コラム

【リーフレタス栽培】ハウスでおすすめの種類や栽培方法と時期

公開日:2019.09.12

夏の厳しい暑さが落ち着きはじめると、冬の野菜作りに向けて準備を始める農家さんも多いのではないでしょうか。
冬に栽培する作物といえば、ほうれん草、小松菜、大根、カブ、ブロッコリーなどがありますが、今回は初めての栽培でも比較的に育てやすいリーフレタス(サニーレタス、グリーンリーフ)の栽培方法についてご紹介します。

1.リーフレタスってどんな作物?

リーフレタスとは結球しない(葉が球状にならない)レタスのことで、サラダ菜やサンチュの仲間でキク科の植物に分類されます。葉がちりめん状になることから「チリメンチシャ」とも呼ばれます。


リーフレタスは玉レタスよりもビタミンCが豊富で、サラダや添え物として欠かせないフリル形状の葉は料理に彩りとボリュームを与えます。食感がやわらかく苦みがないため、大人から子供までおいしく食べられます。
病害虫も比較的発生しにくく、収穫方法によっては長期間に渡って収穫することができます。ハウスやビニールなどで温度条件を管理すれば通年栽培することも可能な品目です。水耕栽培でも育てやすい品目なので、レストランや家庭などの屋内の環境で見かけることもあります。





レタスの種類

レタスは大きくわけると4種類に分けられます。

■玉レタス

玉チシャともいわれる結球するレタスのことで、一般的なレタス

■葉レタス(リーフレタス)

葉チシャ、チリメンチシャともいわれ、サニーレタスやグリーンリーフなど

■立ちレタス

立ちチシャともいわれ葉がほとんど巻かずに立っているレタスで、ロメインレタスなど

■掻きレタス

掻きチシャともいわれ、茎から葉を取るレタスでサンチュなど

2.暑いのは苦手!栽培方法、時期、植え付け、肥料




(1)植える時期と生育温度

種まき時期の目安は3〜4月と8中旬〜10月です。冷涼な気候を好むリーフレタスは暑さが苦手で、25℃以上になると発芽率が低くなります。夏期間の高温時にはタネを半日程度水に浸す、2日程度冷蔵庫に入れるなどして低温処理行うことや涼しい環境で育てることが必要です。0℃以下になると生育が止まり、ー3℃以下で凍害が発生します。マイナス1℃以上に温度を保つことができれば栽培可能です。




(2)土づくり

グリーンリーフは湿度が高い状態が苦手なので、水はけや風通しのよい圃場を選びます。
PHは6を目安に石灰資材で調整しましょう。土の状態は「土壌分析」によって把握することができます。

  • ▼関連記事




(3)植え付け

発芽に光が必要な好光性種子なので、種を植えつける際には土を薄くかけるのがポイントです。深く植えてしまうと発育不良や生育のバラつきの原因となります。
発芽したら適度に間引きを行い、本葉が4〜5枚になったら定植を行います。株間は20〜30cmを目安として、スペースがない場合15cm以上あると良いです。苗と植える場所にしっかり水をあげてから植えつけます。植え付け後はしっかり潅水を行い乾燥しないように気を付けます。

  • ▼関連記事




(4)収穫まで

タネを植えてから収穫までの日数は2ヶ月程度です。株が大きく広がってきたら、株ごと引き抜いて収穫します。ひとつの株を長く楽しみたい場合は、株ごと抜かずに内側の葉を残す様に5〜7枚程度、外葉から収穫します。




(5)肥料のタイミング

発芽後または定植後に元肥を施肥し、追肥は15〜20日毎に行います。株を大きくして葉を充実させるためには肥料と水が切れないようにします。
施肥量は10㎡あたりの総量が、窒素200g、リン酸150g、カリ180gになるようにします。(ただしマルチ栽培の場合には元肥だけを施用)また、暖かい時期は生育期間が短いので元肥だけでも育ちますが、葉色が薄いなど発育状態をみて適宜追肥を行ってください。

  • ▼関連記事

3.連作障害・病害虫など栽培時の注意点




【1】連作障害

連作障害が出やすいので、同じ場所で続けての栽培やキク科の植物(サラダ菜、シュンギク、ゴボウなど)を植えた場所は2〜3年あけてから植えるようにします。

  • ▼関連記事




【2】生理障害

カルシウムが欠乏すると葉に黒い腐れが生じることがあります。(チップバーン)
また、結球しないレタスなのに結球してしまうことがあります。(結球症状)これは急激な冷え込みなどで発生する場合があるので、とくに1~2月の厳寒期にはしっかり保温をします。

  • ▼関連記事




【3】病害虫

病気は、菌核病、軟腐病、灰色かび病などがあります。日当たり、風通し、水はけを良くして環境を整えて対策します。害虫は、アブラムシ類、ネキリムシ類、ヨトウムシ、ヤサイゾウムシなどが来ます。過去にナメクジと青虫にプランターのリーフレタスが全部食べられたことがあります。ネットを張るなど発生した虫に合わせて早めの対策が必要です。





今回は比較的育てやすい品目としてリーフレタスの栽培方法をご紹介しました。
家庭菜園でも人気が高く挑戦する人が多い品目です。
リーフレタスは水耕栽培もできますので、ご自分の環境にあった栽培方法を検討してみてください。

  • ▼関連記事




▼参考サイト
●サカタのタネ 商品情報 リーフレタス 「リーフレタスグリーン」
<https://www.sakataseed.co.jp/product/search/code00923673.html>
●タキイ種苗 イラストで見る 家庭菜園 品目別野菜作り レタス類
<http://www.takii.co.jp/tsk/kateisaien/lettuce.html>
●JA全農ふくれん、野菜栽培一覧、レタス・リーフレタス
<https://zennoh-fukuren.jp/einou/vegetables/retasu>
▼参考文献
「かんたん!プランター菜園 コツのコツ」(出版:農文協、著者:上岡誉富)



ライタープロフィール

【uen01】
1反のハウスで夏秋ミニトマトの養液栽培(不織布ポットを利用した少量培地栽培)を行なっています。
元営農指導員のベテラン農家指導のもと、様々な実証実験を行いながら生産しております。元金融マンというバックグラウンドを生かして、数字に基づいた栽培及び経営を行なっています。