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ガーベラ栽培で炭酸ガス施用!自動校正がついたコントローラーで「信頼のおける濃度が測定できています!」

公開日:2018.05.31

1. 炭酸ガスコントローラー導入のきっかけ

今まで色々なメーカーのコントローラーを使っていましたが、「自動校正の機能がある」と聞いて興味がわき導入してみました。 今まで使っていたコントローラーのセンサ校正は、メーカーへ送り返す必要があり手間と時間が掛かっていました。 その為、CO2の値が大きくずれてから「おかしいな」と気づくので、誤差があるまま使っていることもありました。

2. 導入した効果

ガーベラ栽培で炭酸ガスの施用をしている人はまだ少ないと思います。ボト病(灰カビ)対策で換気を強めにするので、炭酸ガスが逃げてしまう分も多く、効果を実感しにくいのかもしれません。しかし、花にとっても炭酸ガスが必要なのは事実。
品質に自信をもっているので、施用方法を工夫しながら挑戦しています。
また、外気と比較して自動で校正してくれるため、信頼のおける濃度測定が出来ています。
複合的ですが、私たちのグループとしては出荷量が前年比104%とうれしい結果となりました。

3. 今後の展望

日本ではガーベラ1株から年間約50~60本収穫できます。 しかし、オランダでは1株から2~3倍、100本近くの収穫をしています。 もちろん規模の違いもありますが、まだまだ伸びしろがあるので、もっと収量を増やしていきたいですね。 天気が悪い日が続くと品質が下がりがちになるので、どんな天候でも同じ品質で作れるようになりたいですね。


私たちのグループでは、オリジナル品種を開発していますが、一昨年くらいから「和ガーベラシリーズ」といって、「和を連想する名前」をつけています。国産のガーベラなので「和」にこだわってみました。
全国1位の産地として、ここ“浜松”からもっともっとガーベラを広めていきたいです。

4. 今回おすすめする機器

㈱ニッポーの炭酸ガスコントローラー
「CO₂ NAVI」
(シーオーツーナビ)



ハウスの情報


ハウス:鉄骨/ビニール
天窓:自動巻き上げ
カーテン:保温、遮光
暖房:重油式暖房機、ヒートポンプ
(重油価格によって使い分けている)
その他:炭酸ガス発生装置、循環扇
養液土耕栽培


ハウスの様子



キュレータープロフィール

静岡県/ガーベラ生産者 
杉浦さん

静岡県浜松市はガーベラの生産量が全国1位。
先代からガーベラ栽培を受け継いだ杉浦さんは3代目となる。就農して15年。現在は全7棟のハウスで40種類以上のガーベラを栽培している。“浜松PCガーベラ”の部会長も務め、新たな品種の開発や産地の活性化に努めている。
笑い話も交えて楽しく、丁寧に栽培への取り組みやガーベラの色や品種などについて教えてくれた。ちなみに、杉浦さんの好きな種類は「スパイダー」だそうだ。取材担当者より

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