るために、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。


たった15分~20分程度で格段に午後の作業を捗らせ、効率よく仕事を進めることができるようになる昼寝。ぜひ日々の休憩に取り入れてみてくださいね。
なかなか眠りにつけないという方もいると思いますが、目をつむっているだけでも効果がありますよ。




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▼参考サイト

〇効果的な疲労回復法『パワーナップ』とは?上手に利用して疲労回復につなげよう,専門家が語る「疲れに効く」話,大正製薬

https://brand.taisho.co.jp/contents/tsukare/detail_166.html

〇昼寝には夜の睡眠の「3倍もの効果」がある,医療法人 裕心会 いわい中央クリニック

http://www.iwaichuo.com/staff/20170727-2

〇昼寝について,睡眠習慣について,睡眠医療プラットフォーム

https://sleepmed.jp/platform/entry8.html

〇理想的な昼寝を科学する,JOB/BUSINESS,HEALTH,lifehacker

https://www.lifehacker.jp/2012/10/121023scienceofnap.htm



▼参考文献

〇うつ伏せ姿勢による昼休みの短時間仮眠の効果について,東海大学

https://www.u-tokai.ac.jp/academics/undergraduate/information_and_telecommu/kiyou/index/pdf/vol_4_001/No.1_PP40-46.pdf

〇健康づくりのための睡眠指針2014(平成26年3月),政策について,厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf

ライタープロフィール

【施設園芸ドットコム 編集部】
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