コラム

話題のバイオスティミュラントに挑戦するならこれ!【おすすめ資材一覧】

公開日:2020.10.02

近年、話題になっている新しい農業資材「バイスティミュラント」をご存知でしょうか?
これまでの農業資材とは違ったアプローチで作物に作用し、収量のアップや生育障害を抑えられるとして、注目を集めています。
今回はバイオスティミュラントとは一体何か、おすすめの商品の紹介も交えながら解説しています。

1.バイオスティミュラントとは?

そのポテンシャルを最大限発揮させるため、農薬で病気や害虫の被害を抑え、肥料で必要な栄養を供給していたのが、従来の農業資材のアプローチです。
対してバイオスティミュラント資材(略:BS資材)は、作物や周辺環境が持つ自然本来の力を整えることで、ストレス耐性の向上や収量・品質のアップを目的 としています。
人間に例えるなら健康食品や機能性食品のようなもので、間接的にではありますが作物自身の健康を整えてくれます。



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2.おすすめのバイオスティミュラント資材3選!

徐々に市場規模が拡大しているバイオスティミュラント資材。多くの企業やメーカーから、様々な商品が発売されています。
今回はその中からおすすめの商品を3つご紹介します!




フジミン(国土防災技術株式会社)

まずご紹介するのは、フルボ酸を人工的に精製した「フジミン」 です。
フルボ酸とは、自然界でごく微量に生産される成分で、腐植土壌に多く含まれるとされています。植物が取り込みにくい成分を吸収しやすい形に変えたり、反対に有害な物質の吸収を抑えたりする効果が認められています。

「フジミン」を使ったトマトの実証実験では、使用していない場合と比べて、収量・品質ともに大きく向上した という結果も確認されています。 また、人工的にフルボ酸を精製することで生産コストが抑えられ、従来のフルボ酸系資材より 価格が抑えられている のも嬉しいポイントです。






アヅ・リキッド(デンカ株式会社)

作物のよく育つ土は、黒くてホクホクとしているイメージがありませんか?
そういった土は有機物を多く含む腐植土壌と呼ばれており、その中に含まれる「腐植酸」が作物によい働きをすると言われています。その 腐植酸を高い割合で配合した商品が「アヅ・リキッド」です。根の生育と養分の吸収を助け、収量・品質の向上が期待 できます。

腐植酸は、作物栽培の過程で土壌から徐々に失われていきます。こうした商品で適時補給をしてあげると、より良い土づくりが出来る 可能性が高まります。






すずみどり(株式会社ファイトクローム)

「吊るすだけの高温対策」がキャッチフレーズの 「すずみどり」。徒長や葉やけ、しおれといった様々な 高温障害による症状を予防 します。使い方は簡単で、生長点より上部(20cm程度)にヒモ等を使って吊るすだけ。パック内の錠剤がだんだんと小さくなっていくため、1ヶ月ほどでパックを交換します。

すずみどりに含まれている、植物緑葉由来成分「2-ヘキセナール」という葉の匂いを主成分とした物質が、匂いと共にハウス内に充満します。すると、匂いを感知した葉の高温耐性遺伝子が発現し、抵抗力がアップします。それにより 気孔が開いて蒸散を促進し、しおれの軽減や花芽保護 につながります。
また、ヘキセナールは青葉アルデヒドともいい、天然に広く存在している物質で“葉からの蒸散を促進して高温耐性がつく”といことが確認されています。芳香剤やフレーバー等としても使われており、天敵やハチなどに影響はありません。
ハウス内が30~35℃を超えるとき、天候が変わり易く高温障害が発生しやすくなる時期におすすめです。

※全ての生理障害を予防する事を保証するものではありません。


同社では2020年9月より、香りで受粉期の西洋ミツバチの交配を促進する「カモンビービー」を発売しています。

ハチが好む花の香り成分が配合されており、すずみどり同様ハウスに吊るすだけで、早期出巣やほ場への定着を促進 します。イチゴ農家へのアンケート調査では、97%の人が「ハチの飛びがよくなった」と回答。 他にも「着果がよかった」、「秀品率が上がった」といった喜びの声が寄せられています。
ハチの導入時や厳冬期、季節の変わり目に設置するのがおすすめです。



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3.バイオスティミュラントは現代農業の救世主

現在の日本は、農業人口の減少、食料自給率の低下など、農業において多くの課題が残されています。そうした課題の解決には、作物生産の効率化が大きな鍵を握っています。

農薬の使用や施肥は高い効果が期待できますが、作物や土壌の状態が最適化されることで、より大きな成果に繋がります。その一助になり得るのが バイオスティミュラントの考え方 です。
人間も、すべてのベースになる健康が保たれていなければ、何をするにも良い結果は得られませんよね。

昔から「農業は土づくり」と言われてきました。バイオスティミュラントは技術としては新しいものですが、その根幹にあるのはそういった先人達の教えそのものです。 今後、さらに広がりを見せるであろうバイオスティミュラントは、現代農業に欠かせないものになっていくでしょう。



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▼参考サイト
〇日本バイオスティミュラント協議会
>https://www.japanbsa.com/biostimulant/biostimulant-jbsa.html

ライタープロフィール

【オオタニ コウスケ】
北海道出身。
酪農経営について学んだ後、大手農業機械メーカーにて勤務しました。現在は機械メーカーで培った経験と知識を元にライターとして活動しています。得意分野は酪農、トラクタ、作業機、噴霧器やポンプに関することです。

    


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