コラム

つる枯れ病にお困りの農家さん必見!効果的な対処法とおすすめの農薬

公開日:2020.04.02

1.ウリ科野菜の大敵、つる枯れ病!

つる枯れ病は糸状菌が原因の病気で、スイカやきゅうり、メロン、かぼちゃなどウリ科の野菜によく発生します。茎の地際部に発生することが多く、発生部位より先は枯死することが多いため被害が大きくなります。

害虫ならば殺虫剤で駆除できますが、困ったことにつる枯れ病菌は殺菌剤で簡単に退治できる、というわけにはいきません。進行したつる枯れ病を簡単に治せる農薬はないため、予防が第一、次に早期発見、早期治療となります。

そこでここからは、つる枯れ病の効果的な対処方法とおすすめの農薬についてお伝えしていきます。

2.農薬を使わない予防方法

まずは農薬を使わない予防方法についてご紹介します。

作物残さを取り除く

罹患した作物残さについた病原菌は土壌中で生存し、次作以降の栽培時に伝染源となります。作物残さはできるだけ取り除くようにしましょう。




潅水時の泥はねを避ける

病原菌が土壌中に存在すると、潅水時の植物への泥はねも病気が発生する原因となります。そこで株元を高くする株元への潅水を避ける株元をマルチングするなど育て方の工夫も大切です。

また、連作を避けることも重要です。つる枯れ病は多湿条件でよく発生するため、これらの対策は株元の過湿を防ぐためにも重要です。


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3.つる枯れ病の対策とおすすめの農薬

病気の予防には農薬の予防散布も欠かせません。葉だけでなく茎や根元にも丁寧に散布し、育苗期から定期的な散布を行います。同じ系統の農薬の連用は避け、いくつかの種類でローテーションを組んで散布しましょう。

ベンズイミタゾール系やジカルボキシイミド系の薬剤は耐性菌の発生の恐れがあるので使用には注意が必要です。



おすすめ薬剤

・アミスター®20フロアブル

・アミスター®20フロアブル

・アフェット®フロアブル

・ポリオキシン®AL水溶剤

・ダコニール1000®



栽培作物に登録のない農薬は使えないので気を付けてくださいね。メロンの施設栽培には、ロブラール®くん煙剤などによる“くん煙”も効果的です。

つる枯れ病が発病してしまった場合、発病初期の罹患部には殺菌剤のトップジンM® ペーストの塗布が有効です。塗布剤は病患部をあらかじめ削りとって傷口を乾燥させてから使うとより効果が期待できます。この塗布剤は幼苗への使用には適さないので、幼苗時は発病株を見つけ次第抜き取り処分することも大切です。

ウリ科野菜の大敵であるつる枯れ病は、病気の発生前から定期的に農薬を散布することで発生を予防することが出来ます。
発病初期には塗布剤の使用も有効です。様々な対策をとることで総合的に病気の発生を抑え込みましょう。




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▼参考サイト

〇防除の手引き2020 3野菜 (7)スイカ1,あいち病害虫情報,愛知県

https://www.pref.aichi.jp/byogaichu/tebiki/2sakumotubetu/3yasai/2-3(7).pdf

〇防除の手引き2020 3野菜 (12)メロン,あいち病害虫情報,愛知県

https://www.pref.aichi.jp/byogaichu/tebiki/2sakumotubetu/3yasai/2-3(12).pdf

〇トップジンMペースト,株式会社ニッソーグリーン

http://www.ns-green.com/pd/030.html

ライタープロフィール

【haruchihi】
博士(環境学)を取得しています。
持続可能な農業を目指し、有機質肥料のみを使ったトマトや葉菜類の養液栽培を研究してきました。研究機関やイチゴ農園で働いた後、2児の母として子育てに奮闘する傍ら、家庭菜園で無農薬の野菜作りに親しんでいます。








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