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炭酸ガスコントローラーを導入して 「炭酸ガスの無駄な使い方がなくなりました」

公開日:2018.03.07

1. 炭酸ガスコントローラー を導入したきっかけ

炭酸ガスは今までもずっと施用していましたが、濃度を数字として見ることができていませんでした。炭酸ガスコントローラー導入以前は、タイマーを使って施用していましたが、天候に関係なく機械を動かしても作物が炭酸ガスを吸ってくれないので無駄な投資になっていました。設定した濃度になるように制御できると、そういう無駄な使い方がなくなると知って導入しました。

2. 導入した効果

炭酸ガス発生機を入れたことによって収量が何割かアップして経済効果もありましたが、その分過度な炭酸ガス施用も多かったです。炭酸ガスコントローラーを導入してからは、濃度がはっきり分かるようになり、正しい濃度の設定ができるようになりました。無駄な使い方がなくなったので、炭酸ガスをうまく施用できるようになったと思います。
以前、早朝加温の時に炭酸ガスを施用したほうが良いと聞いていたのですが、炭酸ガス濃度の確認もしていないので、本当によいのか分かりませんでした。
コントローラーの導入とモニターをすることで、十分足りていることが分かり、早朝からの施用が必要ないとわかりました。日の出2~3時間後から不足分を補ってあげる程度に施用をしています。濃度が確認できるようになったことで、自分で細かく設定ができるようになりました。

3. 今後の展望

自分たちもずっと若いわけではないので、これからの課題は労働力の問題ですね。
息子たちが後を継いで仕事をしてくれているけれど、一人で出来るわけではない。作物を作ることはできても、管理や農作業がうまく行えなければ意味がない。
そういった面で、コントローラーなどの制御機器の導入は大切だと思います。例えば、「今日は収穫しながら潅水して」となると、自動でない場合は機械を手で動かさなくてはいけない。自動であれば、ボタンひとつで全部やってくれるので、その分他の作業ができます。
確かに、機器の導入には費用がかかるけど、労働力は軽減できます。だから、無駄な投資ではないと思いますね。もう一つのハウスも建て替えを考えているので、より良い環境にしていきたいですね。

4. 今回おすすめする機器

㈱ニッポーの炭酸ガスコントローラー
CO₂ NAVI
(シーオーツーナビ)


ハウスの情報


ハウス:パイプハウス
天窓:自動開閉装置
カーテン:保温(タイマーで自動)
暖房機:重油式暖房機
その他:ガス燃焼式炭酸ガス発生装置、
循環扇


ハウスの様子



キュレータープロフィール

千葉県/キュウリ生産者 
飯嶌さん

千葉県旭市でキュウリを生産している。
旭市の農業産出額は県内1位となっており、きゅうりの主要生産地。飯嶌さんは地元で有名な生産者でもあり、キュウリ以外にも露地栽培なども行っている。知識や経験が豊富で、栽培に関する様々なお話を伺うことができる。取材担当者より

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