コラム
公開日:2021.06.25
様々なものがデジタル化する昨今、農家さんにおすすめしたい農業アプリも充実してきました。日々の農作業や経営に役立つものや情報収集に便利なアプリなど、用途に合わせてインストールすることで、有効的にアプリを活用する事ができます。
今回は、農林水産省からの最新情報を受け取る事ができるMAFFアプリを中心に人気の最新農業アプリを紹介していきます。
まずご紹介するのは、農業従事者と農林水産省をつなぐ「MAFFアプリ」です。
農業に関する様々な最新情報を農林水産省から直接受け取る事ができるため、農家さんに役立ちます。スマートフォンをお持ちの方であれば、誰でも簡単に利用する事ができます。(インストール無料)
MAFFアプリの特徴は、プロフィールを登録することでユーザーに適した情報を優先的に表示してくれるシステム。お住まいの地域や、栽培作目に合わせて、ユーザーが必要としているであろう情報を自動的にピックアップしてくれます。また、緊急時や特別に重要な情報は、スマートフォンのプッシュ通知でお知らせしてくれるため、情報を見逃す心配もありません。
上記で紹介した以外にも、MAFFアプリには、従来の常識を覆すような革新的な機能が充実しています。上手く活用することで、農業経営に生かすことができます。
農業経営における様々な申請や手続きは、従来書類を窓口に提出する必要があったり手間のかかる手続きが多くあります。MAFFアプリでは、農林水産省共通申請サービス「eMAFF」と連携することによって、それらの手続きを全てオンラインで行うことができます。
令和2年度からは、認定農業者制度と経営所得安定対策等制度の申請がオンラインで可能になるなど、申請者の利便性向上に大きく貢献する機能です。
農家の方が現場の情報や困ったことなどを農林水産省に直接伝える事ができる機能が「マフちょく」です。この機能は、農家から送られるリアルな現場の声を農林水産省に送ることで、今まで伝わっていなかった現場での課題や実情を知ってもらう事ができ、課題解決や労働環境の改善に繋がることが期待されています。
農作業における記録しておきたい計画や実績、メモなどを、アプリ内で一元管理することができるアプリです。 記録した内容は、作業員とも共有ができるため、農作業の効率化に大きく貢献します。 また、農地管理や圃場管理にも役立つため、アグリノートをインストールしておくだけで、様々な作業記録をアプリ内で完結することができます。
農家と農作業を手伝いたい人をマッチングするアプリです。 農家側は、アカウントを登録し、手伝って欲しい仕事の内容を登録するだけで、希望者が応募してきてくれるという仕組みです。 働き手として登録している人は、自分のスキルを詳細に載せることができるため、農家側はそれを見て、直接オファーを出すことも可能です。 アプリを使って簡単に働き手を見つけられる、新しい農業の形として注目されています。
昨今、農業もIT化が進んでおり、今回紹介したような農業アプリを有効活用することで、作業の効率化や情報収集に大きく役立ちます。皆さんも、自分の農業スタイルにマッチした農業アプリを見つけて、積極的に経営に取り入れてみてはいかがでしょうか。
▼参考サイト
●農林水産省, 業者向けスマートフォン・アプリケーション(MAFFアプリ)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/maff-app.html
●檀上行政書士事務所
https://kyoka-shutoku.com/2020/04/01/emaff/
●SMART AGRI
https://smartagri-jp.com/news/1390
ライタープロフィール
【本澤貴史】
北海道の農業系大学出身のフリーライター。
大学では主に作物栽培を専攻し、広大な土地で露地栽培や施設栽培を学んでいました。
普段は、北海道の地域情報や食にまつわる記事の執筆をしています。
農業をされている方に少しでも興味を持っていただける情報を目指し発信していきます!