コラム
公開日:2020.09.28
青汁の原料に使われるなど、健康野菜として知られるケール。その群を抜いた栄養価の高さで、「野菜の王様」とも呼ばれています。
今回はケールに含まれる栄養成分・効能と、その栄養を効率的に摂取できる調理法について解説していきます。
様々な栄養成分が含まれているケールですが、その中でも特に注目したい3つの栄養成分と効能をご紹介します。
ケールは他の野菜と比較しても、トップクラスのβ-カロテンの含有量 を誇ります。
βカロテンは体内で「ビタミンA」に変換され、
目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、免疫力を上げる効果 があります。その他、
抗酸化作用によるアンチエイジング効果 が期待できるなど、若々しさを保ちたい女性にとって嬉しい栄養素といえます。
最近では葉酸サプリの人気が高まっていますが、葉酸はケールからも摂取することができます。
葉酸には 血液中の赤血球をつくる 働きがあります。「貧血には鉄分!」というのは広く知られていますが、葉酸も不足すると貧血の症状を起こしやすくなる栄養素のひとつです。貧血の症状でお悩みの方は葉酸も忘れずに摂取しましょう。
食物繊維が多く含まれている のもケールの特徴です。 腸内環境を整えてくれるのはもちろん、コレステロールの排出を促し、生活習慣病の予防 に役立つことがわかっています。
ケールの栄養を効果的に摂取できるおすすめの食べ方を2つご紹介します。
サラダに適量散りばめることでケール独特の苦みも味の良いアクセントになってくれます。
ケールに含まれる β-カロテンは、油分と一緒に取ることで吸収率がアップ します。食べる際は、ドレッシングやマヨネーズ などを使うのがおすすめです。生食の場合は、クセが少ないケールの新芽 もスプラウトとして販売されていますので、ぜひチェックしてみてください。
苦みが気になる方は、サッと下茹でしてから炒め物にするのがおすすめです。 炒め物にする場合も、サラダ油やオリーブオイルなどの油分調理 することで、栄養素の吸収がグッとアップします。ちなみに、茎の部分は固くて食感が悪いため、取り除いておいた方が良いでしょう。
いかがだったでしょう。その高い栄養価から「野菜の王様」とも言われるケール。日々の食事に上手に取り入れていきたいですね。
▼参照サイト
〇ベジデイ
https://www.kagome.co.jp/vegeday/
ライタープロフィール
【料理アドバイザー(フードライター)大谷】
北海道出身の調理師免許ホルダー。
実家が農家なので、食材を大事に扱うことを信条としている。施設野菜を使った料理のレシピや農家さん向けの「加工品や製品」のレシピも考案。専攻はフレンチやイタリアン。誰でも作れる「簡単な調理方法」やしっかり栄養が摂れる「美味しい料理」の提供を目指しています。
●趣味:料理、テーブルフォトの撮影